ケチらない真理

続くマニラデー。昨日ワクチン接種を断られた、おじいさんドライバー。モデルナのワクチンの在庫があるうちに接種を完了したいのですが、今日のうちのコロナ非感染証明書の受理はならずで、明日以降に持ち越しに。書類仕事の遅いフィリピンのあおりをもろに被っています。

最近、日本にいる母が書き溜めた映画評をまとめて電子書籍にしたいというのを、手伝っているのですが、取り上げられた80本を超える映画の中で、日本の漫画を原作にしたものがあったので、取り寄せて読んでみました。

間瀬元朗作『イキガミ』

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日本と似た国が舞台の、人権大無視の「国家繁栄維持法」が施行されている社会で、若者の1,000人に一人が無作為に命を奪われる、死の前24時間をとりあげた、オムニバスドラマ。

漫画は好きでよく読んでいる方だと思い、泣くほどのことは稀ですが、この2巻の話はツボにハマりました。藤田和日郎作の『月光条例』の赤ずきんちゃんの回以降の涙。自分のこととはいえ、泣きスイッチがどこにあるのか、よくわからないです。

そういえば、このイキガミの世界では、小学校低学年で受けさせられる注射が10数年後の強制死ガチャになっているのですが、そこから想像して、コロナのワクチン陰謀論に行き着かないようにご注意ください。統計的にみて、コロナワクチンの重症化を回避するメリットは妥当なものがあると思います。

漫画全10巻。20の物語が収められています。一話一話重いので、一気読みするよりは、間食のように小出しに召し上がるのが良いかもしれません。映画の方は観ていませんが、きっと悪くないできのはず。よろしかったらどうぞ。

映画化にあたって、原作中で登場した「みちしるべ」は、フィルハーモユニークによって作詞作曲されて、主題歌とされました。こういうところは、映像化のメリットの一つですね。

本日の料理の学び。水様卵白を取り除いてからの目玉焼き油かけバージョン。取り除く卵白の量はそれほど多くなないのですが、なんだかもったいない感じがするのです。この水様卵白の使いみち、紹介している本人もどこにも言及していないので、捨ててしまうしかないのかなぁ。

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ソーセージを焼いてからフライパンの熱をとらずにそのまま続行したので、火が通り過ぎで失敗。朝ごはんはさっと作りたいと思って、横着してはならんです。

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タコとカニ以外の飾りウインナーを考えてみて、エビ(左)と魚(右)。魚は論外のできあがりですが、エビの方はもう少し改善したら良くなりそうではないですか?

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いつも適当に煮干しで出汁をとっていた味噌汁も、きちんと量ってから煮干しを入れてみると、水の2%の分量は、いつも適当に入れていた煮干しの2倍強の量でした。ちゃんと入れれば、ちゃんと出汁になることを実感。ケチるべきでないところはケチらずやるべしは、ここでも真理でした。

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具材は、日本にも輸出されている、フィリピン産のオクラと、余ったそうめん。ホッとしますよね。


埴輪と地震の夜

昨日の発表で、マニラ首都圏まさかのコロナ防疫措置GCQへの緩和。感染防止状況が芳しくない中での緩和が何を意味するかというと、各自が感染する可能性がより高まるということです。ということで、打っておきたいワクチン。アニラオのあるマビニ町にもワクチンは量は少ないものの回ってくるようになっていますが、効き目の怪しい中国製のシノバックなので、スタッフには可能であれば別のワクチンをあててあげたいです。

住人以外にも接種しますと表明したのを受けて、8月末にスタッフの分も登録しておいた、マンダルーヨン市の接種会場に様子見に行ってみました。一番大きそうなのはメガモール会場なのですが、混雑を嫌って、おしゃれ目なシャングリラプラザ会場を希望していたので、そちらへ。

と、今日はおやすみだとのこと。

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空振りは癪なので、マニラ首都圏ではかなり大きな店舗の無印良品(MUJI)へ。マカティグロリエッタ店で奥さんと顔見知りだったスタッフ、こちらに転属になっていました。

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しかし、広い店内に客2人。

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アカシア製のボウル。フィリピン産で、日本の会社を経由して戻ってきました。海外にいって返ってきた人をバリクバヤン(バリック=帰る バヤン=町)といいますが、モノであるこれもそうですね。MUJIのラベルが貼ってあると、なんだか木肌もキレイに見えます。

最寄りの会場のメガモールまでは徒歩400メートル。すぐです。モデルナとファイザー、モール内にそれぞれ別の会場を設けて接種を行っていました。本日は1回目の接種は行わずにすべて2回目の人たち向け。スタッフたちの情報はオンラインシステムには登録されているのですが、接種日時と会場はテキストメッセージで携帯に連絡が来るので、それに従うべしとのこと。当日駆け込み接種も認めていなくて、かなりシステマチックです。まずは住民に2回接種を徹底して地域的に集団免疫を獲得させようというブレない指針が垣間見られて、マンダルーヨン市の評価アップです。マカティ市の方でモデルナやファイザーが当たらなくて、マンダルーヨンで順番が回ってきたとしたら、ここで受けられそうな期待。

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マカティ市の方で、ガードマンに割り当てられている会場、他のスタッフの会場共に、本日もアストラゼネカでした。アストラゼネカで良ければいつでも打てる状況にはなっているのですが、もう少し他のワクチンを待ってみます。

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昨日の予測では10日にかけて到来だった台風、足を早めて明日の夜にはマニラやアニラオ付近を通過するようです。抜けた後速度を弱めて南シナ海に停滞気味なので、はやり今週末の海は荒れそうです。おまけに14号も登場。海っぷちの人はどうぞお気をつけて。

