朝3時のアニラオ出発
いよいよその日がやってきました。ヴィラ・マグダレナのスタッフ、ジェラルディンとクラリッサが日本へ旅立つ日です。
アニラオ出発は朝3時。アニラオを出てマカティで私をピックアップし、チェックイン6時10分前に空港に着こうという算段。

前日のうちにオンラインチェックインを済ませておいたので、並ぶ列は短くて済むものの、何で揉めるかわからない入管のある空港。早めに動くのが安心のもとです。
ビザが出たのは前日の午後3時過ぎ
今回の出発、ギリギリまでビザが出るかどうかわからない綱渡りな状況でした。二人のビザが下りたのは昨日の午後3時過ぎ。その時、「もう無理かも」と思っていた彼女は、家族と一緒にバタンガスシティにいたそうで、連絡を受けてから急いで戻り、準備をして、結果的に睡眠時間はわずか2時間だったとのこと。
クラリッサはといえば、ビザが出たとの連絡を受けてから6匹の猫のお世話の段取りをつけ、洗濯もして、睡眠時間は1時間。若いって強いですね。ちゃんと3時の待ち合わせ場所に現れました(家の人にもちゃんと言っていなかったようで、深夜に父親のオベットを叩き起こして、酔っ払い運転のバイクで送らせたらしい)。
フィリピン名物、いけずなイミグレ
それぞれ日本への渡航は2度目とあって、イミグレーションは問題なく通過できると思っていました。クラリッサは前回少し揉めたのですが、今回はあっさり通過。ところが、ジェラルディンがなかなか出てこない。大きな問題が引っかかっているわけではないです。
係官は本人の顔を確認するわけでもなく、ひたすら書類とにらめっこをしながら「あれがない、これがない」と言い続けているのです。日本のビザはご存知の通り、厳格な審査を経て発給されるものです。それが下りているのに、フィリピンの出国審査でさらに何を確認したいのか、まったく理解できません。

私が係官の斜め後ろから「問題ありますか?」と声をかけても、まるで耳に入っていないかのようにスルー。結局、提出書類の後半部分にきちんと保証人である私の写真なども含まれていたのに、前半部分しか見ていなかったという無能。5分強ごねられましたが、通過。
無事通過できたからよかったものの、こういう場面を見ると、「こういう無能な役人こそ、早くAIに置き換えてほしい」と心の底から思ってしまいます。書類を漏れなく正確に確認し、条件を満たしていれば通す。それだけのことをAIは完璧にやってのけるでしょう。無用な意地悪や怠慢とは無縁で。もちろん、今すぐ全システムを切り替えるわけにはいきませんし、働いている人の生活もありますから、過渡期は必要です。ただ、こういう理不尽な経験をしなくて済む世の中に、少しずつでも近づいてほしいと思います。
空港の朝ごはんと機内の時間
イミグレーションを抜けたら、出発前に軽く食事。女子ふたりはがっつり食べたいわけでもなく、サンドイッチで十分とのことで、マッシュルームバーガーとサンドイッチを注文。マッシュルームの方は「もう二度と食べなくていい」レベルの味。出発前まで、ありがとう、フィリピン。

パンはネチョネチョ、味付けはやけにしょっぱい。コーヒーはまあまあでしたが、240ペソというお値段の価値はもちろんないですよー。空港価格じゃなければ、100ペソが妥当でしたね。
機内では、睡眠不足のふたりは当然のようによく眠っていました。私のほうは前回の便で途中で寝落ちしてしまった映画『トロン アレス』のリベンジを試みましたが、やはり前半で眠ってしまい。
後半は起きて見ることができ、AIが題材の作品だけあって考えさせられる部分がありました。AIプログラムが実体化するという設定で、「3Dプリンターで内部構造のあるものまで何でも作れる未来」はさすがにまだ先の話かもしれませんが、フィジカルAIやロボットはこれから5年以内に急速に普及してくるでしょう。
人間とロボットの共存、あるいは命令されたプログラムが「良い意味で逆らう」──つまりより人間に近づいていくというテーマは、今後のAI時代に問題になってくるテーマでした。「永続プログラム」が結局は「有限の命を持つ存在」になっていくという逆説も、なかなか興味深かったです。
二人の旅の目標
日本側の入国はいつも通りスムーズで、無事に埼玉の実家に到着。母は70歳を超えていますが、元気に出迎えてくれました。前日も屋形船で飲み食いしていたとのことで、楽しい70代ライフを満喫しているようです。


