今日もラジオ体操で始まる一日。
アニラオの午前のボート出発時、偶然行儀よく並んでいました。水温30度。
珍しい底物2種が出ていました。黒のヤエヤマギンポこと、Obscure Blennyさん。
尖ったツマジロオコゼこと、Spiny Waspfishさん。写真提供オセの王者さん。ありがとうございました。
ボートの出たあとのハウスリーフではオープンウォーターダイバートレーニング。
午後、見知らぬボートが桟橋に接岸してきて、イマージェンシーだと叫ぶ声。意識のないフィリピン人のダイバーがボートの上に横たわっていました。
初のAED出動と、ポケットマスクも講習以外ではじめて使用。心肺蘇生法とAEDを繰り返しつつ、自治会の救急車を呼ぶもこないので、近くのトラックを拝借してマビニの病院へ。
心肺蘇生法の練習では生身の人間に心臓マッサージを施してはいけないので、はじめて人体へマッサージをすることになりましたが、案外柔らかいもので、練習に使うマネキンの弾力はあながち現実から遠くないことがわかりました。
口と鼻から泡をふいていられたので、ポケットマスクなどのバリアは現場では本当に必要だと痛感しました。使うときは、酸素のチューブのさし口の蓋はきちんととじておきましょう。
マービンは病院まで付き添って心臓マッサージとAEDを続けてくれました。マービンの優しさとひたむきさが発揮されました。
事故にあわれたのは、マニラ在住のダイブマスターの40歳くらいのフィリピン人男性で、利用していたダイビングサービスは、ハイボールリゾート。一人の女性を体験ダイビングさせるためにアーサーブロックポイントにボートから潜水して15分後に体の不調を訴えて女性とともに浮上。ボートに上がるまでは意識があり、その後ボートの上で意識不明に。ボートのエンジンがかからず、他のボートを呼んで、最寄りのリゾートだったマグダレナとマユミの桟橋に搬送されたという経緯でした。
糖尿病の持病があったというので、何かそれに起因する体調不良が原因かもしれないというのは、あとから知ったことでした。
病院搬送時に脈はあった(多分AEDのおかげ)そうですが、結局亡くなった(しかも当日は本人の誕生日)ということで、冥福をお祈りします。
ここから学べる教訓としては
・酸素ユニットはいつもの通り、いつでも出して使えるように。
・AEDの準備(今回電極パッドをつかったので交換)。
・ポケットマスクなどの通気用バリアの配備を増やす。
・ファーストエイドはボート上で行うことが多いだろうから、ガイドとボートマンの双方が救急救命法をできるようにする必要がある。
・ストレッチャー購入(今回はマユミのを使用)。
・救急車が来るとは限らないので、寝そべって心肺蘇生法ができるような荷台の大きな車の配備。
18年ダイビングをしていて、はじめて遭遇した事故ですが、教訓として今後のより安全なダイビングに活かしたいと思います。
女子力は望まないといっていたヌマッチからいただいた女子力の高いお土産、カヌレ。おしゃれに遠い私ははじめて食べました。
大ちゃんパパさんに頂いたレバノンの赤ワインとベリーマッチでした。ありがとうございました。
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