マカティ裏路地のマカロニスパゲティはマカロニだった件:マービンが夢にまで見たおやつ

マーヴィンが夢見たマカロニスパゲティ

マニラ行動日。銀行に行ったり、日本のお土産買い足しなどをしつつ、ちょっとお勉強などもしていた、今日のメインイベントは、幻のマカロニスパゲティの正体を暴け!です。

場所はマカティのとある裏路地の、コンテナ立ち食い食堂。マービンが以前「マカロニスパゲティが超おいしいです」と熱弁していたので、前回その店で頼んでみたら、出てきたのはマカロニスープ(ソパス)。午後5時の段階では当然のごとく売り切れる人気のおやつなんだそう。

3時以降のおやつを作る時間にリベンジ。15時ちょうどに顔を出すと、一品仕込み中。「次に作るから15:30においで」と言われたので、一旦戻ってひと仕事。結局15:39頃に再訪したら、あった。けど、既に半分以上が売れれちゃってます。早い者勝ち、というより早い者だけが食べられる。容赦なく厳しいおやつ争奪戦の現実を垣間見ました。

そもそもマービンがこの店を好きになったのは、買い出しで遅くマニラを出た日に初めて食べられたから。それ以降は買い物の段取りが良すぎて、14時とか15時前には街を離れてしまい、巡り会えない。

さらに追い打ちで通りの舗装修繕が始まり、コンテナ食堂は全撤去。マービンの「あれが食べたい」は長く宙ぶらりんのまま。最近ようやく工事が終わってコンテナが戻り、今日がその再会の日。当日二回目の詣でで出会えたのだから、当然買って帰ります。マービンのお土産用もね。

15時台はフィリピンのおやつ時間。日本だと昼休みが1時間認められていますけど、フィリピンのおやつ休みって何分設定なんでしょうね? マグダレナにはないのです。

オフィスを抜け出してきた人々で、結構混み合っています。魚のすり身を揚げたフィリピン風さつま揚げのキキアムに正体不明のソースをかけ、みんな黙々と頬張っている。

私は基本、間食はしないです。だからおやつで店に寄ることはないけれど、ここフィリピンではおやつは大切な時間。そんなに食べているから国民の胴回りが大きくなるんだよねと、生ぬるい視線で見守りつつ、文化を尊重する姿勢は崩しません。

自分とマービンの分で2つ購入。2つで75ペソ。コンテナのカウンターで立ち食いで食べると皿に盛ってくれるのですが、テイクアウトはフィリピン式のおかずビニール直入れ。

今回は一つずつ個別のビニールに入れて、さらにそれをもう一枚のビニールで包む二重構造。数年前にプラ削減の波が来てビニールはダメって話もあったけど、目の前の現実はシャカシャカ鳴るいつもの袋。生分解性かどうか? 正直、見た目じゃわからないです。

家に持ち帰って、さすがにビニールにスプーン直差しは厳しいので、お皿へ移すことに。見た目どおり、トマトソースで味付けしたマカロニ。スパゲティではない。マカロニです。以前この正体を知らなかった頃、「マカロニスパゲティ? 両方ともパスタだから、マカロニかスパゲティかどっちかにして」とブログで突っ込みましたが、今日ははっきり言えます。これはマカロニです。

マカロニスパゲティと呼ばれているのは、スパゲティ・ミートソース風のマカロニだからだと思います。ミートソースとはいってもミートは入っておらず、タンパク質パートは魚肉ソーセージ。でも日本のそれとは別物で、こちらでホットドッグと呼ばれる外側が真っ赤なやつ。パンに挟まってなくてもホットドッグが結構多めに入っています。

ミートソースというと牛などのひき肉を使っているところ、ここはホットドックを使っているので、マカロニスパゲティではなくて、マカロニホットドックソースが、いわゆるイタリア料理などで命名するときの方法に準拠した名前なんだと思います。ん、でも知らない人が見たら、ホットドックなのかマカロニなのかまた混乱するかも。

この店のウリなのではと思ったのは、ホットドッグにうっすらついている焦げ目。最初に強火で焼き付けてカラメリゼで香ばしさと風味を足していると見た。あと、よくあるフィリピンの超甘いミートソースに比べて甘さ控えめ。結果、酸味はやや立つ。そのせいで大人味っぽさはあるのですが、酸味の角が口に残るのも事実。しかも、後味がなんとなくケミカル。私は、二回目はいいかなというものでした。

ただし、これはあくまで私の舌の話。現場では販売開始から15分もしないうちに半分が消える勢い。ローカルと近隣のオフィスワーカーにとっては、間違いなく正解の味。マービンにとっては夢にまで見たあの味です。好きなものは好きって言えるのが幸せの一条件です。

感想を奥さんに言ったら、「他のスタッフ(特にキッチン)にも食べさせて、感想を言ってもらったら」とのこと。スタッフの舌のレベルというか嗜好を知るには面白い試みなので、チャンスがあったら多めに買ってアニラオに持っていこうと思います。


行き方メモ:ガリアルド通り・80番コンテナ・15:00以降

ローカル超人気・売り切れ必至のマカロニスパゲティ(実際はマカロニ)を試すなら、ガリアルド(Gallardo)通りの80番コンテナハウスへ。提供は15時以降。15:30前後が狙い目ですが、出遅れると容赦なく売り切れます。

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この記事を書いた人
オオサワヨシオ

人権関係の出版社編集部勤務、NPO事務局長としてワークキャンプ企画運営などを経て、フィリピン在住21年。国際社会開発学修士。

ダイビング宿のヴィラマグダレナを奥さんと一緒に運営すること11年目。PADIMSDTインストラクター。ほぼ毎日書いているダイビングとフィリピン生活のブログは21年目に突入。

モータクモー名義で、フィリピンの生活に役立つ電子書籍を出版中。

アニラオでのサンゴの産卵のタイミングを突き止め、今はカクレクマノミの自然環境でのハッチアウトのタイミングを調査中。

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