先に日本入りしていた奥さんが夕食を準備してくれていましたので、早速色々トライ。まずは、初めてのホタルイカ。シーズンですよね。何気に深海生物のホタルイカは、世界でもレアな部類の食材です。
お次は王子のスモークサーモン。フィリピンで食べたことのあるスモークサーモンより味がはっきりしていて、さらにスモーキー。
スタッフ一スモークサーモンが好きを自認しているジェラルディンも納得。
日本のイチゴは作り物みたいなきれいさと粒の揃い加減。
海苔も明太子も好きなクラリッサの、海苔ご飯明太子の最強コンボ。
つか、海苔だけで美味しいらしい。
明日からはいよいよ京都へ移動。今回の旅は「のんびりめに」というコンセプトで組んでいて、予定もあまりパンパンに詰め込まず、ゆったりとした旅にしたいと思っていますが、きっとそうはならないんでしょうね。日本が2度目のジェラルディンとクラリッサが、今回はどんな経験を積んで帰ってくるか、とても楽しみです。
二人の旅の目的は、こちら。
クラリッサのウィッシュリスト
- あらゆることにオープン:新しいことは何でもすべて経験してみたい。
- コミュニケーションスキルの向上:丁寧で敬意を払ったトーンの日本語を使って、コミュニケーションスキルを磨きたい。
- チームダイナミクスの理解:業務効率に影響を与える、日本文化特有のチームダイナミクスについて理解したい。
- 桜の魅力:なぜ日本の桜はそれほど特別で有名なのかを知りたい。
- 有名な赤ちゃんザルに会いたい:Facebookで話題になった赤ちゃんザルの「パンチ」に会うことに興味津々。母親に育児放棄された後、群れで社会性を身につけられるようにサルのぬいぐるみが与えられたパンチは、現在「市川市動植物園」にいる。
ジェラルディンのウィッシュリスト
- 歴史と文化:日本の歴史的・文化的遺産についての知識を深めたい。
- 温泉:日本の温泉を絶対に体験したい!(そして、クラリッサにも一緒に入るように強く勧めている!)
- 季節の景色:日本ならではの季節の美しさ、特に桜の景色を満喫したい。
- 富士山:富士山を間近で見たい。
- 食の探求:自身の料理の仕事へのインスピレーションを得るために、多種多様な日本料理を食べてみたい。
- 親戚への訪問:可能であれば、静岡県に住んでいる親戚に会いに行きたい。

移動中の車内や電車の中では、ぜひGeminiを使って気になることをどんどん調べてほしいと思い、使いやすいプロンプトを作って渡しておきました。メモを取るよりも、音声入力をして、内容を後でまとめることができるので、旅の記録としても役立つはずです。使ってくれるかにゃ?
今日のまとめ
ビザがギリギリで下りて、無事ふたりが出国できてよかった。いけずなフィリピン入管も乗り越えた先の、日本の入国審査は非常にスムーズで、埼玉の実家に予定通り到着できました。母も元気で、安心感を覚えた一日でした。
フィリピンから日本へのフィリピン人の渡航時は、ビザや書類の準備を早めに、そして提出書類一式をきちんとまとめて綴じておくことが重要です。審査の際に書類の後半部分まで確認されないケースもあるため、重要なページは前方にまとめるか、インデックスをつけておくと安心です。というか、一番は変な担当官に当たらない運ですね。

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