クリスマスの終わったフィリピンアニラオです。救世主がお生まれになったというめでたい雰囲気を一掃するショッキングなできごとが発生。
朝食後、ダイビングの支度をしていた7時30分ごろ、ベージュが口と前足を血だらけにして外から戻ってきました。「ガフン、ガフン」と咳をしているので、なにか生き物に噛みついてそのトゲか骨が口刺さったのかと思うと、どうやら違います。
鼻柱に穴が開いていて、銃で撃たれたらしいです。本人何が起きたかわからずうろたえているので、抱きとめてあげてとりあえず止血。
怒り心頭のガードマンが、まずは警察に報告してーなどと言っているけれど、どうせ警察なんて何もしてくれないので、失血死する前にまずは病院へ連れて行くことに。
動物病院に運んだ後、現場でも少しわかっていた傷が判明しました。鼻柱から撃たれて、銃弾は鼻っ柱と舌の真ん中に穴をあけて、左顎の下の首から抜けていました。体内に残弾はなしで、他の骨にも異常はなし。そういえば、生の弾痕ってはじめて見ました。穴が空いて、そこから血がどんどん出てくるのです。
こんなことをしそうなのは、隣のカビテ州知事の別荘にいる人間か、隣のリゾートに来る変なフィリピン人くらい。ベージュを病院に出した後、血痕を辿っていくと州知事の別荘内が血痕の出発点でした。(血の苦手な方、動画は閲覧注意です)あ、ちなみにここでもロナルドのスーパー視力が威力を発揮。
ベージュを病院につれていく途中ガードマンが村の役人と警察に連絡をしておいたので、それぞれが事情聴取に来ました。マグダレナ内で話を聞いたあと、カビテ州知事の別荘に聞き込みにいっていましたが、被害者側への報告はなし。警察に期待はしていませんが、やるせない気持ちです。
傷を見る限り、誰にでもフレンドリーなベージュが挨拶に来たのを顎をもって鼻先に銃を突きつけて撃ったことが想像つきます。そうでなければ、ほぼましたに銃弾は抜けないので。口径が小さいので、もしかしたら改造エアガンだったのかもしれませんが、面白半分で生き物を打つような頭の●った人間が近くにいるのは、リゾートの安全を守るうえでは気味が悪いものです。
なにより、傷よりあふれる血や、助けを求める傷病犬の目は脳裏に焼き付いてなかなか忘れられるものではないです。犬でこれなら、親しい人が同じようにされたら、この憎しみは消すことはできないのだろうと、世界で続いている戦争がなかなか終わりそうにないのが、身にしみて感じられました。
銃の所持が認められているフィリピンでは、クリスマスや年末に銃を空に向かって撃つことが昔はありましたが、今は法律で禁じられています(空に撃った銃弾は、打ち出しと同じ速度で落ちてきますからね。あたったら死にます)。試みに動物を撃つ蛮行も以前はあったそうですが、ペットとしての犬が普及してきた今のフィリピンではそれも稀だし、禁じられていることです。
可愛そうなベージュにこんなことをしたやつをぶっ●してやりたい気持ちは正直ありますが、だからこそ人類は紀元前の昔から、ハンムラビ法典(目には目を)などやられたこと以上の復習を禁ずる決まりを作ってきたのでしょう。「容疑者は、州知事の敷地内にいる性格の悪いボディガードの一人だと目星がついているので、とりあえずヤツの飼い犬の鼻に一発銃弾打ち込ませてもらいたいです。」と紙に書いて捨てたら、怒りもおさまるかな。。
こうやってああだこうだと怒ったり、なんでこんな事になった、どうしてフィリピンってこうなの?とネガティブなことを考えていると気力体力を消耗します。
病院から帰ってきたベージュは、痛み止めを撃ってもらっていてもまだ痛い(ちょっと舌噛んだだけでも痛いのに、穴が開いていたらなおさら)ので、眠いのに顎がつけずに可哀想。そんな様子をみてはまた腹を立てて悲しくなる一日でした。
透明度ちょい低下。水温27度。
ボートが出た後のハウスリーフでは、ダイブマスターとオープンウォーターダイバートレーニング。
無事認定(^o^)
少食は台湾おこわ。ランチは親子丼。
ベージュがショックだったキッチンで頑張っている奥さんは、朝も昼も食事が喉をとおらず。
明日の買い出しのために午後マニラに帰り、ANSON’Sで電子レンジ2個とトースター1台、洗濯機1台買い足し。
夫婦二人だけで過ごす夜は今日しかないということで、送れたクリスマス風ディナーでイタ飯のCIBOへ。ここでステーキ食べたの初めてかも。一番小さいので500グラム。しっかり肉肉しく脂もガッツリで、少し元気が出ました。
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