私のオミクロンニューノーマル考

明後日、2月1日から、マニラ首都圏のコロナ防疫措置がレベル3から、一段低いレベル2に緩和されることになりました。一昨日報じられた、2月10日より海外旅行者の受け入れを再開するという決定と相まって、緩和の方向に大きく舵を切ったことになります。

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ここ数日のフィリピン全土の新規陽性者と陽性率の推移も、(新規陽性者、ピークの37,154人→15,789人、47.4%→35.8%)状況の改善を示しています。

一方で、我が母国日本はピークが見えない状況。フィリピンや諸外国の状況をみていれば、いつかはピークアウトするものだと頭では思っていても、心は不安です。

そうです。なんとなくした不安。これが今の社会のモヤモヤを生んでいる原因。

その不安感の結果、ワクチン受けるの受けないの、政府の決定に従うの従わないの、公共の場でマスクをするのしないのなど、様々な対立も生んできました。こういった、個人の価値観に根ざしたズレは、今後も引き続き起きて、私たち周辺の人間関係をかき乱したりしそうです。

ということで、このコロナ騒動の元になっている問題に立ち返って考えてみたいと思いました。この新型コロナウィルス感染症に対して、私たちは何をしたくて様々な社会規制を敷いてきたのか。それは、この病気が、「感染すると一定数の人(特に高齢者や基礎疾患持ち)が死ぬかも知れない病気」だったからです。

昨年夏のデルタまではまさにそうです。志村けんさんなどの著名人や、身近な方を亡くされたケースを多数耳にしました。一方、現在流行っているオミクロン株は、感染する力は強いものの、致死率はそれほど強くないと統計的には明らかになっています。同じコロナ仲間だからと十把一絡げの同じ対応をするよりは、実際の人を殺す悪さ次第から判断する方向へと各国変わってきている大きな流れのなかでの、今回のフィリピンの緩和措置だと思っています(深く考えるのが嫌だから投げやり的に緩和しているはずという邪推はおいておきましょう)。

住んでいるフィリピンが緩和に舵を切ったので、次に予想されるのは、新規陽性者の増加です。緩和すれば増加するのは、今までの経緯でも明らか。では、何が怖いのかをまとめておくのが良いかなと思って、私にとっての緩和の懸念を考えてみると、以下の3点が挙がりました。

ここで言う陽性者についてですが、私たち夫婦の仕事の基盤のあるアニラオでは、風邪っぽい症状の人を指します。随分まえからいちいちPCRを自前で受ける現地人はいなくなってしまったのと、現在流行っているオミクロン株が風邪状の症状が主なので、風邪状の症状=自宅待機措置となっていることからです。

陽性者が増えて困ること
1)リゾートのオペレーションに必要なスタッフの数が揃えられなくなる
 ガイドやボートはなんとかなるものの、キッチンスタッフの感染は、即営業に支障をきたす。申し訳ないことですが、食事の簡素化、デリバリーの利用などで、ダイビングのオペレーションは可能。

2)社会にコロナが蔓延することで、新しい強毒の変異が生じる可能性がある
 風邪の仲間であるという病気の特質上、根絶は不可能である以上、感染率と致死率を見極めて社会経済を動かさなければならない必然がある。動かせるうちに社会経済を動かしつつ、出てきた新株にはまた対処していく以外の道は、実は、ない。不安でしょうけど、そういう終わりなきモグラ叩きは人間社会の本質の一部だと諦観しましょう。

3)高齢者含め、高リスクの家族が感染して結果命を落とすかも知れない
 1、2と見てきましたが、結局我が夫婦にとっての問題点は、この3なんだと思います。家にだけいて霞を食べて行きていくわけにはいかないので、社会経済活動は再開しつつも、気をつけるしかない、というのが実情だと思います。

死因としてのコロナについて考えると、気になってくるのは、何が(日本)人を殺しているのかという統計データ。年寄りの死因というとニュースでよく耳にする、誤嚥性肺炎が上位かと思っていましたが、こちらの厚生労働省のウェブサイト(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suii09/deth8.html)を参照すると、私たち家族を含む40代以上の死因の上位は、ガン、心疾患、脳血管疾患、自殺であることがわかりました。特に、1位のガンは、2位の心疾患の2倍以上の死亡率です。

このデータから言えることは、家族を守りたいのなら、ガン、心疾患、脳血管疾患、自殺の予防を第一にすべき。さらに、日常的によくニュースになっている、コロナ・インフルエンザ・風邪などの年寄りにとって危険のある感染症を家庭内に持ち込まないこと。この2つが大切になるのだと思います。

コロナ以前は、風邪を人に感染すことのリスクは、今ほど強く意識していませんでしたが、今は強く意識するようになりました。コロナ禍の遺産の一つですね。

コロナに付き合うことをニューノーマルと称するのではなくて、コロナ禍を通過した(まだ通過中ですが)自分が目指すニューノーマルとは、「死を遠ざけて家族の健康を見直す生活様式」。具体的には、健康的な食生活と年に一度の健康診断、日々のちょっとした感染症対策をする気配り。なんだか普通すぎて、全くニュー感はありませんが、まさにノーマルな行動に行きつくべきという結果でした。

結局あーだこーだと考えましたが、行き着く先はごく普通のこと。でも一通り考えて筋は通ったので、とても良いことかつ、自分にとっては必要な時間でした。

それから、死に関して思うと、突然死の可能性もゼロではないので、突然死んだときの準備もしておくべきなのかも知れないとは、蛇足的に思いましたね。


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