台風14号で魚介類ギリギリのカルティマール市場
水曜日のアニラオは、いつものお買い物デーでした。マービンやマリエル、いつもの買い出しメンバーがアニラオから出てきてくれたのですが、今日はそれだけでは終わりません。クラリッサとケネディの自動車運転免許試験も、この機会に片付けてしまおうということになりました。
二人はパラニャーケにあるLTO(陸運局)の窓口へ試験を受けに向かい、その間、私たちはマニラで買い物です。台風14号の影響で朝からかなりの雨。カルティマール市場も雨、雨、雨という一日でした。

市場の人も「明日は魚介類の入荷はないね、これは」と言っていました。今日買えてよかったです。
買い物の途中では、リゾートで使っている小型の発電機2台のうち、調子が悪い古いガソリンエンジンの1台をパラニャーケの工場に修理に持ち込み、買い物を続けました。

マービンたちはS&Rへ、私は奥さんとサンティスに寄り道して、注文しておいたブツを受け取った上、野菜がたっぷり入ったサンドイッチを買い、朝食としてマービンたちに届けました。小腹ペコリの私は車を運転しながらの早弁。カロリーは425キロカロリー。野菜も摂れて栄養バランスも良く、朝下がっていた血糖値もちゃんと上がる、ちょうどいい朝食になりました。

ちなみに、野菜嫌いだったマービン。日本に連れて行ったり、定期的に奥さんがこういった野菜サンドを渡すようにしたら、結構野菜を食べるようになっています。というか、奥さんに餌付けされている感じ?
S&Rで買い物をしている頃、スマホに二つの連絡が届きました。一つはケネディから「学科試験に落ちました(T_T)」という知らせ。もう一つは少し遅れて、クラリッサから「学科試験に受かったので実技試験に向かいます(^o^)」という知らせでした。
学科試験で分かれた明暗
結果を詳しく聞くと、クラリッサは60点中53点で合格。その流れですんなりと実技試験に進み、昼前には無事免許を取得してきました。一方のケネディは60点中45点で不合格。合格ラインに届きませんでした。

分かれ目は復習の仕方にありました。クラリッサはアニラオからの移動中の車の中でもマニュアルを読み、授業のノートを見返しながら準備を進めていました。対するケネディは、高卒や短大まで出ているクラリッサより試験慣れしていないのに加えて、試験を受けることが決まったのが昨日で、復習に使える時間がそもそも少なかった。日本人の自分から見ても、そこは少し気の毒に思います。
ただ、時間の少なさだけが理由ではなさそうでした。試験前にスマホで何を見ていたのか後でクラリッサが聞いたところ、YouTubeだったそうです。YouTubeの情報は古いこともあれば、そもそも体系的にまとまっていないことも多い。さらに聞くと、ケネディは授業中に一切ノートを取っていなかったこともわかりました。
授業は本来、試験に出る箇所を重点的に教えてくれるものです。ホワイトボードの要点をノートに書き留めて見返す、道路標識のマニュアルを読み込む、過去問があればさらに良い。そのどれもやっていなかったのだとすれば、落ちて当然です。もともと、「正しい」勉強のやり方自体を知らないのかもしれません。
私だってフィリピンの自動車免許を一から取ったときは、ちゃんとノートを取っていましたよ。本人はベストを尽くしたと言っていますが、私からしたら、当然やるべきことをやっていないがゆえの当然の結果です。
それでも、彼にはもう一度チャンスをあげたいと思っています。ケネディ自身は「自分は頭が良くないから、お金を払ってライセンスを買う」というようなことを口にしています。でも会社としてここまでお金をかけて彼を試験に送り出したのだから、正しいやり方で免許を取ってほしいというのが自分の願いです。
フィリピンの道路事情とスタッフに伝えたいこと
フィリピンの道路事情が悪い理由の一つは、教習所でまともな教育を受けずに運転している人がほとんどだということだと思っています。特にバタンガスのアニラオのような田舎ではなおさらです。実際、うちのリゾートに関わるスタッフの中で、教習所で正規の教育を受けて免許を持っているのは、ガードマンくらいしか思い当たりません。しかも彼はセキュリティ会社の所属です。
教育を受けていない人たちが道路上を走っている国だから、事故は起きるしマナーも悪い。当て逃げも珍しくありません。取り締まる警察の質の問題もありますが、そもそも走っている人間の質が最低限のレベルに達していないのだと思います。
そこにケネディをもう一人加えたくない、というのが正直な気持ちです。一人増えたところで大勢に影響はないのかもしれませんが、せっかく関わった人間だからこそ、周りがそれでいいと思っているからといって満足してほしくない。スタッフを日本に連れて行っているのも同じ理由です。バタンガスの田舎にいると、周りの状況がそのまま世界のスタンダードだと思い込んでしまいがちですが、世界はもっと違うところで動いている。それだけは知ってほしいと思っています。
実際、アニラオでも海外によく行く人間は、意識が開かれています。フィリピン人であることは忘れていないし、フィリピン人の良さもちゃんと持ったまま、人生や家族の捉え方がより開かれた、より選択肢のあるものになっている。関わりのあるスタッフには、そういう人間になってほしいと思っています。
ランチはいつものランドマーク。私はお気に入りのBalay Ilocosで、ディヌグアン(豚の豚の血煮込み、ある意味スプラッター?)とピナクベット。これで785キロカロリー。


〆はマリエルのパン騒動
今日のイベントはこれで終わりかと思っていたら、もう一つありました。マリエルが、他の店で買ったパンを取り忘れる騒動です。
ランドマークで買い物をする際、荷物預け場所にそのパンを預けたのですが、受け取りを忘れてお店を出てしまい、預かりタグを握りしめたままアニラオに到着。窓口に写真を送って確認してもらったところ、案の定、現物がなければ返却できないと言われました。写真だけで引き渡していたら誰でも引き出せてしまうので、この対応自体は現場の判断として正しいものです。
一度は諦めたのですが、奥さんのリモート指示によるひと声で、もう一度掛け合ったところ、タグを紛失した場合は有料で再発行できる制度があることがわかりました。ロストタグの発行料はまさかの60ペソポッチ。1000ペソ単位の話ではなく、パン2本分より安い金額です。これなら払う価値はあると判断しました。
ところが支払い場所を聞くとカスタマーサービスとのことで、支払い現場の窓口スタッフはその制度自体を知らず、横にいた年配のマネージャーらしき人も「そんな制度は聞いていない。そもそもそれはタグをなくした時の話であって、持って帰ったときの制度じゃない」などと、変なゴネを見せる。タグがなければどうにもならないという流れになりかけたところで、一緒に窓口まで歩いていき、対応してくれた感じの良いスタッフに事情を話すと、「パンだから傷んでしまいますよー」の援護射撃で、しぶしぶ納得してくれました。


荷物預け場所のスタッフいわく、タグを返却してもらえれば60ペソは現金では戻せないものの、同額相当の品と交換できるとのこと。手間を考えるとタグを返してそれで終わりにしてもいいのですが、その60ペソ分で何か記念にマリエルに買ってあげようかとも考えています。やっぱり、ここは飴ちゃんですかね?
お買い物と免許試験とトラブル対応が一日に詰め込まれた水曜日でしたが、こうしてスタッフと動いていると飽きることのないのがフィリピンの良いところです。
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