「私、アイリーン。」詐欺

母帰国の日。旅の最後を飾るイベントがありました。

朝一の用事をすませるためにマニラの街を徒歩で急いでいると、母からミスコール。聞いてみると、「お金のトラブルだから急いでホテルまで来て」とのこと。

叔母と一緒に来ているので、マニラでの出費をどちらが出す出さないで揉めているか(その仲裁は私の役?)、カバンのどこかに所持金を隠して入れたのが見つからないかのどちらかかなぁとシュミレートしつつ、ホテルの部屋につくと、こういうことでした。

ホテルのフロントから電話の取り次ぎがあり、アイリーン・アゴンシリオを名乗る日本語を喋るフィリピン人女性からで、「私アイリーン、覚えていますか?」とのこと。先日訪ねたCFFの子どもの家に入所していた子どもの一人に昔アイリーンがいたとおもったので、そのまま話を続けていると、妹に問題があって、セブにかえらなければならないので、4,000ペソほど貸して欲しい旨。自分はラグナ(ホテルのあるマカティまでは1時間以上かかる)にいて遠いので、知り合いに金を取りに行かせに行くから、封筒に入れて、ホテルのフロントに預けて欲しいとのことでした。

これって、オレオレ詐欺ですよね?

ホテルのセキュリティの責任者と相談して、現金のはいっていないダミーの封筒を用意して、受け取りに来た男性を警察までしょっぴいてもらいました。首謀者の女まで行きついたかどうかは、未だ不明です。

問題は、詐欺師がどうやって宿泊者の名前を知ったのかで、この場合は、1)ホテル内に内通者がいる。2)電話のやり取りで迂闊なホテル受付が誘導尋問で名前を喋ってしまった。(フィッシング)のどちらかだと思いますが、アドミンの責任者の見解では、2)の方じゃないかと。5つ星ホテルのよく訓練されたスタッフだったらこうはならないでしょうが、三ツ星ホテルの脆弱さを露呈した格好になりました。

実害はなかったのでよかったのですが、楽しいフィリピン滞在の最後にケチがついたのが、少しだけ残念。

みなさんも、マニラ滞在のおりには、アイリーンにはご注意ください。次は違う名前だろうけど。

この記事を書いた人
オオサワヨシオ

人権関係の出版社編集部勤務、NPO事務局長としてワークキャンプ企画運営などを経て、フィリピン在住21年。国際社会開発学修士。

ダイビング宿のヴィラマグダレナを奥さんと一緒に運営すること11年目。PADIMSDTインストラクター。ほぼ毎日書いているダイビングとフィリピン生活のブログは21年目に突入。

モータクモー名義で、フィリピンの生活に役立つ電子書籍を出版中。

アニラオでのサンゴの産卵のタイミングを突き止め、今はカクレクマノミの自然環境でのハッチアウトのタイミングを調査中。

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