北海道旅行中に再会した旧友は2人。そのうち一人は、高校を卒業して以来なので、かれこれ26年ぶりでした。
埼玉県内の同じ駅から、同じ高校に通っていて、部活もラグビー部で一緒だった木原くん。北海道大学に進学したのは知っていたけれど、近年Facebookで再発見したときには、何やら木材を担ぎ上げる生活をしていました。
今は北海道は余市で11ヘクタールの敷地にぶどうを育てて、ワインを自作しています。ワイナリーの名前は、モンガク谷ワイナリー。
敷地の一番上から眺めた彼の家。新しく種類の違うぶどうの樹を植えるとのことで、これでちゃんと実がなれば年間1万本のワインが生産可能になる計算だとか。
脱サラしたのが8年前。身の丈2メートルの雑草を刈り取り、ぶどうを植えて、家族4人と一匹でイチから作り上げたぶどう畑は美しかったです。奥に見えるのがほぼハンドメードの自宅とワイナリー。
小雨が降る中で、最初は車の中で待っていた奥さんも、ワイナリーの中を見せてもらい、木原くんの説明を聞く中で、すっかり彼の人柄に惹きつけられてしまった模様。「なんであんたにこんなに素敵な友達がいるの?」と反応に困る評価を下してくれました。
ブルゴーニュの赤ワインに主に使われているピノ・ノワールほか数種類の自作のぶどうを混醸で作った辛口白ワインが彼のワイン、「モンガク谷2000」。
混醸というのは、醸造したあとにいくつかのワインをブレンドするのではなくて、醸造時にすでに多数のぶどうを混ぜて醸す方法だそう。天然酵母も使っているので、毎年味が絶対に違うはず。その年の自然のすべてをまるっといただくワインということですね。2018年のはまだ販売していなく、2017年のものを買わせていただきました。
最終的には、循環型の農法で豚も飼って、その豚で生ハムを作り(豚に食べさせるどんぐりはすでに植えてあるらしい)、瓶内発行させた発泡白ワインで一杯やるというのが夢だとか。
自然が相手の勝負で、絶対大変に違いないのだけれど、嬉しそうに夢を語る久しぶりの友人の真っ直ぐさとシンプルさは、高校時代のままでした。高校時代に一緒に飲んだことはなかったけれど、次は一緒に飲みたいなぁ。
後日、札幌大丸の地下で買ってきた王子サーモンと一緒にいただきました。
辛くてスッキリ。生産者が友人だというのを差し引いても美味しいワインでした。奥さんなんか、瓶絞ってた。
目処がたてばアニラオのリゾートにも置きたいし、それ以前に自分たちで飲みたいワインとの出会いでした。木原くん頑張ってね。
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