タンチョウヅルの求愛ダンスに学ぶ観察力|北海道遠征で感じたアニラオ・ダイビングとの共通点

奥さんの誕生日をお祝いするために、念願だったタンチョウヅルの求愛ダンスを見に北海道に来ています。

冬の北海道と、バードウォッチング初心者の私たち。マイナス15度にも達するという2月の北国で路頭に迷わないように、バードウォッチングにも詳しいアニラオ常連ゲストのナメダンゴさんご夫妻に案内をお願いしました。

日本海側から太平洋側まで、車で6時間もかけて北海道を横断してのアテンド。さらっと書いていますが、これ、本当にすごいことです。距離感も、雪道も、土地勘も、全部こちら(関東やアニラオ)にはないもの。あらためて、経験のある人と一緒に動けることのありがたさを感じました。

その中でタンチョウを見ることができたのですが、非常に興味深かったのは、バードウォッチングと水中生物ウォッチングに共通する点が本当にたくさんある、ということでした。

アニラオでのダイビングのことが、何度も頭に浮かびました。

どこで見られるのかを知る、調べる、教えてもらう

冬の北海道は初めてでした。

雪道をレンタカーで走破する自信もなく、当初はバスやタクシーを使って観察エリアを回ろうと思っていました。でも、それではベストのタイミングでは観察できないとのこと。

結果的に、釧路市内ではなく鶴居村へ。3つの観察ポイントまで15分ほどのコテージを紹介していただき、森の中の、正直自分たちだけでは辿り着けなかったであろう場所に宿泊することになりました。

すでにバードウォッチングを趣味にされていて、冬のタンチョウも何度か撮影されているお二人のベストチョイス。その差は、想像以上に大きいものでした。

道中で疑問に思ったことは、すぐにChatGPTやGemini、Perplexityで質問。

「タンチョウは生涯パートナーを変えないというけれど本当?」
「求愛ダンスはどのタイミングで始まりやすい?」

そんな疑問をその場で解消できるのは、今の時代ならではですね。

アニラオのダイビングでも同じです。見たい生き物がいるなら、そのポイントを知ること。  その時間帯を知ること。  現地サービスに聞くこと。これはもう、皆さん普通にやられていることだと思います。

さらに、生き物に対する疑問は、そのままにしない。  昔でいう「ググる」が、今は「チャピる」「パプる」。自分の知識ニーズに合わせて情報を得る。  それを続けることで、観察は少しずつ深くなっていくのだと思います。

よく観察する|動き出す前の空気を読む

タンチョウを見ていて強く感じたのは、「まず観察する」ことの大切さでした。

ペアでいるのか。  
若い個体の集団なのか。  
今は食事中なのか。  
眠そうなのか。  
そろそろねぐらに帰る時間なのか。

ペアで向き合っているならダンスが期待できる。 若い個体の群れなら、威嚇行動が見られるかもしれない。 日が傾いてくれば、飛び立ちの瞬間が狙える。つまり、「今、何が起こりそうか」を読むこと。

アニラオの水中でも、まったく同じです。

通りすがりの回遊魚(マグロやカツオなど)は読みにくい(向かってくるか、反転するかくらい)ですが、テリトリーを持つ魚は、隠れることはあっても、そこから遠くまで泳ぎ去ることはあまりありません。

どこがテリトリーなのか。 今どの程度こちらに警戒しているのか。あと一歩寄れるのか、ここで止まるべきか。

ファインダー越しでも、そうでなくても、少し観察する余裕があると、撮影の質が変わってきます。

水中でのダイビングも、ただ見つけて撮るのではなく、「次に何が起こるか」を待つ時間があると、ぐっと楽しくなる気がします。

カメラと仲良しになる

今回のタンチョウ観察で、もう一つ強く思ったのが、カメラとの関係です。

バードウォッチャーの多くは単焦点の望遠レンズ。 600mmなのか、800mmなのか。さらにテレコンを噛ませているのか。

それによって、撮れる距離も、切り取れる世界もまったく違います。

水中マクロの一眼ユーザーなら60mmと100mm。それぞれに向いている被写体は、ある程度明確です。TGシリーズなどのコンデジなら、ワイド、ズーム、顕微鏡と幅が広い。  

画角変更がスムーズにできるかどうか。どのモードが今の被写体に合っているか。縦構図を意識しているかどうか。

ストロボやライトの有無でも、画作りはまったく変わります。自分の持っている器材で、どんな距離で、どんな被写体を、どんな表現で撮れるのか。それを知っているかどうかは、本当に大きい。

撮った写真や動画がSNSで使われることも増えた今、縦型を意識することも大切ですね。どうしてもブログ脳の私は横に寄りがちなので、ここは意識していきたいところです。

瞬時に撮れる早打ちも|咄嗟の一瞬に備える

基本は、観察してから撮る。

でも、急なシャッターチャンスは突然やってきます。タンチョウが死角から飛んでくる。アニラオではレアなジンベエザメが、突然通りかかる。

素早くカメラを起動して、ピントを合わせて、撮る。

水中カメラの場合、外付け光源は間に合わないことも多いです。  

今の撮影モードは何か。起動したらすぐ変更が必要か。そのあたりのシミュレーションが、ある程度頭の中にあると、慌てずに済みます。

特別な練習をする必要はないと思います。

毎回のダイビングで、「今は何モード?」「この距離ならズームはこれくらい?」「ライトはつける? つけない?」そんなことを少しずつ考えながら撮っていれば、自然と対応力はついてくるはずです。

自然を愛するのは同じ

北海道のタンチョウヅルと、アニラオの水中生物。

フィールドはまったく違いますが、観察の姿勢、ダイビングでの向き合い方、カメラとの関係性。深いところでつながっているように感じました。

アニラオの海でも、次のダイビングでも。  

少しだけ立ち止まって、観察してみる。

カメラガチ勢も、そうでない人も、自然を観察や撮影を通して愛し、驚く行為は、鳥も魚も同じだと思います。アニラオでの、より良い水中生物観察・撮影の一助になれば幸いです。

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