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昨日GCQにするとした発表、本日夜になってあっさり覆りました。とりあえず、9月15日までは、現行通りMECQのママにすると。こういう即効性のある情報はTwitterが便利です。

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深夜にNHKで地震の番組の再放送があっておすすめですと、地質学に詳しいダイバーさんから情報を受けて、フィリピン時間23時20分まで漫画を読んで時間を潰すことに。

選んだのは、一部オタク界隈でポスト『進撃の巨人』という触れ込みの、『古代戦士ハニワット』。

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大ヒット作進撃の巨人の後を継ぐという割には、打ち切りがほぼ決定しているということで、最近発売の7巻の売り上げが良ければ、連載続投決定となるという、応援したくなる弱みを持った作品です。

1〜3巻までは、KindleUnlimitedで無料で読めますので、お持ちの方は、読んでみては。独自の世界観に引き込まれます。確かに、打ち切られるには惜しい逸材です。

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で、お待ちかねのNHKスペシャルMegaquakeの再放送。アスペリティーとスロークエイク、新しい単語を覚えました。2012年と13年に放映した2作だったようですが、2021年版が9月12日放送だそう。フィリピンにいても、日本に帰っても、地震国なので、最新科学が地震をどう分析しているのか、興味ありですね。みようっと。


マルクスだったらレジャーダイビングはお嫌い

アニラオご無沙汰なコロナロックダウンのマニラ日。ロックダウンに感染者抑え込みの効果が見られないということで21日から一段緩和で試していますが、本日の新規陽性者、史上最多の18,332人。今後もっと増えるはずですが、政府はどういう説明をして、国民はどんな感じに納得しつつ、かつ感染しないさせない生活を続けていくのか、関心があります。

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デルタ株の比率は62.47%。8月12日のデータで約50%でした。もっと早く入れ替わるかと思いましたが、旧株もまだまだ頑張っていますね。何れにせよ、入れる病院もないので、厳重注意の日常に変わりはありません。風邪状の症状のある一般市民はかなりいるようで、数字には現れてきていませんが、ワクチン普及率10%にすぎないのに、大感染で70%の人々に抗体ができてコロナが下火になりつつあるインドのようになるというシナリオも考えられる結末の一つかもしれません。

午前中、マッサマンカレーというのを、奥さんが作るというので、必要な薄皮なし生ビーナッツを用意すべく参戦。インドつながりではなくて、タイのカレーです。

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一瞬で皮のむける発明品がほしいです。皮の剥いた状態の生ビーナッツが売っていれば良いのですが、そういうかゆいところに手の届く商品がいつも棚においてあるわけではないのがフィリピン。メイドさんでもいればやってもられるのでしょうけれど、ここは自分たちで手を動かすしかないですね。

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タイ料理の、ゲーン・マッサマン。お昼ごはんにいただきました。CNNトラベルが選んだ世界の美味しい料理50ランキングで第一位ということで、「世界で一番美味しい料理」と紹介されることがありますが、アメリカ人の選んだ第一位ですからね。ちなみに、日本の寿司は4位でした。

世界一かどうかはさておき、美味しかったですよ。ココナッツミルクが入って少しくどいので、何杯でも食べれちゃうということはないです。

夜は、レンコンのはさみ揚げを作るように言われたので、担当しました。

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まぁまぁの出来栄え。

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最近読んだ本は、斎藤幸平著『人新世の「資本論」』。割とお硬い本で、顔出しをやめると宣言してすぐに撤回した時期の中田敦彦YouTube大学で取り上げられていたのを、視聴中座していたのが、どこかのSNSでも取り上げられていたのを見て選択することにした本です。

学生時代の自分だったら好んで読んだ感じの、硬さ。要点をまとめると、
・気候変動などの環境問題を放っておくと、人類が地球上に住めなくなる。
・流行りのSDGsを含め、資本主義では問題の解決はできない。
・絶筆だった『資本論』のマルクスが晩年に行き着いた思想に解決のヒントがある。
・脱成長コミュニズム だ。

読むのが面倒な方は、動画でどうぞ。

社会の仕組み論は抽象的で、慣れ親しんだ今までの仕組みとは別枠を語るので、具体的な理解や、自分にできる行動に落とし込むのは難しくて途方に暮れるのですが、考え方の一つとして、頭の片隅にいれておこうと思います。しかし、この論調でいくと、レジャー・ダイビング屋さんの生きる術はないような。タンクにエアを詰めるのすら、化石燃料頼りですからね。身近な技術で考えられるのは、ソーラー蓄電モーターによる充填方法でしょうか。やっているショップさんあるのかな?


オラ全然ワクワクしねっぞ

フィリピン全土の新規陽性者、1万4,000人台が2日続いたあと、本日10,035人。もともと統計には信頼がおけない国なので、ぬか喜びはできないのですが、嘘でも数字が小さくなるのは心に少しのゆとりを生みます。

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日本ではもっと人流を抑制する法整備をこれからしようかと、1年半の間国民の自主性に頼りきりだった方向をやっと転換しようとしていますね。一方、一貫してロックダウン的な社会規制を敷いてきたフィリピンでは、さらに新発明も。

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現在マニラ首都圏などもおかれている最も厳しい検疫レベル、ECQ(Enhanced Community Quarantine)の更に上を行くレベルが発明されました。EECQだと。エクストリームなECQ。家からの外出完全禁止です。更に強い規制が出てきても、オラ、全然ワクワクしねっぞ。実施しているのは、昔NGO勤務時代の縁の土地、パンガシナン州。

ただ、記事をよく読むと、州全土がこうなっているわけではなくて、ある町の一部など、陽性者が複数いるか、クラスターが発生している地区のみを完全外出禁止にするというもののようです。食材などは配給されるとか。

