日本にはないけれど、フィリピンにはあるチップの文化。よく質問されますので、説明文を作成してみました。
「
アメリカの植民地を経たせいか、フィリピンにはチップの習慣があります。みなさんがフィリピンを旅行する際の参考になればと思い、マニラ在住30年の居住者としての実感から現時点でのチップの相場についてご説明させていただきます。
フィリピンで一般的に、請求書にサービスチャージの記載がない場合は、請求額の10%ほどがチップの相場となります。マニラのレストランで食事をすると、サービスチャージ20%と消費税12%が加算されるのが通例です。
荷物を運んでもらったときなどの軽いチップは50ペソ。旅行の本などには5~20ペソと書いてあるのもありますが、マニラ近郊で20ペソはすでに「安い」金額になっています。外国人が5ペソのチップを出すと、「知らなくて恥ずかしい」金額相当です。
参考までに、米1キロの値段が安いもので50ペソ弱、高めのもので65ペソ強です。「心付け」という意味では、米1キロ分くらいの金額は手渡したいというのが生活者としての実感です。ライスイーターのフィリピン人は1食あたり一人1カップ半~2カップは消費します(日本人は0.8~1カップ)。
大荷物運びなど汗をかく労働は100ペソ。半日タンクの積み下ろしをしているようなボートマンの労働量はこのあたりに相当します。
特殊技術である水中ガイドは、よくやったと思われましたら一日500ペソくらいを目安にすると良いかと思います。グループの皆さんで少しずつ出し合って渡すのも良い方法でしょう。
リゾート内、ダイニングとダイブショップの二箇所に陸勤スタッフ(ダイニング、キッチン、ハウスキーピング、ランドリー、ダイブショップ、コンプレッサールーム)用のチップボックスが設置してあります。毎月末に集計され、12月(クリスマス)にスタッフ間で配分することになっています。
ガイドやボートマン、個人的によくやっていると思われたスタッフには直接お渡しいただけたらと思います。
チップ文化のない日本人運営側からすると、チップの多寡で働く態度を変えるフィリピン人がいたり、盗難を防止する措置を講じなければならなかったり、マイナス面も多々あるのですが、フィリピンの文化を外国から来るお客様にきちんとご理解いただいて参加していただくために、会社としていろいろな措置をし、それに従って行動するのも従業員として大切なのだというフィリピン人社員教育の一貫として、弊社では上記のようなチップボックスと直接受け渡し方法を採用させていただいております。」
各お部屋においてあります。
スタッフから言われるまで二人して忘れていた、結婚記念日。とりあえず花買いました。
コメント
チップの習慣のない日本人としては、金額も分かりにくいですがもっと大変なのは、渡すタイミングです。日本式の心付けなら初めに渡すのが普通ですが海外のように感謝の気持ちなら後からになるし‥?
何かスマートに渡すことが出来なくて困ってしまいます。
フィリピン人的には、先より後に渡す人が圧倒的に多いです。
ダイバーで良いサービスを期待したい人は先に渡している人もプロの中でたまに見かけます。
有用なご説明ありがとうございます。
毎回 アタマを悩ませてましたが、おかげさまで、ちょっとすっきりしました。