週末営業のために、アニラオ入り。アニラオに入る道中検問はありませんでした。アニラオに入ってからの、旅行者チェックポイントは、チェックブースまで経路誘導はしていましたが、窓を開けての質問もなし。ああやって座っているだけで日当がもらえるなんて、役所周りは楽な仕事です。
留守を守ってくれているスタッフに、アンドックスの丸焼きチキンを差し入れ。奥さんが最初にアンドックスを買ったときの価格65ペソ。今は上がり続けて299ペソ(約664円)です。フィリピンが「安い」時代は、そのうち過去のものになってしまいそうです。
昨日そろった新型コロナの抗体検査と抗原検査キット、早速使ってみることに。使用前に、スタッフにそれぞれのキットで何がわかるのかを説明。特に抗体検査は、抗原検査が登場する前にフィリピンで簡易検査として使われていた経緯があるので、陽性と陰性が何を意味しているのか、多くの人が誤解をしているもの。
抗体検査キット。取説はこちら。
抗原検査キット。取説はこちら。
近くに頼める看護師がいなかったので、取説をよく読んで私が検体採取と検査担当。理科の実験を思い出しますね。18テストしたので、結構手際はよくなったと思いたいです。
フィリピンの公称累積感染者は約116万人で、人口の1%。検査に漏れている実際の感染者が10〜20倍いたとすれば、今回抗体テストした8人のスタッフ中、1人か2人は陽性(コロナ感染歴がある)がでてもおかしくないと思っていたのですが、結果は全員陰性。
これがたまたまだったかもしれませんし、コロナ禍が始まってからずっとしてきた、感染予防の知識がスタッフを感染から守ってきていたのだとするならば、やって損はなかったのだと思えます。いずれにせよ、フィリピンでも変異株に置き換わっていくはずなので、これまで以上に自衛手段を徹底していく必要はあります。去年は3密(英語では3Cs)を避けなければならないよと教えていたのを、1密でも危ないから気をつけましょうという注意事項にアップデート。
最近フィリピンにもファイザー製のワクチンが入ってきて、AstraZeneca、中国のシノバックと並んで使用可能になってきたのを受けて、より受けの良いファイザーのワクチンを求める人でマニラの接種会場が混雑するというワクチン熱が加熱する一方で、田舎の人たちの中には、「ワクチン怖い」という意識はまだ強いです。抗体検査の結果、誰も抗体をもっていないのだから、機会があるときにいつかワクチンは受けないとだめかもしれないねと、伝えておきました。結局判断するのは個人になるのです。
現在の感染がゆるーくわかる抗原検査の方も、受けた10人全員陰性。大丈夫だとは思っていても、テストされるのはドキドキしますね。アニラオにいらっしゃるゲストのみなさんが、このストレスを受けてまでテストをして来てくださっていることが、スタッフにも少し理解できたら、良い機会でした。
コロナ禍においてアニラオで最も集客をしているトップリゾートの一部では、全スタッフに毎週抗原検査を受けさせているところもあります。今回使ったJoinstarの抗原検査キット、日本で2,695円。毎週実施しているリゾートは従業員が30人くらいいるところだそうなので、フィリピンで多少安くは手に入るキットだとしても、毎週の実施はかなりの覚悟です。先週はスタッフ内に8名の陽性者が出て、一時休業になったそうですが、潤沢な資金でお客様に安全を少しでも感じてもらおうとする態度は、横綱っぽくて尊敬します。マグダレナの規模だと、1ヶ月に一度できるかどうか。
社会にワクチンが広まりつつある、良いニュースはそのまま受けとりつつ、当面感染予防は大切だよねということがスタッフで共有できたのは、良い一日だったと思います。
別のリゾートで働いている家族で陽性者が出て、自宅隔離中のスタッフには、乾物類の差し入れをしました。買い物も行けず、収入源も絶たれているところへの、少しだけですが、助けになればよいです。順調に行けば、来月には仕事に復帰できそうなので、彼女が働らいて家族を支えることができるように、6月の週末の営業、頑張りたいです。別のリゾートで感染した彼女の夫、陰性になったあと無事に同じリゾートに復職できるか、それはそれで気にはしておきたいと思います。
今シラスがとれるようで、今日の夜もリゾート前でライトをつけて漁をしている小舟が。ライトトラップで使う集魚灯をつかって、シラスがとれないか、明日やってみようと思います。ちょいと楽しみ。
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