会社の顧問弁護士の先生ともかねてから、広範囲のロックダウンで社会全体を止めるよりは、狭い範囲の感染エリアを封鎖する方法のほうが良いのではと話していたのを、実際にやってみた的なEECQなんだと思います。似たケースでは、アニラオのあるマビニ町でも、ある村(バランガイ)の一区画(バビーとアイサが住んでいるエリア)だけをロックダウンするということもありました。

アニラオのあるマビニ町の、症状のある患者数現在71人。二日前に60人だったのから大きな増加です。その一方で、ワクチン接種は遅々として進まず。2〜3週間に一度1,000〜2,000回分が供給されていて、高齢者と病気持ちを最優先にする明確にいっているので、就業人口にあたる、スタッフたちへの接種はマビニ町にいる限りは、もっともっと後になりそうです。観光で成り立っている地域なので、就業人口への接種を優先しないかぎり、地域としての営業許可もできないはずですが、地域独自の特性にあった接種計画にはなりませんね。

マービンやマイエンが住んでいるマビニ外の町でも、ワクチンは接種待ち。そこの町長さんが一つ偉いのは、各家庭への野菜の種の配給があったところでしょうか。寄り添っている感があります。

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配られたのは、シタウ、カンコン、ウポ、ムスターサ、ラバノス、ペッチャイ、オクラの種。オクラは現地語でも同じオクラ。他の野菜が何なのかは、拙著『フィリピンの野菜 市場で迷わない80種の野菜ナビとレシピ40種』を是非ご参照くださいヽ(=´▽`=)ノ。

一日掃除をしていた奥さんが、仕事終わりに珍しく映画を観るといって選んだのが、『翔んで埼玉』。東京都出身の奥さんに、埼玉の良さが伝わったかも。世界埼玉化計画、少し進みました。そういえば、続編が作られるというニュースも先日ありましたが、一作目のあのまとまった結末から、どんな内容に発展させるのしょう。

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動画といえば、ロックダウンが始まった2020年の上半期は、よく中田敦彦のYouTube大学を見ていました。たまに、今絶賛大炎上中のメンタリストDaiGo朝のHIITをやります宣言ブログも書きましたが、同じ形では続かなかったです)も。両者のチャンネルを最近見なくなった理由を考えてみると、
1)だいたい今知りたいことが一通り出てきて、新しい動画は同じことのいい替えか少し視点を変えた内容が多い。
2)アニラオへ行くなど長時間車に乗って視聴時間を確保できる機会が少なくなった。
3)どちらも、書籍や実験などに基づく「科学的」なデータや言説を扱っているが、それを噛み砕き血肉化するための個人の価値ベースとなる、哲学や神学の扱いが少ない。
というようなことが挙げられるかなと。3)の視点は、人生に意味をもたせたい人間という存在には、やっぱり大切なんだと思います。

その一方で、新しい、知らなかった知識ももちろん欲しているわけで、そこで最近注入しているのは、こういう勝ち組になるとか、お金持ちになるという知識とはほど遠い、一見無駄な知識。

ほぼ一週間に一度更新が待ち遠しい(YouTuberとしては更新頻度低い)の山田五郎オトナの教養講座。大人の教養といっても、ほぼ美術の話です。美術史の時間がつまらなかった中学生時代にふれるはずだった、楽しい美術史を取り戻す時間です。

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観たり書いたり、ラッパ吹いたりしていないで家事をしなさいという、奥さんのお叱りがありそうなので、これから、まだ調子の戻らない洗濯機を再分解しようかな。


スポーツを観る理由

始まる前から色々ケチが付いていたオリンピック、昨晩開会式でした。スポーツ観戦は積極的には時間をとってみないものの、見て苦痛でもなく、むしろ感動もしてきた自分がいたので、しばらく前に、自分なりに、オリンピックを含むスポーツ観戦をする意味を考えてみていました。

自分の中に見いだせたのは、主に3点。

1)自分にはできない能力・身体への驚嘆
訓練された人体は、それだけで美しいと思います。動物だって、強い個体には畏敬の念を捧げるはずで、多分自分もそう。
放送が始まって追加で感じたのが、人間が集中力を高いレベルで研ぎ澄ましている様も、日常生活ではなかなかお目にかかれないものだと思いました。時間のみは人類に平等に与えられたものであるなかで、単位時間内最大集中力で達成できるパフォーマンスを、世界レベルの大会では見ることができます。

2)見たことがない景色への驚嘆
特大アーチ、早すぎる泳ぎ、回転しすぎる身体など、自分が経験したことのあるスポーツであればなおさら、そのパフォーマンスの偉大さに気づきます。
開閉式の演出もこれに当たります。
広い意味では、自然をみて感動するのも、これですね。
矮小な類似としては、新情報で脳が喜ぶSNS中毒。

3)努力が報われたことへの賛辞
目標に向かって努力を続けることは美徳だとされていて、世界一に至るには、凡人には想像できない高度な努力を、長い期間続ける必要がある、金メダルへの過程を想像すると、驚くべきことですよね。

と自分を分析してみると、応援する対象はどの国出身かは関係なく、金メダルを目指して集中して試合に望んでいる競技者全部ということになります。

日本の放送局が放映している場合、3)の困難や努力の過程を親切にも報じてくれるので、その点は良い点ですね。

最近KindleUnlimitedで見つけた、草薙龍瞬著『これも修行のうち』。去年のロックダウン中に読んだ本の中で一番心に刺さった、『反応しない練習』のある意味続編に当たる本です。ちょっとタイトルが宗教臭いですが、内容はこれまた、かなり良いです(ロックダウン中に読んだ本については、Kindleで出版中の拙著『中年ニートフィリピンダイアリー』をご参照ください)。

