築地で旨味の故郷を垣間見、3種の牡蠣を食すフィリピン人スタッフ2人

まずは朝ごはんから。ジェラルディンはHIを使うの初めてだったみたい。

超箱入り娘のクラリッサは家事全般がまだまだレベル。パンパンと洗濯物を伸ばす技術を、今日学んでいました。

スタッフ2人の日本研修旅行。今日のメインは築地です。

あいにくの雨模様でしたが、築地はそれでも活気にあふれていました。外国人観光客の姿も多いですが、昆布や椎茸を売る出汁専門店を訪れるのは、もののわかった日本人のみ。

そういえば、昆布のグルタミン酸、かつお節のイノシン酸、干し椎茸のグアニル酸という「三大旨味成分」は、すべて日本人が発見しているそうです。旨味という概念ごと、日本が世界に教えた文化ですね。築地の出汁屋の前に立って、商品の品定めをせずにそんな誇りに思いを馳せている私は、駄目な客です。

あと、ここの煮干しは、実はベージュの好物です。私も好きで、小腹が空いたときにはアニラオでも煮干しを摘んでいます。

牡蠣、3種制覇

まずリゾートで必要な買い物を済ませてから、閉まる前にと急ぎ足で場内を歩きました。昼過ぎには閉店してしまう店が多い築地場外。狙っていた牛丼屋はすでに店じまいしていて、残念でした。

代わりに食べたのが、まず明太スパゲティ。レモンをたっぷり絞るスタイルで、麺が太くてモチモチしている独特の食感でした。リゾートでも明太パスタを出すことがあるので、他の店のもお試ししてみましょうということで。これはこれで美味しかったです。「うちはうちのやり方でいい」という感想も確認できました。

そして今日のハイライトは牡蠣です。京都で食べる機会を逃していたので、ここで挽回しようと思っていました。

まずはハードルの低い焼き牡蠣から。これが美味しかったので、生牡蠣にも挑戦。ペロリといけました。

さらに「蒸しも食べたい」となったので、蒸し牡蠣も追加。

3種を食べ比べた結果、2人の結論は「蒸しが一番美味しい」でした。たしかに旨味が凝縮されるのでしょう。お腹への安心感という意味では加熱調理に越したことはないのですが、生牡蠣もしっかり完食で、牡蠣を存分に堪能してもらえました。

現マグダレナのスタッフの中では、最も食に関する間口の広い二人(マリエルも同じくらいの広さですが、今回はアニラオを守ってもらう重責を担ってもらっています)。いろいろな日本の食べ物に挑戦してくれて、嬉しい限りです。

プロの焼く卵焼き

築地といえば、松露など、卵焼きの有名店がたくさんあります。築地を訪ねた一つの目的が、キッチンスタッフのジェラルディンにプロの卵焼きの焼き方を見てもらうこと。

YouTubeなどでももちろん見られるのですが、「世界のどこかで撮影されたもの」ではなく、人いきれのする市場で、その場でさっと仕上げられるさまを見てもらいたかったのです。

マグダレナでも卵焼きやだし巻き卵は出てきますが、その手つきがより良いものになりますようにという願いを込めて、ジェラルディンを見守っていました。

ジョン・レノンの愛したカフェと、2個目のアイスクリーム

築地を一通り歩いた後、老舗コーヒーショップへ立ち寄りました。ジョン・レノンが愛したという米本コーヒー。私自身、何度も築地には来ていたものの、入ったことがありませんでした。

そもそもフィリピンでコーヒーと言えば、クリームと砂糖の入った甘い物。ジェラルディンはキャラメルマキアート、クラリッサはアイスクリームでした。築地で抹茶ソフトクリームをすでに1本平らげていたので、本日2本目です。エスプレッソ味を注文したあたりは、一応コーヒー店へのリスペクトがあったのかもしれません。

築地場外を歩きながら、ふと母から聞いた話を思い出しました。母は子供の頃、この辺りに住んでいたそうです。今はキャピトルホテルが建っているあたりに、昔は借家があったと言っていました。同級生には、場外にラーメン屋と刃物屋を持つ人が今もいるそうです。

70年前の東京。今のようなビルも、きれいな道路もなかったのでしょうね。『三丁目の夕日』のようなノスタルジックな時代に上書きされて、今の時代があると思うと、今の時代もいつか何かに上書きされていくんだろうなと、儚さも少し感じました。

池袋の昭和ラーメン、そしてもつ焼きの夜

夜は国分寺の「もつ焼き うめづ」に向かう前に、腹ごしらえのために池袋で醤油ラーメンを探しました。

行き当たりで入ったのが昭和らぁ麺。クリアな鶏ガラスープに縮れ細麺、薄切りチャーシューというシンプルな構成が、奥さんの好みにぴったりでした。いつも私の行動は評価を下げることばかりなのですが、これで数ポイントアップ。

外国人向けの丁寧な説明も添えてあって、初めての店でも入りやすい雰囲気です。スープもほぼ飲み干す勢いで、なかなかの名店を偶然引き当てました。

そういえば、ラーメンといえば、すする技術も大切でしたね。

そしてもつ焼きうめづ。久しぶりに来ましたが、やっぱり美味しいですね。串盛り、牛肉串、そしてホルモン系も充実しています。特に牛串のジューシーさが美味しかったです。

ジェラルディンは何でも食べるので頼もしいのですが、クラリッサはホルモン系が基本苦手なので、コブクロはさすがにダメでした。どぶろくも2人とも「無理」という反応で撃沈。

アンダーウォーターフォトグラフィーさんも合流し、気がつけばかなりの量を飲んでいました。久々の「うめづ」は、チェーンの飲み屋よりしっかりお酒の濃度があって回りが速く、気づいたら全員なかなかいい感じに酔っていました。明日ちゃんと起きられるかな。明日はまた都内に出るんだったっけか。

記憶もフュージョン。

今日の振り返り

今日一番うれしかったこと。築地で牡蠣をフィリピン人スタッフが3種類制覇できたことです。焼き・生・蒸しと食べ比べて、2人が「蒸しが一番」という結論を出したのが面白かったです。こういう「食べて比べる」体験は、日本の旅でしかできませんね。

築地場外は午前中の訪問が肝心です。昼直後には店じまいが始まるので、10時台には到着しておくのがおすすめです。牡蠣は生・焼き・蒸しの食べ比べセットを出しているお店もあるので、ぜひ3種制覇を狙ってみてください。

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