レゾンデートル

マニラ行動日。お父さんの会社から40年ほど仕えている、おじいさんドライバー。これまでのお礼にと、来年春に日本旅行をプレゼントしようとしているのですが、以前作った入れ歯が合わないみたいで、食事時に外しているという入れ歯の存在理由を無視した使用法を続行中。

歯がなくても、2人前はあろうかという野菜太巻きを平らげる健啖っぷりをみると、まだまだ長生きできそうで、見ていて頼もしいです。私基準、胃の元気なひとは長生き(水木しげる先生がそうでしたし)。

そうです、昨晩夕食をとった、寿司ツムラ。今日の昼もきちゃいました。医者に止められている食材が多いが日本食も大好きなおじいさんドライバーが食べられるところということで、チョイス。これで移転前本当に最後です。

で、先週予約の取れなかった歯医者さんへ。そもそもこの入れ歯だって、以前、お金出してあげるから、日本人先生のいるこの歯科医院で作ろうと提案したのに、「高くつくので、安いところを探します」といって、大して安くもないところで作って結局口に合わないという代物の後始末です。

とりあえず調整してもらって、だめなら作り直すことに。せっかく行く日本、思う存分日本の食を堪能してもらいたいです。

72歳という、フィリピン人にしては高齢なので、毎日薬もいっぱい飲んでいるのですが、ついに本人の給料だけではまかないきれない額に到達。以前からそうだろうと思っていたものの、本人もしっかり把握していなくて、奥さんがきちんと計算させると、月額いくら足りないのかが明確になりました。

というわけで、家内制(本当の家族ではないですけど)老人福祉システム発動。奥さんのポケットマネーで薬代援助することに。働いているうちは給料とともに支援できるけれど、仕事ができなくなったら、薬も飲めなくなって、その分命が縮まると思うと、「定年してゆっくり」と「即病気で支援なし」の板挟みでもどかしいですね、ってそう思っているのは他人だけかもしれませんが。

本日読了は、『硝子の塔の殺人』が良かったので、続けて同じ作家(知念 実希人)の『レゾンデートル』。幻のデビュー作らしいです。デビュー作とも思えない、ちゃんとした作りかつ、最近人生残された時間について考える機会の多かったことにもリンクする、余命の決まった男の残したいもの、というサブテーマも共感して没入して読めるものでした。

推理小説は好きですし、結構医療ものも好きなので、医師でもある同氏の作品、これからも読書のチョイスの一つになりそうです(内容おぼろげですが『祈りのカルテ』も読んでたかも)。

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