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その中で、スポーツ観戦する理由として自分が気づいていなかった視点を一つ見つけました。

曰く、ブッダの知恵の理解では、人間の快には4つあって
あ)欲求が満たされたとき(欲の満足)
   食欲・睡眠欲・承認欲など→市販のノウハウ本でどうぞ
い)不快な感情から開放されたとき(心が浄化されたときの快)
う)感覚・思考・意欲に快や楽しさを感じたとき(人さまざま)
え)相手の喜びに共感できたとき(喜の心で反応したとき)

その中で、え)の視点で競技勝者の喜びに共感すると、自分の快レベルが上って、人生が豊かになるということで、4)世界最高のプレーヤーに喜の心で寄り添う があるなぁと。

時間を割いて見る準備もできたことだし、まずは長い開会式を乗り切るための、木曜日に買ったキンミヤ焼酎18リットル(25%が品切れだったので、20%で我慢)解禁。

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とおつまみに、直前にルスタンで見つけたOishiの塩卵味を試してみることに。オリジナルか、チリ味の方が好みです。粉っぽい上に、はっきりしない味なので、もう買うことはないでしょう。

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入場行進曲がドラゴンクエスト他、聞き覚えのあるゲーム音楽だったのがびっくりでかつ、なんだか嬉しかったです。トランペットでもドラゴンクエストのロトのテーマは吹けるみたいなのだけれど、複数本必要なんですよね。トロンボーンの人と組んで、いつか吹ける日が来るのでしょうか。こんな些細なところでも中年オヤジに開会式からして夢を与えるオリンピックでした。

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アルファベット順でなく五十音順でフィリピン登場。金メダルには500万ペソ(約1,100万円)の報奨金が出るらしい。

とにかく、参加のアスリートの皆さん、頑張ってください。見る機会があったら、たまに驚嘆・賛辞・感動させていただきます。


Cells at Work!

昨日から室内運動時にテレビで流すようにした(以前は鬼滅の刃)のが、「はたらく細胞 Black」。体内の細胞を擬人化した物語で、漫画の原作や、スピンオフ作品が数多くある作品群の一つです。

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Blackに先行して、はたらく細胞のシーズン1と2があったみたいですが、Blackは特に病気もちの人物の体内が舞台のようで、円形脱毛症や二日酔い、尿路結石など、中年だったら気をつけたい体内環境を相手に一生懸命に使命感を持って働く細胞たちをみると、少しは健康に気を配ろうかなと思うようになるのは良い点です。

ちなみに、海外版のNetflixでは英語版が放映されているようで、子どもに見せるのにとても役立っているそう。あ、でも細菌を刺殺して血が吹き出たりするので、対象年齢は16〜となっていますね。タイトルはCells at Work!。

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知識の少ないスタッフとその家族にも見てもらえたら良いなと思って、無料の動画のリンクがないか探してみましたが、Netflixがからんでいるせいか、ないか削除済みだったりで残念。

本日の食事担当は、夕食の全品。6月24日のブログで名前が判明した、コールラビのきんぴら。ちょっと火を通しすぎて柔らかめになってしまい。次回はさっと火通しして、パリパリ食感を残したいです。

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焼鮭と、レッドビーンズのグリーンサラダでタンパク質を追加して、雑穀米でいただきました。なかなかに健康的なメニューであったと満足です。細胞さんたち、喜んでくれたでしょうか。

あ、今思い出しましたが、玉子焼きも作ってほしいと言われていたんでした。うっかりうっかり(・・*)ゞ ポリポリ。


いろはにほめ言霊

マニラ行動日。午後は奥さんの歯医者への付添いなので、オフラインかつ、パソコン(バックアップに時間がかかっていて、電源を抜いて持ち出せなかった)なしでできることをしようということで、読書に。

特にこれというテーマがないときにまず見るのは、アマゾンのKindle Unlimitedの棚。月額980円で、かなりの蔵書が読み放題です。

今日選んだのは、武田双雲著『いろはにほめ言霊(ことだま)』

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武田双雲さんが、若手の書家であることは、様々なメディアへの露出や、高校の書道部を題材にした河合克敏氏の漫画、『とめはねっ』の題字を担当していたことなどで知っていましたが、こんなにポジティブマインドの人だったとは、新発見でした。

人の潜在意識には主語がないといわれ、人を褒めたポジティブな言葉は、そのまま自分が主語のイメージになって自己を強化するということで、なるほどなと思いながら、かといって、人を褒めるボキャブラリーが足りないときに役立つ、このいろは47音で始まる褒め言葉。使わせていただきましょう。作者概略を見たら、武田双雲さん、生まれ同じ年でした。もはや「若手」書家の年齢ではないんですね。文字のことはよくわかりませんが、人柄は好きです。

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ルイ何世?など、ちょっと気になる見出しがある方は、Kindle Unlimitedでダウンロードして読んでみてください。

月額980円で、話題の本や、名作、雑誌など、かなりの本が読めるので、オススメです。モータクモー名義でかいた私の本も、読み放題のリストに入っています(もちろん寄付価格の500円で買っていただいても、嬉しいですが)ので、Unlimited登録されたら、是非ダウンロードしてページをめくっていただけますを幸いです(読んでいなくてもめくったページ分だけロイヤリティが発生するのです)。


