約1年3ヶ月ぶりのアニラオスタッフアウティングへ!
今日は久しぶりにスタッフのアウティング。いわば“大人の遠足”です。
最後の遠足は、去年の1月17日にタガイタイと24日にマニラのBGCに行ったときなので、1年3ヶ月ぶりのイベントです。
普段あまり出かける機会のないスタッフたち。ほとんどのフィリピン人にとって出かける先は、「親戚の家」くらい。
バタンガス州在住でも、州内のいわゆる名所に行ったことのないフィリピン人は多いもの。去年から比べて新しいスタッフも数人入っているので、良い機会になるでしょう。
行き先は、世界一小さな活火山と称される「タアル火山」と、マニラから避暑地認定されている高地の「タガイタイ」。それから、タアル歴史地区。

ゲストとして、アンダーウォーターフォトグラファー夫妻も同行。毎年冬のレギュラーメンバーのお二人ですが、フィリピンの観光はほぼされたことがないとのこと。楽しんでいただきたいです。
5月6月は蝶のシーズンでした
朝食を済ませ、バン2台で出発。下見通り、約2時間でタガイタイのタアルビスタホテルに到着。
前回の下見よりも圧倒的に晴れていて、火山ビューは最高の仕上がり! 雨季が始まるとモヤや霧がかかって、カルデラ周辺からの湖の眺望は効かなくなるものなのですが、今回雨季はじめの良い日に巡り会えて良かったです。
早速五つ星ホテルのビューデッキで、恒例の撮影大会がスタート。どこでも楽しめる、フィリピン人のいいところ発見です。



下見のときに気づかなかったチョウチョも乱舞。トリバアゲハなど、日本でも人気の高い種がふわふわ飛んでいました。政治家の鳩山兄弟は蝶の採取が趣味だったそうで、昔はよくフィリピンに長い虫取り網を持って来ていたそうです。
そして、お待ちかねのハロハロ登場。

スペイン風プリン「レチェフラン」と、紫色のウベ(紅芋)アイスが乗った、殻つきココナッツ仕様。中の果肉をこそぎながら食べるのが“通”の楽しみ方です。が、こそぎ取り時に要注意です。ハネらかすと紫汁が飛散します。




洗面器サイズの絶品ブラロと、飯テロ七連発
次に向かったのは、牛骨スープ「ブラロ」の元祖「ダイナース・オリジナル・ブラロ」。
注文した本物のブラロ。ゴロゴロと牛骨と野菜が投入され、モワモワの湯気とともに大きな容器で登場。

中でも印象的だったのは、一緒に行った60代のベテランドライバー、ボンさんの言葉。「もう何年もご飯は1杯しか食べてないけど、今日は2杯いったよ」と、万人向けのご飯がススム君のスープでした。
ただ一方、健康意識高めにならざるを得ない年齢と体型のマービンたちはセーブ気味。で、余ったご飯はというと…
“胃袋無限軍団”マガット&アルランへ。特にアルランはまさかの7杯完食。血糖値大丈夫か? と内心ヒヤヒヤしつつ、耳から糖が出てくるんじゃないかと思いました。
最大体重90キロオーバーを記録したことのあるマガットも、胃袋の大きさは健在のようですが、アルランの7杯は、相撲弟子なみの消費でしたね。
火山一周ツアー、麦わら海賊団とサンダル焼けと私
腹ごしらえを済ませたあと、予定通りジグザグ道路を下り、いよいよタアル湖のボートツアーへ。

今回は10人が参加、古老スタッフと奥さんは近くのカフェで涼みながら待機。
参加者には麦わら帽レンタル付き。麦わら海賊団の様相を呈していますが、本当の犯罪人の「ルフィ」が捕まった国だけに、声を大にして言えない感じです。「特殊詐欺王に、俺はなる!」は駄目です。
最強の麦わらがあっても、ボートの日よけの屋根は前方席になく、私はロナルドといっしょにまさかの無屋根席…。しかもサンダルで来たものだから、足の甲がジリッと焼ける感覚満喫の90分。ロナルドみたいに、お出かけ時には靴って大切です。



