ダウニー問題

コロナ新規陽性者の減らないマニラ首都圏。本日971人（全国だと1,594人）。8月1日より、ロックダウンレベルを下げるどころか、1段厳しくする話も出てきています。

というわけで、ステイホーム継続のアニラオのスタッフも、日雇い工事現場や個人商売の少ない収入でしのいでいかなければならないのですが、ただ「頑張る」では現実が見えてこないので、今月頭からつけてもらっている家計簿の支出結果から、7月の家計支出総額と収入総額を類推して黒字になるか赤字になるか、赤字の場合どうするのかという課題を月曜日に出しました（この一ヶ月のができたら、次は複数ヶ月にわたっての展望をやってもらいます）。

2日待って、報告が出てきたのが数人。バーベキュー販売などである程度の収入があるものの、ほぼ全員ギリギリか赤字の予測でした。日々魚を買っているので、夫が時間のあるときに釣りに出てもらうようにするなどの建設的な意見が出る一方で、前々から気になっていたのが、村のサリサリストアで買う、使い切りの小パッククッキングオイルやシャンプー。

例えば、柔軟剤のDowny。スタッフは村のサリサリストアで、25ml入りの小パックを10ペソで購入しているのですが、同じ商品の大パックを私の家の近所のスーパーで見ると、1,490mlが2パックセット（合計2,980ml）で399ペソ。

大きめのパックで買ったほうが絶対安いのは世の中の常識。これを自分で計算して納得理解して選択してもらわねばと、算数の文章問題を作成することに。小数の掛け算と割り算は、日本だと小学校5年生で習う内容だそう。今回は計算機も使えるので、絶対できるようになってもらいたい。

【問題】
　B（スタッフには言っていないですが、Bobo（おバカ）さんの略。）さんは、25ml入りの小パックDownyを10ペソで買いました。
　W（こちらはWiseさんの略）さんは、2,980mlの大パックDownyを399ペソで買いました。
１）Bさんの買ったDownyは1mlあたり何ペソですか？
２）１）の答えで出た値で2,980mlの大パックダウニーを買おうとすると何ペソになりますか？
　　Wさんの買った大パックDownyの値段、399ペソとくらべてみよう。小パックと大パックどちらがお得だろう？

３）Wさんの買ったDownyは1mlあたり何ペソですか？
４）３）の答えで出た値で25mlの小パックダウニーを買おうとすると何ペソになりますか？

５）４）で出た答えの値と、10ペソの差額は何ペソですか？
　　BさんがWさんに比べてどのくらい損をしているか、わかるかな？

普段買い物を担当している、ジェラルディンやシェラからは予想通り、すぐに答えが上がってきたのですが、私がターゲットにしている「できない子」たちからは、まだ回答がありません。どうモチベートすればよいのか。もっとわかりやすい問題のアイディアがありましたら、どうぞ教えて下さい。m(_ _)m

ところで、このDownyにはもう一つ別の側面の問題があって、奥さん曰く、「柔軟剤を使うような服着てないじゃないか」。そうなんです。Downyの匂いは「いい匂い」ということで、匂い付けを目的に間違って使っているのです。「打ち身で身体が痛いから、抗生物質飲んでおこう」というのと同系統問題です。この間違いについては、これはこれで指摘しなければならないですが、私の方は彼らが計算できるようになる方にとりあえずは集中したいと思います。

掃除するのに邪魔だから私を部屋から追い出したい奥さんの、「タカラ焼酎の緑茶割りが飲みたい」指令を遂行すべく、Jupiter通りの店舗に統合された、Seikyoへ。片道徒歩30分くらい。

マカティアベニューとブエンディア通りの大きな交差点付近には物乞いが増えていて、サンダルでダッシュで近寄ってくるにーちゃん乞食が不気味かつ不快でした。人気のない時間の女性の独り歩きはやめておいたほうが良いと思います。

奥さんは何度か訪れているこちらの店舗、私は初めてでした。で、結局緑茶割りはなし。店員さんに次の荷がいつ日本から届くのか聞いても、わかりませんだそう。

納豆（クラゲアレルギーの私ですが、幸運に納豆には反応せず）、えのき、しめじ、ちくわを購入。すべて100ペソ（約217円）。海外で日本食は高くつきますが、手に入るだけ幸せな方です。

7月も半ばを過ぎましたが、台風今年は少ないですね。後半にラッシュでくるのかもしれません。

朝食以外の一品はだし巻き卵。まだうまく巻けないです。もう少し練習します。

土用の「寅」の日になってしまいましたが、冷凍庫で2年保管されていたウナギの蒲焼いただきました。マニラにはウナギの蒲焼きのいい店がなくて、我が家で食べるのが一番の美味しさです。