進撃の巨人最終巻

マニラ行動日。週末営業のためのメインの買い出しのために、まずはカルティマール市場へ。

前回バーベキュー時に好評だったマグロのカマ。今回も登場予定。前回同様、ふっくら美味しく仕上がればよいのですが。焼き方のマービン、よろしくお願い。

マグロのカマ

結構重めの野菜ですが、移動を開始する前にマスクとフェイスシールドをつけようとするのは、割と偉い方だと思います。

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このあとランドマークへ行ったり、昨日S&Rで部分的に買ってはいたものの、結局なんだかんだで買い出しって一日かかるものです。

家に帰ってきて、夜のニュースをつけると、本日『進撃の巨人』最終34巻の発売日との報。6月発売とは知っていましたが、今日だったんですね。熱心なファンの方は、限定版のコミックを手に入れるために努力されたとか。

全巻揃ったので、時間のあるときにちょっとずつ読み進めてみたいと思います。コミック一気読みは、『鬼滅の刃』以来ですね。現若者世代の思想書とも呼べる名著らしいので、途切れず最後まで感銘を受けながら読み終わりたいです。


永遠のはらぺこあおむし

今日のニュースで、絵本『はらぺこあおむし』の作者のエリック・カールさんの訃報を知りました。91歳。大往生といっても良い年齢ですね。ご冥福をお祈りします。

マグダレナにご来店の子どもたちにも何か娯楽をと思って、購入した絵本のうちの一冊に、『はらぺこあおむし』あります。何冊かある絵本の中で、小さい子どもたちにはダントツ人気の絵本でした。

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他の絵本も、エドワード・ゴーリーのを除いては、基本的には筆者が子どもの頃に読んだ本を買ったものなので、40代の大人にも懐かしいものだと思います。ダイビング後の午後のひととき、読書で童心に帰る時間、いかがでしょうか?

小学生の頃、町立図書館でよく借りていた、『タンタンの冒険旅行』も、全巻ではないけれどあります。ダイバーとしては、『なぞのユニコーン号』と『レッドラッカムの宝』が海と潜水シーンが出てきてオススメの、コンコンニャローのバーロー岬です。

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コロナが下火になって、営業的に余裕がでてきたら、大人の泣ける絵本も入れていきたいですね。とりあえずは、『100万回生きたねこ』でしょうか。オススメの絵本がありましたら、どうぞお知らせください。寄付も大歓迎です。

アニラオ作業日。朝はまず朝日を浴びると、脳内スイッチが入って良いそうです。

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ダイニングエリアは水洗い。

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閉鎖中に石灰質が固着してだめになってしまった蛇口のフィルター。ないと細く強い勢いで皿洗いが効率的にできなかったので。

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マニラのダイソーほぼ200均のフィルター装着。

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スタッフミーティング。イタリアやバリ島など、観光産業で成り立っている場所で働く人間には強くワクチン摂取が勧められている(いや、むしろ強制となっているところも多いはず)世界情勢をみると、一応強制はしないといっているフィリピンにある「観光地」アニラオにも、強制化の議論は将来起こるはずなので、心の準備をしておくようにとスタッフに伝えてみました。

みんなワクチンが怖いので、一応、ワクチンの仕組みも簡単に説明。図解もなしで説明するのは難しいですが、それよりなにより、ワクチンの基本的な仕組みもほとんど全員知らなかったよう。元祖ワクチンの、弱毒化してつくる生ワクチンの説明からしたのですが、「えーウィルス入れるの?」って表情で、18世紀のエドワード・ジェンナーが対峙した世論とあまり変わらない反応でした。というか、自分たち、結核生ワクチンのBCG、子どもたちに受けさせてるじゃん。

長い治験を経た結核ワクチンと、数ヶ月で実用に至った現行のコロナワクチン(しかも、生から不活化、ウィルスベクター、mRNAと多種類)とは単純に複数年に渡る影響の信頼性を比べることはできないですが、アニラオ在住の人間、いずれは決断しなければならないときがきます。それまで、免疫とワクチンの知識、少しずつ話し合っていけたらと思います。

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最近歯医者通いの奥さんからは、歯ブラシの正しい使い方をシェア。小学校でとくに歯磨きの仕方などの指導はないようなので、歯の模型を手に入れて、歯ブラシの使い方教えたほうが良いのかな。ちなみに、全スタッフ、未治療の虫歯ありで、治療する予定もなしです。

平日は5時に仕事が終わるので、夕方はそれぞれ家族と連絡を取り合ったり、SNSを見たり。

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マニラにいっている間ドタバタしていてしばらく吹けていなったトランペット、やっと練習できました。高いソとラをロングトーンで安定して出す口周りの筋力とアパチュア維持力がほしいです。

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史上最強の哲学入門

ここ数日ちょっとドタバタしていて、外出もせず、ブログネタもないので、少し前に読んだ本のまとめを紹介したいと思います。

飲茶著『史上最強の哲学入門』

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元々は、岡田斗司夫氏のYouTubeで紹介されていて、興味を持ったやつです。

人事、経理、社会学、経営学など、実学っぽい本も読んで役に立つのですが、こういうコロナで精神が不安になりそうな時期には、哲学のように根本問題(答え出ないですが)を考える問に立ち返る時間を求める欲を満たすのが一番だと思うときもあります。

天才といってもよい先人たちも悩んだのだから、日々の小さい悩みで人生が嫌になるのはやめにしようとも思えますし。というわけで、哲学入門書はこれまで何冊か読んできたのですが、この、刃牙(グラップラー刃牙、知らないですよね、普通。私も7作中1作しか読んだことがないです)成分てんこ盛りの本書、かなり良かったです。

真理、国家、神、存在の4つのトピックについて、西洋哲学がどのように考えてきて、それぞれのトピックについての最強哲学者を生んだのかという、通史のようになっているところがその良さです。

