盲点のシークレットベイ行きの土砂崩れ
木曜日のアニラオ。昨晩は出戻り台風7号の影響で非常に強い雨が降り、停電。台風7号と8号に挟まれたフィリピン。

朝を迎えてもなお、風は強く、海は濁り、リゾート前の海からのボート出発はやめておいた方が良いレベル。
荒天時にいつもやっているように、風の影響が比較的少ない半島東側のポイントまで車で移動することに。

…が、朝5時半、スタッフから「道路が崩れていてバイクも通れなくて出社できません」との連絡が。送られてきた写真を見ると、目的地へ向かう途中、シークレットベイ付近の道路が崩れてしまっていました。ちょうど昨年10月の台風で車が埋まった場所と同じ箇所です。


最初は「人力でなんとかなるかも」とも思いましたが、思いのほか大がかりな様子。そこで、現職の町長(人物としてはあまり評判はよろしくない彼氏)が所有する建設会社の重機で応急対応してもらうことに。重機が到着し、道が通れるようになったのは10時半頃。片側だけでしたが、なんとか車で通れる状態になりました。
台風レポーターの真似事のできない横殴りの雨
半島東側に到着したときには風も落ち着いており、「これは船も出せるかも」と期待感高揚。ですが、シークレットベイへと続く道の濁流は山からとどまらず、海は「MILO」状態。
ちなみに、ネスレの日本ではおなじみの強い子の「ミロ」、フィリピンでは「マイロ」と発音されます。
まずは、陸上げしていた船を皆で降ろし、「さあ、これから出航だ!」というタイミングで、突然の突風と横殴りの雨。台風中継リポーターごっこすらできないほどの痛さで、あえなく一時退避。
強風でボートも出せないし、泥水の流入も激しくなってきたため、「全く見えなくなる前に潜ろう」ということで、おろしたボートはそのままにビーチダイブに変更してエントリー。
まっ茶の海とウミウシたち
ビーチエントリーで背の立つ水深は、甘くないラテ状態でゼロビジビリティ。マスクやフィンを落としたらまず見つからないです。透明度はせいぜい2m、良くても5mといったところ。それでも、ウミウシは意外とたくさんいて、探せば楽しめる水中でした。
しかし2本目になると状況はさらに悪化。透明度は50cm…いや、30cm程度の場所も。ライトをつけながら、慎重に進むダイビング。昼でもナイトダイブ並、いや見通しはそれ以下。幸い、ゲストの皆さんが経験豊富なダイバーだったため、大きなトラブルもなく終了できました。
帰路も崩れとの戦い
さて、問題は帰り道。行きに通れた場所に加えて、帰りには新たに2か所も崩れて通行不可とのこと。ボートで戻るか、山道をぐるっと大回りして帰るか…と相談していましたが、幸いにも追加の土砂崩れはそれほど大きくなく、車でなんとか帰ってくることができました。
潜れたけれど、おすすめはしません
本来であれば中止にするべき海況ではありましたが、安全に配慮しながらなんとか潜ることができました。ただし、やはり「おすすめできる海況ではなかった」というのが正直なところです。
何しろ一番心配なのが、まとまった雨で崩れる土砂。よく見てみたら、現職町長が就任することになった、5月の選挙前にはなかった道路拡張工事で山を削った部分が追加で崩れた場所。
雨季に雨が降るのはわかっているのだから、山を削るのは乾季にやればいいのに、儲け重視の人災だということがわかるのですが、誰も咎めない、いつものフィリピンです。
まだ8月9月と台風が続くのに、頼みのシークレットベイ行きの道路の脆弱性が増しているのはマイナス。でも、その工事現場にたいてい重機はおいてあるので、マッチポンプで毎回泥撤去してもらえばよいですかね。
とりあえず、この新規の崩れリスクがどれくらい雨に耐えられるのかも心配ですし、海中はちょっと目を離すと見えない状況なので、マニラからご予約の方々には、できれば週末のダイビングは延期されるように連絡をしました。
伊豆ダイバーは透明度1メートルでも大丈夫だそうですが、それって、南国ダイバーにはなかなかできないものなのです。
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