49日法要と納骨は生まれ故郷の深海水族館のある沼津で

お父さん納骨日。埼玉の実家の近所でレンタカーを借りて、いざ出陣。トヨタ様、乗りやすい車を貸してくださって、ありがとうごございます。流石に、右折左折時にワイパー作動は、もうしません。

足柄サービスエリアからの富士山。

お父さんの生まれ故郷の沼津について、納骨前に、三人で先祖に墓参り。

49日法要と、納骨、無事終わりました。

骨になっても、別れがたい父と娘の涙、心に残りました。こんなに娘に想われて、お父さんは幸せだと思います。同じように母にしてあげられるとは、私、到底思えません。

「せっかくお父さんの故郷に行くのなら、日帰りでなくて、一泊でもしてくれば」というポコペンさんのアドバイスもあり、宿までの移動中の沼津港で遅い昼食。釜揚げしらす丼、うまし。生桜えびも、もちろん美味しいです。フィリピンにも、埼玉にもない食材。

沼津といえば、アジ。アジフライ、味わい深くて、肉厚で、美味しかったです。お父さんが食べて育ってきた、沼津のアジ、堪能しました。

で、前回行けなかった、沼津深海水族館へ。生きたアブラボウズ、見るの初めてかも。

顔立ちはシーラカンス?

深海魚と、浅海の同属種が並列されて展示されているコーナーがある中の、もちろん見たことない、150メートル以深に生息の、ベニテグリさん。テグリにしては、大きすぎ。天ぷらにするハゼくらいの大きさはあるように思います。誰か、天ぷらにしたことありますかね。

アニラオに掃いて捨てるほどいるアカモンガラが、こうやって、「ドラキュラ」として展示されていると、南方の人間としては、「南代表として頑張ってくれー」とエールを送りたくなります。故郷から遠く離れても現地アカモンガラ集団代表として、見知らぬ人類の知識のために体を張っていてくれてありがとう。

ちょっと前に導入して、動画にまとめるほど雨季の荒れ海のために動画が撮りためられていない、紫外線ライトによる蛍光サンゴ。なんで緑に蛍光するのかの答えがここにありました。と思ったら、これは古い情報だったみたいで、物知りのドロンジョさんが今の主流となっている説を教えてくれました。

曰く、共生させる褐虫藻をおびき寄せるために蛍光色をだすのだといいます。こんな感じで、参考URLも

サンゴは光で共生相手の藻を誘っている | Science Portal - 科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」
サンゴの多くは緑色の光を発して生育に必要な共生相手の藻類を誘い込んでいる—。こうした興味深い研究成果を基礎生物学研究所と東北大学、産業技術総合研究所の研究グループがこのほど米科学アカデミー紀要電子

水族館ならでは。鏡面ヒレナガネジリンボウ。南方から捕まえてこられて、ついに弱ってしまったのか、飛び出したら生まれ故郷に戻れるかもと思っているのか、定かではないですが、シチュエーションとしては、自然界は絶対巡り会えないシーンのありがたみ。

白エビとホタルイカの富山湾も深かろう(900メートル)と思っていましたが、ダントツ日本一深かった、沼津の前の駿河湾(2500メートル)。「深海水族館」があるのも、頷けます。

どこでどう繋がったのか、わからないのですが、2階の展示の半分は、シーラカンス。世界中で、凍らされたシーラカンス展示は世界中で、ここだけだそう。

確かに、前回の日本訪問時に行った、国立科学博館にもシーラカンスの標本はあったと思いますが、あちらは、ホルマリン漬けの真っ白脱色個体だったと思います。

この、沼津深海水族館には、シーラカンスの学術研究機関との連携があったようで、多数(たしか8個体)のシーラカンスが提供されていて、かつ、展示として2個体が冷凍保存・展示されている珍しさでした。

その他、当時シーラカンスを釣り上げようとう夜の海(深海魚のシーラカンスが捕食のために夜に浅いとはいっても150メートル付近に浮上してくる)に80キロ超えのシーラカンスを釣りに出かけるのに使った丸木舟やら、当時のかなりレトロVHS的な映像やらを見られるのも、オススメポイントの一つです。

順路表示がイマイチ分かりにくくて、ようやくたどり着いたメガマウスの剥製。20世紀にはいってから「発見」された遅れてきた新種のメガマウス。当時は深海魚扱いでしたが、その後の研究で、深海魚ではなくて、200メートルより浅い海に生息する生物であることがわかったみたいですが、とにかくメガマウスの剥製がある水族館って、人生初に訪問しました。

名前を忘れたでかいウミグモとか、いつぞやラーメンで食べたグソクムシとか、いろいろその他の深海生物を堪能して、宿へ。

マンホールが富士山で、立ち止まり。死ぬまでに一度は富士山山頂まで行ってみたいものです。

お世話になったのは、三代目あだち。お父さんの親戚がいて、筍掘りにきていた内浦漁港の隣の集落にあり、奥さんのいとこさんもオススメの、予約の取りにくい海鮮充実宿。

予約が取りにくいのは、1日3組までだから、というのは、来てみてわかりました。

もう、海抜5メートル付近。南海トラフ大地震がきたら、危ないエリアです。

鍵をもらって、すぐに気になったのが、この折れそうな鍵。マグダレナでも、引き戸タイプを採用している、グマメラとサンパギータの部屋の鍵はしばしば折れるのですが、その兆候が見て取れる亀裂。

すぐにフロントまでその懸念を伝えに行くと、「むしろ真っ直ぐだと鍵が開かないのです」という、絶妙カーブを肯定する意見で、かつ、おいそれとは折れませんというお墨付きをもらって、狐につままれた感覚を得つつも、日本人を信じることにして、結果良かった午後でした。

ちょい散歩にいくと、ダイブショップの看板。しかし、ダイブフラッグの白線細すぎなくないですか?

漁業関係者以外立ち入り禁止と言う割には、だれも取り締まりに来ない、でも、生粋の日本人には効きそうな看板の先のエリアを散策。5時台でも、汗ばむ程度には暑いです。

なぜか北側にすべてが傾いている木々。西伊豆では木はみんなこうなるのですかね?

津波が来たら、この坂道を駆け上がって神社の境内まで行けば助かるのかな、の蜘蛛の巣の張った急な階段。上がってみたい気持ち2割。疲れているから無理な気持ちが8割。結局登りませんでした。

鮮度パキパキ、美味しすぎる一方、遅い昼食で丼ものを食べてしまった中年カップルにはテロ的物量の晩ごはん。でも、全てが美味しく、完食。

ネットか電話で予約(今の御時世、他の予約方法が思いつかないが)するとついていくるというキンメダイの煮付け。

目玉まわりのゼリー質、全く臭みがなくて、おいし。

更に眼窩まわりの軟体組織も、全く魚臭くない、普段食べられない食感となんだかわからない期待が膨らむ営養素を内包していそうで、尊かったです。

魚を食べるのが下手だと私に駄目だしする、魚さばき上手の奥さんは、一方でこういう目玉は嫌みたいで、両方ともいただかせていただきました。

沼津の美味しい魚、お父さんが好きだった魚を、一緒に食べれなかったのは悔やまれますが、お父さんの思い出とともに噛み締めさせてもらいました。

なかなか予約がとれないのよと言われていた、三代目あだちさんでした。たしかに、1日三組のみの受け入れ容量ということで、予約困難理由の一つのようでした。

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