これを書いているときには、姉妹本の『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』も読み終わった後だったので、自己について考えるときの東洋哲学の説明の仕方の良さも、西洋哲学者の思考との比較でわかってよかった点。

周囲の環境からのストレスで、煮詰まったとき、哲学入門書に逃避?するのは一つのオススメです。少しは心が安らぐかも。

以下、超長文読書メモです。本で得た知識は基本スタッフにも共有したいと思っているのですが、哲学は説明する英語力も、スタッフの興味のニーズともかなり遠いので、できずじまい。

史上最強の哲学入門

■真理
●相対主義のプロタゴラス 絶対的真理はない
 ひとそれぞれ。ポリスの外には違った神話があった。人間は万物の尺度。論戦に負けない。

●人それぞれでは、真理を求める熱い気持ちに答えない。
 相対主義が極まると、民主主義は衆愚政治に陥る。
 詭弁的政治家へのソクラテスの問い。それってどういう意味?→自分も真理については何も知らない(無知の知)。だから、相対主義でなく、真理が知りたい。
 「この世界には命を賭けるに値する真理が存在し、人間は、その真理を追求するために人生を投げ出す、強い生き方ができるということ」悪法も法で、毒杯を飲む。→プラトンを感化

●絶対的真理、近代になるまで見つからない。
 中世は宗教。ルネッサンスや宗教改革で人間の理性に注目した近代がはじまる。
 理性で真理をつかもうとする、デカルト。「我思う、ゆえに我あり」。数学者。
 数学は、公理から定理を導き出す。哲学もそうできるのではないか?「誰もが正しいと認めざるを得ない確実なこと」からスタートしたい。
 疑っている自分だけは存在する に到達する。

●疑っている自分は存在し、その存在が理解したり認識するものは確実に存在する。神が私を作ったのだから という結局は神頼みのデカルト。
 →批判として、イギリス経験論のヒューム。
  「私」だって、いろいろな知覚経験の継続によって生じている擬似的な感覚だ。「〇〇を明晰に認識した」という考えは、全て経験によって形作られているが、その経験がホントウの現実と一致している保証はなにもない。
 過去の経験の組み合わせからできた、現実には存在しない概念=複合概念 例)ペガサス
 神も複合概念
 科学も経験上の思い込みを絶対化しているにすぎない
 徹底して、完成。他の哲学者を唸らせる。

 →東洋ではブッダで通過済み

●懐疑するだけでは何も始まらない。「懐疑できないなにか」はみつけられないのか。
 ヒュームの言う通り、人間は経験から知識を得ている。だが、その経験の受け取り方には、人間としての特有の形式があり、それは経験によらない「先天的(生まれつき:ア·プリオリ)」なものなのだ。のカント。 数学など、人類に共通して理解できるものの理解。
 空間·時間
 「人間として」普遍的な真理、学問を打ちててることは可能だ。
 人間の(それぞれの生き物の)知覚では、モノ自体には到達できいない。
 それぞれの生き物にとっての真理がある。
 「人間」のためだけの真理なら、あるかもしれない。「真理とは人間によって規定されるものである」

→人知を超えた真理から、人間にとっての真理への 転換。
 角を曲がっただけに、カント(笑

●人間にとっての真理はあるが、到達の仕方を示さなかったカント。
 弁証法(闘争)だ! ヘーゲル。
 多くの人の手と長い時間をかけて。四角と丸と円柱。

 歴史も弁証法だ! 実際、王政国家から民主国家への転換期にたちあったし。

●弁証法だって、誰かに弁証法的に否定されなければならない。
 弁証法は、人間個人にはなんの役にもたたない。人類にとってより、自分にとって。「私がそのために生き、そのために死ねるような真理。そういう真理を見つけることこそが重要だ」キルケゴール

●ヘーゲルとキルケゴールの対立に
 「だったら、いっそ、究極の真理を求める歴史の進展を、僕たち自身の手で進めてみようじゃないか」アンガージュマンのサルトル

 「人間は自由の刑に処せられている」「人間は自由に呪われている」のサルトル
 どうせ自己責任。失敗の責任を引き植えて積極的に決断してやれ。いっそのこと、人類を理想の社会、真理に向かって進展させる歴史という大舞台にたってみたらどうか。
 →共産主義革命や学生運動に多くをかりたてる結果に。

●真理は一つの方向で進むわけじゃない
 サルトルと友人のレヴィ=ストロース
 「サルトルのいう、人類が目指すべき歴史なんてほんとうにあるのか」
 未開の地にも、驚くほど合理的で深遠な、彼ら独自の社会システム=構造があった。
  →西洋人の思い上がりはやめろ。

西洋と東洋の歴史
西洋:一歩一歩階段を登るように、究極の理想、神、真理へと近づいていく過程。何月何日これこれ。。。
東洋:時間は一直線ではなくて、輪のように巡るもの。逸話、神話、物語として本質を取り出し伝える方法。

 →サルトル下火に。西洋の傲慢は反省?

●ヘーゲル的により良い方向に行くはずが、二度の世界大戦
 ←批判的な見直しで現代哲学が現れる
中世哲学:信仰によって真理に
近代哲学:理性によって

実用主義(プラグマティズム)のデューイ 道具主義
 で、結局なんの役に立つの?の問いかけ。
 「人を殺してはいけない理由は?」そうしておいたほうが、みな安全の素晴らしい道具。

 「Aを信じることが人間にとって有用性があるとしたら、Aの真偽によらず、Aは真理である」

●ポスト構造主義:ジャック·デリダ
·音声中心、話し手中心の西洋文明 話し手の意図重視
·読み手(聞き手)中心 読み手の解釈の方が大事なのではないか?

