社員旅行の3日目、そして最終日です。今日はマラパスクワからマクタン空港へ移動しながら、その途中でセブの観光を予定しています。

庶民代表?でもあるマグダレナのスタッフは、親戚でもいない限り他の島へ渡る機会はほとんどありません。セブに来られるのも、これが最初で最後になるかもしれない面々です。だからこそ、ただ空港へ向かうだけでなく、寄れる場所にはなるべく寄っておきたいところです。
とはいえ、マラパスクワからセブの中心部に戻るまでで3時間ほどかかります。セブ市内の渋滞も加わりますから、観光に使える時間は思ったより限られます。この2つを差し引いた上で、無理のない範囲を組む必要がありました。
送迎車は旅行が始まる前から、エキゾチックダイブリゾートに往復分を支払い済みでした。帰りに追加料金を払ってでも、市内観光をしたいというリクエストはしていたのですが、事前に決まりきらないのがフィリピン。半分オランダのエキゾチックでもそのアレンジはできませんでした。
現地についてからレセプションスタッフにもう一度、送迎車での寄り道を依頼すると、まずはドライバー本人に連絡を取って確認することに。1,000ペソ追加でいいですよと、昨日の段階でアレンジをつけてもらいました。
観光の行き先は大雑把には決まっていたものの、スタッフの意見も聞いてみようと最後まで枠を空けていました。結局、スタッフから実現可能な案は出てきませんでした。人を差し置いて強い主張をしない性格揃いだからなのか、そもそも移動時間がどれくらいかかりかつ、行きたい場所に立ち寄ることでどれくらい時間が消費されるのかという細かい計算をさせる気力がないのか、仕方がないので、私がAIと相談しながら決めることに。
セブといえばとうもろこし
朝ごはんの後、予定通り9時ごろの出発。時間通りのつもりでいたのですが、風が強くてエキゾチック前に船が着いておらず、少し歩いてから小舟に乗り、そこから大きな船へ乗り換える段取りで時間ロス。しかも南風が強かったため、マラパスクワ島の北の岬を回る遠回りルートになり、本来30〜40分で着くマヤ港まで1時間ほどかかりました。
揺れ揺れのボート上では、最初は波の揺れにキャッキャ楽しんでいたスタッフも、流石に15分も揺られれば、あとは耐えの時間に突入していましたね。一番乗り物に弱いマイマイは速攻でグロッキー。
マヤ港でハイエース2台に乗り換え。担当ドライバーは、行きにも利用した5センチスレスレ回避のあの「運転のうまい」ドライバーでした。知った顔でスタッフは嬉しそう。
セブ島を南下する途中、腹が減ったということでルート沿いの店に寄り道です。道端でココナッツジュースを飲み、セブ島を含むビサヤ地方はトウモロコシが主食のエリアもあると聞いて、茹でとうもろこしを探したのですが、売られていたのは生のものだけ。代わりにドライバーが勧めてくれたのが「ピントス」です。


トウモロコシの粉をココナッツミルクか練乳と練り込み、皮でくるんで蒸したような食べ物で、素朴な味に腹持ちも良く、添加物もなさそうな「子どもにオススメしたいおやつ」にランクインしてきそうな、健康的な印象でした。食物繊維も豊富そうです。
フィリピン人には感慨深い?マゼランクロス
ランチは本来、セブシティ南部のマゼランクロス手前、マンダウエ市にあるリコズレチョンに行く予定でした。スパイシーレチョンを考案したことで知られるレチョン専門店です。ところがドライバーにうまく伝わっていなく、一昨日の朝に行こうとしたマクタン島の空港近くの店に落ち着きました。時間のロスもそれほどでもなかったので、そのままいただくことに。


レチョンはセブの名物だけあって普通に美味しく、スパイシーレチョンはしっかり辛みが効いているのがグッドポイント。長く運転してくれているドライバーにも、ここでご飯をごちそうしています。食べすぎて眠くならないかがちょっと心配ですが、これからの市内はそれほどスピードを出さないので、大丈夫でしょう、と信じたい。
そのままマクタン島を出て、セブシティのマゼランクロスへ。学生時代に見た記憶では教会の中に立っていたはずですが、今は教会の外側に祠のようなものが作られ、そこに安置されていました。フィリピンがキリスト教の国になったきっかけの一つがスペインの占領で、マゼランクロスはその象徴です。