対して、隣のボートでは若手メンバーがエネルギー全開。
マガットとクラリッサはなぜかオール漕ぎジェスチャーで笑わせてくれ、ほぼ「学級レク」状態に。
火山島に近づくと、かつての噴火跡がくっきり。



下半分は緑が復活していましたが、上部は未だ植物が根を下ろせないまま。酸性か地熱か、あるいはその両方か。地球の営みに触れたような90分の船旅でした。
途中、溶岩の跡や火山灰層、堆積地層なども見られ、もっと地学の知識があったらさらに楽しめただろうにと思いました。地学といったら、ブラタモリか、めぞん一刻の惣一郎さんくらいのイメージしかないですが、ちょっと勉強してみようかな。
あ、今年の2月に再開したポケモンGo(今やおじさんしかプレーヤーがいない?^^;)。
マグダレナにポケストップを作る!目標に向けて、まだやっています。
立入禁止のタアル火山で、特別なポケモンなんていたりしないのかな、と思いましたが、危険地区に足を踏み入れさせないためか、一匹も湧いていませんでした。良い子を危険な目に合わせないのも、ゲーム会社の一つの義務なんですね。
ご飯7杯のアルランは途中で撃沈。食っちゃ寝は幸せ。
人間が生まれる前からあっただろうタアル火山。何年先になるかわかりませんが、人間が滅んでもそこにあり続けるのだろうという、自然のスケールの長さに感慨深いものがありました。人間の一生なんて、地球や宇宙の歴史からしたらほんのちっぽけ。仮に辛いことがあっても、それはまさに一瞬なのだから、うまくスルーしたいものです。
その一方で、楽しかったことや幸せな一瞬は最大限愛でたい。人間の脳には取捨選択機能がついているので、うまく使っていきたいです。
長い長い、地球や火山の歴史ですが、それでも少しずつ変化していく自然。「変わらないことが楽」だと思いがちな人間に対して、自然は容赦なく変化し続ける。自然が変わっていくのならば、そこの一部(今やはみ出ようとしつつありますが)である人間も、変化を続けていかないといけないのですよね。
タアル教会とブラック・ナザレと、異形の便器
火山を後にし、タアルの街へ。再び教会の無料駐車場に車を入れ、中へ。

前回気づかなかった“ブラック・ナザレ像”を発見。本物はキアポ教会にあるはずですが、そっくりさんがここにも。



この教会、東南アジア最大級と言われるカトリック教会らしいです。天井画は復活したキリストが昇天するシーンかな? ちょうど次期教皇の選びのコンクラーベをバチカンでやっている頃ですが、その会場のシスティーナ礼拝堂の天井画は、有名なミケランジェロの最後の審判。いつかお目にかかれる日はありますかね?
まぁイケているスペイン料理のクチャーラ・イ・テニドール
旅の最後は、事前に下見して気になっていたスペイン料理店「Cuchara y Tenedor(クチャーラ・イ・テニドール)」へ。
まず、ビールのグラスがキンキンに冷えている時点で5ポイント加点。








マッシュルームのアヒージョ、イカスミパエリア、マリプト(淡水アジ)のレモンオイル蒸し、カリオス(牛モツのトマト煮込み)…どれもハズレなしのラインナップ。4人でワイン2本がちょうどよし。
あ、赤ワインしか置いていない(白なし)のはちょいマイナスポイントでしたね。あと、ワイングラスがプラスチックなのも。
トイレもきれいにしてあるのですが、男子トイレに見慣れないものが。一見手洗い台に見えるが、実は小便器。手を洗いながらするんかーい、という構造。

いい気分でレストランを出ると町役場前の広場では月曜に投票日を控えた選挙イベントの真っ最中。

オカマ二人がMCを務め、候補者の応援で大盛り上がり。やはりフィリピン、オカマレート高し。そしてその喋り、芸人顔負け。
帰りはアニラオへ直行。長い一日でしたが、笑いあり、学びあり、日焼けあり。

明日からまた週末。ゲスト30人の予約が入っています。エナジーもチャージできたし、張り切っていきましょー。
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