 決して手に入らない真理(意図)をめぐって、不毛に争い合う西洋的な考え方を悲観し、他者による再解釈を許容する、新しい価値の可能性を示した。

 →人それぞれでいいって、プロタゴラス?

そうせざるを得ない現代の2要点
1)真理を求める闘争は致命的
 核兵器他の殺戮兵器

2)あらゆる学問での限界点発見
 物理学の不確定性原理:原理的に絶対に観測不可能な領域がある
 数学の不完全性定理:数学は自分自身の中に「ホントウに成り立っているかどうか証明できないヘンテコな命題(数式)」を作り出すことができてしまう定理。

現代哲学のキーワード
理性批判
西洋批判
真理批判

他者

●他者論のレヴィナス
 ユダヤ人でナチスの迫害にあう。明日殺されるかもしれない。
 その死とまったく無関係に存在し続ける「世界」に恐怖した。その恐怖をイリヤ。自分に対して無関係な他者で構築されている。
 『』でくくる、「他者」=違うと否定する者
 誰にも否定されない絶対的な真理を作り出すことは、他者論にあってはできない。

その一方で
「他者とは、私という存在を自己完結の独りぼっちから救い出してくれる唯一の希望であり、無限の可能性である」。
 「ホントウ(真理)」とは、実のところ、わけのわからない「他者」と相対しているときにのみ使われる言葉なのだ。他者が生み出す新しい可能性ともいえる。

 真理は人それぞれ。でも、それを求める熱い想いを人類は今後も持つのだろうなぁ。

■国家
●プラトンが最初に考えた。
「イデアを知ることができる優秀な哲学者が王になるべき。もしくは、王は哲学を学ぶべき」哲人王思想。
 ←師匠のソクラテスを殺した衆愚政治への反感

 「哲人王がいないのであれば、つくればいい」→アカデメイア

●そのアカデメイア出身のアリストテレス 
 イデアの証明はどうすれば? 役に立つのかも疑問。
 物事の特徴を観察して抽象化したほうがよい。→天文、気象、動物、植物、地学 万学の祖

 イデアがないなら哲人王も成り立たない。

ありうる政治体制と陥りやすい罠
1)君主制→独裁制 王が好き勝手やって国がボロボロ
2)貴族制→寡頭制 権力争いをやって国がボロボロ
3)民主政→衆愚政 みんなが政治に無関心になって国がボロボロ

革命で変わる。

●ところで、なぜ国家に支配者が必要なのだ?
 「放っておくと勝手に殺し合いをしかねない人間が、「架空の支配者」を作り出し、国家という仕組みを作った。」ホッブズ 17世紀 それまでは、神が王の地位を与えていた
 ホッブズの人間観は否定的なもの。長く続く宗教戦争を見てそう思ったのかも。
 神の名で行われてきた国家の存在理由についての説明だった。リヴァイアサン

 真のリヴァイアサンが現れ、すべての国家が「他国を攻撃する自由」を放棄するとき、ホッブスが追い求めた真の平和が訪れる。
 →沈黙の艦隊か

●その割には、王政で人は幸せではないですね
 自然状態で人は殺し合いをしない! ルソー
 大多数の幸福をもたらさない国家は解体して、もっと良い国家に作り変えてしまえばいい。
 人民主権
  主張は素晴らしいがダメ人間。尻だし事件他の売れない芸術家。40代で『エミール』教育学の祖。5人も子どもを捨てたのに。

 国家とは、公共の利益を第一に考えて運営される、民衆のための期間である」という現在に通じる国家観

●国家は人民主権でよいとして、経済は?
 「みんなが経済的に成功して、楽しく生きるための十分なお金を持っており、なんの不自由なく暮らしている」状態を作り出すには?→経済学の誕生 アダム・スミス

 商蔑視の世界観のなかで、金儲けをしたいという利己心が経済の原動力だといった。
 各自が利己的に利益を追求しても、『神の見えざる手』が調整する。

●資本主義は大成功しているけど本当か?
 マルクス「資本主義はみんなを不幸にして、必ず破綻する」
 資本家が労働者より儲かるが、資本者どうしの競争によって、割りを食うのは労働者。
 いつか労働者による革命がおこるだろう。

 資本主義後は共産主義がくるはず。→しかし失敗の歴史におわった。
1)平等なんてウソだった:共産党幹部が一番えらい。新しい貴族階級。
2)平等だからみんなやる気をなくしちゃった

 共産主義の良い点は、国家集中事業。宇宙開発やワクチンなど。ダメなのは、街の開発などの小回り。

資本主義は、消費経済。成長し続けなければならない。毎年の新商品。科学的に怪しいものだって、考え出して作り続けなければならない。資本主義社会を継続させるための労働。

 ネットで安価な娯楽もある世の中。働く意義が問いなおされる。ニートや、バイトで必要な分しか稼がない人が出てきているのは、資本主義社会の成長が飽和状態に達しているから。
 →環境保護、持続可能。というときに、「ほどほどでいい」というこの思想に寄り添うことが時節にあっているのだろう。
 労働の価値を見直す歴史的時期にさしかかっているが、国家は何もしない(神の見えざる手だから。新自由主義)。
 世界恐慌→国家統制、公共事業→ムダが増えて→新自由主義(構造改革と規制緩和、小さな政府(の割には日本国の借金多い))

ところで、見えざる手って本当にあるのか?