隣の教会はフィリピンで一番古いとされるものの、格式のためか半袖・短パン・サンダルでは入れず、長ズボンと靴だったジュンジュンとジェサだけが中まで見学しました。ジュンジュンは第一子が来年生まれそうなので、その健康祈願もしてきたんでしょうね。隣接するキリスト教伝来資料館のほうに私はむしろ興味があったのですが、入口が教会の敷地内にあって入れず、時間もないことですし、長袖の貸し出しサービスを使ってまで入ろうとは思わなかったです。
小さな砦と、山と積まれた干物
マゼランクロスから300〜400メートルほど先には、フィリピンで一番古い部類に入るフォート・サンペドロがあります。私たちに馴染み深いマニラのフォートサンチャゴよりずっと小さいのですが、あちらが戦時中に日本軍の司令部として使われたのと同じように、このフォートも日本軍の拠点だったという記録が小さな資料館に残っていました。目の見えない方が演奏するチャリティーコーナーもある一方、日本の甲冑が説明書きもなく置いてあるのは謎のままです。骨董品として見つけたものをそのまま展示しているのかもしれません。



続いて向かったのは干物のタボアン市場。以前セブに来たときは、空港近くで干物を買った記憶があったのですが、一番のメジャーはマゼランクロスよりさらにちょっと南の、このタボアン(Taboan)だとの検索結果。ルート上から車で8分ほど南で、ドライバーは一瞬「遠い」と渋りましたが、8分だと伝えると向かってくれました。
道に迷って結局15分ほどかかりましたが、着いた途端の強烈な干物臭が異世界の雰囲気を醸し出しています。山と積まれた干物の量に、セブはこんなに魚が獲れるのかと驚きました。アニラオにこの手の干物がないのは、セブの方が天気が良く乾燥に向いているからかもしれません。


あ、あと、アカモンガラの干物もあったんですよね。アニラオの海を我が物顔で埋め尽くすアカモンガラ、きっとよい土産物になると思うのですが、誰かアニラオで干物屋さんやらないですかね?
値段はマニラよりずっと安いです。そして、フィリピンの干物の例に漏れず、塩分は強めで、日本の干物のような生っぽさはありません。冷蔵・低塩が定番の日本と違い、常温で置いてもカビも虫も出ない超乾燥・高塩分のつくりです。スタッフの食事にと奥さんが2袋、2キロほど買い込みました。帰りの荷物の重量制限が心配なのは、私だけ。。
ラプラプ像はキャンセル、晩ごはんでカニになる
このあと侵略者マゼラン殺害容疑者?のラプラプ像に寄ってから晩ごはん、という予定でした。ラプラプはマゼランと戦って倒したとされるセブ西部の首長です。ただ道が混んでいたことに加え、途中で女子カーがパンクして救助に戻る場面もあり、時間はギリギリに。長時間の移動でお尻も痛かったこともあって、マクタンシュラインはキャンセルし、晩ごはんはクラッキンクラブへ。





セブの空港近くで検索機能にオススメされたシーフードレストラン。エビの好きなマービンは喜ぶはず。一方、甲殻類アレルギーのロナルドは、みんなとは違うメニューを用意してあげましょう。
基本はコリアン寄りの甘辛い味付けみたいですが、スイートチリでベチャベチャになりたくない私の独断でガーリックソースを選択。ガーリックという割には、黒いソースで、オイスターソースか?ファミリーサイズを4つ注文して、みんなで手づかみでわしわしと食べました。
写真撮影用のカニの帽子が無料で置いてあって、全員でかぶってカニになりきりながら食べれるのは、ナイスな配慮です。
最後の一悶着と、フィリピン化した自分
フライトは20時55分、9時ごろの出発だったので、食事を終えて空港へ向かいました。レストランが空港の入口の反対側にあったため、車で20分ほどの移動です。小さそうで何気に大きいマクタン島です。
最後に一悶着あったのは空港ででした。エキゾチック側では、ドライバーへの追加料金として1人1000ペソずつドライバーに渡せばいいという話がついていたはずです。ところがドライバーのオーナーから電話があったとのことで、ドライバー曰く、運転手1人につき、1時間500ペソ払えという話に変わっていました。そんな金額はあり得ないので、送迎手配のエキゾチックにその場で連絡。話をつけた担当者はその夜すでに帰宅していたため、翌日確認して折り返すということになりました。ところが翌日になっても、ドライバーからもエキゾチックからも連絡はありません。あのドライバーが、その場だけ調子のいいことを言ってみたのかもしれないです。
日本人的な感覚なら、翌日に「あの件どうなりましたか」と自分から確認するところです。ただ、もう半分フィリピン人化した私は、向こうから言ってこないなら払わなくていいし、そもそも払う正当な理由のある金額でもないと判断し、そのままスルーしています。あ、でも、最初の取り決め通りの支払いはしましたし、過剰なチップもあげているので、ドライバーは文句ないでしょう。多分文句があるとしたら、多少運転距離が伸びてディーゼル代金が余分にかかった、送迎会社のがめついオーナーだけでしょうね。
フライトは1時間半の予定でしたが、実際には1時間ほどで着きました。どんなショートカット技術を使ったのかは謎のまま。空港でお別れとなり、振り返りは次のミーティングの機会に回すことにしています。スタッフ全員で泊まりがけの旅に出ることはめったにない、濃く、いい思い出になったセブ旅3日間でした。

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