【スタッフ日本研修後日談】日本旅行から学んでもらいたかったこと抽出

月が切り替わりました。3月下旬スタッフ日本研修のためお休みを頂いていたマグダレナも、再始動です。エイプリルフールですが、嘘じゃないです。

留守を守っていたスタッフのために、日本での経験をシェアしてもらいました。マービンは今日第3子出産に立ち会っていて休み。マイクも若いのになぜか尿酸値が高いとかで腕が腫れていて休み、というわけで、発表者5人、オーディエンス4人の会でした。

滞在期間中の振り返りからのときから気づいていたのですが、基本見たこと聞いたこと、味わったことどまりで、そこから「考えたこと」はほとんどないのが本スタッフ。今回の発表でも表面的な事柄にとどまっていました。日本を連れ回していた中で、これだけはぜひ伝えたいということは抽出して伝えるのが私の仕事だと思って、以下5点に絞って伝えることに。

1)イエス・ノー、はっきりいえること。思ったことは伝えること。

 はっきり意見を伝えることは、日本人は本来苦手な分野で、日本社会から学ぶ項目には本来当たらないのかもしれませんが、引率していて、要望を聞く質問に答えがない(本人たちは奥ゆかしさのつもりだったかもしれませんが)のは本当に困ったし、その結果実際彼らの行動の選択肢に影響が出たのは体験済み。仕事やプロジェクトなど円滑に物事を進めるには本当に必要な事柄であったと理解してもらいたいです。

 ついでにいうと、ただ言うのではなくて、わかるように伝えることも大切。

2)次の人・事のことを考えている

 スリッパを揃えておいておくことや、とにかく、次のステップ(またはそれを担当する人)が進められやすいように日本では社会が作られていますし、住んでいる人も、意識の何処かでそれは意識している、それが日本。 

 ただ、次の事柄を意識するには、原因が生み出す結果を想像・類推する力が必要で、アニラオの人間にはとても弱い部分です。

2’)人のじゃまをしない

 2の、次の人へのスムーズな引き継ぎを考えていることと関連して、「人のじゃまにならないように振る舞う」という、the 日本人の特徴ももう一度解説。

3)時間は大切

 昔はワーカホリックの代名詞ともいわれていた「タイムイズマネー」。大富豪でも貧乏人でも1日24時間しか与えられていない事実として、今ではもっと積極的に時間の大切さは評価されていると思います。

 大切な時間を無駄に消費しないように色々オンタイムになっている・しようとしている、日本社会。日本に限らず、経済的に成功している国はこのことを大切にしている傾向があるので、将来海外で働くことがあるかもしれないと仮定すると、今から慣れておいて損はないことですね。

 単位時間でどれくらいのアウトプットができるのか、時給分だけの価値のある仕事をしているのか、考えて行動すべしという、上場企業の新入社員がうける薫陶を理解してもらうのは、難しいでしょうけどね、きっと。

4)責任とできないときの連絡相談

 仕事に対する責任感があることと、ずっと無駄口叩いていないことや就業中に鼻歌歌わないことはイコールではないですが、仕事に真剣に取り組むことは、日本社会の随所に見られたことなので、ここで念押し。

 さらに、できない時や困ったときに連絡や相談をすることも。ヤマト宅急便で空港まで荷物が遅れないかもしれない危機を回避してくれた現場の対応なんて、本当に良い例でした。

日本の社会で至極当然だけれど、フィリピンではそうでない事柄をもう一度浮き彫りにした格好ですね。逆に言うと、一般的なフィリピン人に対して、日本のウリにできる長所って、侘び寂びなどのいわゆる日本文化的なことよりも、こういった普通のことだったりするのかもしれません。

日本旅行ご招待は結構大きなイベントだったので、無駄にせず、こうやって旅行にかこつけて、「これして欲しい」をしばらくは押していきたいと思います。

ほぼ2週間ぶりのベージュ君。まだかわいい感じを残しています。色が濃くなってきたので、ブラウン君に名前変更したほうが良いのではとの複数スタッフの言葉。

コメント

タイトルとURLをコピーしました