自由主義で負け組になった、過労、ワーキングプア、ニート他。歴史の最先端を生きる人間。の中から新しい価値が生まれてこないだろうか。新時代のルソーが求められている。

→プチクリ、評価経済、いい人戦略

■神
●アレクサンドロスが都市国家滅ぼしすぎて、人民は不安に。
キュニコス派:所有しなければ何も奪われない。
ストア派:理性に従って規律正しく。
エピクロス派:快楽だが、ここでいう意味は、「飢え、渇き、寒さ、暑さ」といった苦痛が取り除かれた「普通の状態」のこと。
「神様はいるかも知れないけれど、人間はそんなこと、いちいち気にしなくて大丈夫」。神様全盛期なので、みなに批判をされるが、人格的には愛された。
「真の快楽とは、友愛である」

●受難のユダヤ人
 連れさられ→奴隷→逃げ出す→悲惨な逃亡生活→やっと国が→滅亡→また奴隷
 「これは神の試練。頑張って耐えて、神を信仰し続ければ、きっと救世主がやってきて、救ってくれる」

イエス登場も、
「汝の隣人を愛せよ」
「汝の敵を愛せよ」
「右の頬を打たれたら、、」
「上着を奪うものには、下着も与えよ」
思ってたんと違う→死刑

十字架上でも自分を殺そうとする者の赦しを請う。
形骸化した宗教習慣の中で
「隣人を愛そう。敵でも愛そう。ただただ他者に優しくし、人間は、自分たちを創造してくれた神の愛を信じて生きよう」というシンプルな教えに共感を得た人は多かったのかもしれない。

●ローマで国教とされて、権力が生じる
 内部で主張が分裂。
 アウグスティヌスがまとめる。ツッコミどころをみつけて説明。完全な神がなぜ悪も?→人間を愛して自由意志を与えたから人間が悪を生むなど。
 そして、自分に正直。「ボク、性欲我慢できません!」
 神に「告白」して許しを請い、祈りましょう。懺悔的教義。他力本願ですな。自力より他力のほうが大衆の心をつかみやすい。浄土宗がそうであったように。

●12世紀頃、アリストテレスの著作(三段論法や論理学)が紹介されて辻褄の合わなくなった神学
 全能のパラドックス:全能の神は、自ら全能であることをやめて、全能ではない存在になることができるか?

 トマス·アクィナス(スコラ哲学)
  一番最初の原因があるはず。それが神。ビッグバン以前だって、ビッグバンを生じさせたのは何?
 「理性の範囲外にある心理については、神学でしか解答を出すことができない。それは神の啓示からでしか知ることができないのだ」
 哲学に一矢報いた。

●信仰で腹は膨れない。宗教改革で教会分裂。宗教戦争へ。権威失墜。
 19世紀ニーチェ「神は死んだ」
 「神とは、弱者のルサンチマンが作り出したものに過ぎない」

 古代においての善とは、強いことや力のあることだった。騎士的·貴族的価値観
 虐げられていたユダヤ人が逆転させた:僧侶的·道徳的価値観→キリスト教に引き継がれる
 イソップの酸っぱい葡萄。これらは、歪んだ人生で欺瞞だとニーチェ。
 24歳で大学教授の天才ニーチェ。のちに発狂。

 神の死んだ先まで考えたニーチェ。
 「超人」:強くなりたいという意志をしっかりと自覚し、それから目を背けないという一点において普通の人間と異なる。
 努力の先に何がある? 諦めの仏教的感じではだめなの?→東洋思想はどう?
 末人(まつじん)は超人の対極

神が死んだ先の指針について
 東洋哲学においては、神もなかったね。神も人間が作り出したもの。

■存在
●ヘラクレイトス 万物は流転する
 石は石としてしか考えられていなかった時代に、ヘラクレイトスは、石やリンゴを含む存在の正体を「一定の法則(ロゴス)に従って変化し続ける『何か』」であると見出した。

●ヘラクレイトスに反対して
 パルニメデス「存在とは、決して変化しない『何か』である。」
 リンゴの破片は細かくしてもリンゴ。

●ヘラクレイトスの万物流転、パル二メデスの万物不変。どっちなの?
 デモクリトスの原子論。不変の原子がくっつきはなれて物質を作る。→唯物主義者でもあった。生きているうちに楽しもう。笑う哲学者。
 機材的に証明するすべがないので、ここで手詰まり。

●中世の教会社会で文明は後退。ルネサンスまで待つ必要が。
 ニュートン。地上の運動と天空の運動を統一的に扱い予測できる科学の体系の始祖。

●物質がどう動くかの話で、物質とはなにか?物質が存在するとはどういうことか?への答えにはなっていない。
 バークリー新説「存在するとは知覚されることである」

●もしかしたら、この世界は、別世界の水槽の脳が見ている夢なのかもしれない
 フッサール「そんなことは証明不可能だから、考えるだけ無駄!」
 ある科学理論が本当に正しいかどうかよりも、なぜそういう科学理論が脳の内側に生じたのかという起源の方を問いかけるべきだと主張。
 あらゆる確信は、全て主観的な意識体験から始まっている。マッハの絵

 私たちの主観的な意識の上に起こるあらゆる体験を現象と名付けこの現象(意識体験)からどのような思い込み(人間の判断)が作られているか学問的に捉えなおそうと提案し、現象学という学問を創設。
 →NPLのベース?
 こういう意識体験からこう考えたのさという形式に還元できる:現象学的還元

●フッサールの現象学は魅力的だが、人としてはツマラナイ
 弟子のカリスマ、ハイデガー。雄弁で魅力的。
 『存在と時間』で、存在について語ろうとするも、絶筆。

●存在についての、一つの答え
 ソシュールの
 「言語とは、差異(区別)のシステムである」
 「言語体系の違い=区別体系の違い(何を区別するかという価値観の違い)
 存在とは存在に「価値」を見いだす存在がいてはじめて存在する。
→極めてブッダ、東洋思想的。存在については、東洋哲学の勝ち。