秋の日光へ-東照宮-いろは坂-華厳の滝からの湯西川温泉

男子スタッフたちのジャパン2025、6日目です。

本日の目的地は日光の紅葉です。

この時期を日本行きに選ぶのには一応理由があります。お客さんの入りが少し落ち着くタイミングというのもあるし、気候的にもちょうどよくて、竹林掃除をするには寒すぎず、暑すぎない。結局去年と同じような時期に。

去年と同じ時期だと紅葉は見られないということで、目指せ北。

候補地としては、東日本大震災の被災地だった岩手県、母の実家のある長野、それより近い上に外国人に人気の日光で調べて、近さから日光に決定。

小学校の修学旅行ぶり?の日光東照宮へ

朝は少し早めに出発。道中は順調で、1時間半ほどで東照宮に到着しました。小学校の遠足で来て以来かもしれません。記憶はあいまいだけど、三猿と眠り猫があったはず。

境内を歩くと、観光客が本当に多い。特に外国人が多いですね。それから、以前の私もそうであったように、小学生の集団。最近はインバウンド需要が戻ってきているらしく、1,000円で3台借りられる音声ガイド端末もありました。

マップの番号にタッチすると、英語で説明してくれるという優れもの。 ただ、うちのスタッフからは「タガログ語はないの?」という声も。もっと国力アップしましょうね。

わけも分からず200段の階段を上がった先が、徳川家康のお墓。「ああ、そういえばこんなのあったな」とそこで思い出す始末。

境内には赤いジャケットを着たツアーガイドたちが多数いて、あちこちのグループを引率しながら流暢な説明を加えていました。

赤ジャケットといえば綾小路きみまろかルパン三世くらいしか思い出しませんが、実は日光のガイドさんが赤ジャケットの元祖だったりするんでしょうかね?

修学旅行の小学生たちがたくさんいて、なんだか昔を思い出します。でも私の頃の小学生は、こんなに賢そうには見えなかったと思う。日本の小学生、お行儀いいですね。

母に聞いたら「あなたも一泊二日で行ったのよ」とのこと。埼玉県の小学校の修学旅行は今でも日光が定番なんだとか。6年生を担当することの多かった元小学校教師の母いわく、「もう10回以上行ってるわね」とのこと。

近くには星野富弘美術館もあったようですが、今回は見送り。首から下が動かない同氏が口に筆をくわえて描いた絵と詩が心を打つ作品が多数展示されているはずの美術館。日本語ばかりだとフィリピンスタッフには難しいかなという判断でした。

いつかはゆっくり立ち寄ってみたい場所のひとつです。

いろは坂でエアハンドルさばき

東照宮をあとにして、いよいよいろは坂へ。スタッフたちのテンションも上がって、「腸」とか「鶏の腸=イサウ!」なんて謎の掛け声が飛び交いながらのドライブ。

4輪免許持ちのマーヴィン、ロナルド、2輪免許しか持っていないジュンジュンも3人でエアハンドルさばきを見せてくれました。ほんと、どこでも楽しめる人たちです。

「頭文字Dー」とか叫んでましたね。車漫画はあまり食指が動かなくて読んでこなかった(『ああっ女神さまっ』くらい?)のですが、教養として『頭文字D』にもいつか目を通しておいたほうが良いですね。

「48のカーブがある」と言ったら全員が「マジか!」と驚いていました。実際は登りと下りで合計48ですが、それでもぐねぐね続く坂は走っていても楽しいですね。さすがにドリフトはできないですけど。

途中、明智平のロープウェイに乗って、華厳の滝と中禅寺湖を見下ろしました。

紅葉は“ベスト・オブ・ベスト”ではなかったものの、山がいい感じに色づいていてとても綺麗。ただ、このあとすべて枯れ落ちていくことを考えると、少し切なさもあります。こうやって自然が変遷する日本だからこそ、花鳥風月の心とか、冬に備える思考が培われたんでしょうね。

華厳の滝の駐車場探しには苦戦しましたが、なんとか停められて一安心。滝よりまずは飯!ということで、華厳の滝駐車場の近くの和食処に昼休み前に滑り込み。

滝は相変わらずの迫力ですが、子どもの頃よりは小さく感じられたのは、大人になったからですかね。

小学生のころは“心霊写真スポット”として盛り上がっていたけれど、今はもうそんな話も聞かない。デジタル時代の幽霊は、写真には写らないのかもしれません。

車より多いトンネルを超えて湯西川温泉へ

夕方、山を下りながら向かった宿は「AGEHA」という温泉宿。エリア的には鬼怒川温泉を越えた湯西川温泉エリアです。

街灯もほぼない真っ暗な山道で、対向車ともほぼすれ違わない割に、複数のトンネルを抜けていく、かなりの「山奥感」のある場所です。

ロナルドいわく「車よりトンネルのほうが多いのでは?」とのこと。ジュンジュンも「人が住んでいないのに、こんなにお金をかけて立派なトンネルを作る日本って理解できない」とのコメント。特にフィリピンにはほぼトンネルがないので、余計に印象深い光景だったのでしょう。

さらに、たとえ海外から技術をもらって大きなプロジェクトをやっても、どこかへ消えてしまうお金が多いフィリピンでは難しいかもという意見も。日本にも汚職がないとは言えませんが、何でも東南アジアでフィリピンはワースト3位の汚職国なんだそう。

1位がミャンマー、2位がカンボジアに次いでのランキングだそうですが、結構各国僅差らしいので、すぐにでも1位を取れる位置につけているらしい。へー。

いい加減おばけが出るのではないかという数十分を経過して、宿に到着。平家の落人が開いたと言われる、少し由緒ありげな場所です。当代37代目だそう。館内にはアンティークがずらり。外国人観光客には人気のようでしたが、うちの奥さんはアンティークが苦手で「高いアンティークを仕入れる金で各部屋にトイレつけてくれた方がありがたい」との感想。確かにそうだ。

施設はあれですが、お湯はすばらしく、体が芯から温まる感じ。1泊2食付きで一人8,000円程度というのは、温泉宿としてはかなり安いのではないでしょうか? インバウンドも多かったですが、日本人ゲストも多くいて、駐車場はほぼ満車でした。

夕食はビュッフェ形式で、野菜と魚中心。外国人客が多いから豚肉を使っていないのかも。

毎晩酒盛りをしたいジュンジュンでしたが、さすがに連日の運転での疲れが、温泉の温かさで引き出されたみたいで、今日はぐっすり寝て体力を回復させる方に使うことにしました。

明日は日光江戸ワンダーランドです。江戸村からランドにいつの間にか変わっていたみたいで、私も行くのは初めて。どんな一日になりますかね?

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