日本滞在も残すところあと2日。朝の体操は日曜日なしなので、今日で最後です。82歳の師匠から、自筆の絵の絵葉書をもらいました。次回参加するときまで、皆さん、お達者で。
行こう行こうといっていて、なかなかチャンスのなかった、よだれ鶏で有名なジャスミン広尾本店へ。電車で移動すると読書がはかどります。
『ケーキの切れない非行少年たち』とその続編の『どうしても頑張れない人たち』。『ケーキの切れない〜』のほんの存在は以前から知っていましたが、母の関わっている学習支援塾で、特殊学級と普通学級の境界の子どもたちの存在を身近に感じるようになってから読みました。
急にやめていったマグダレナのコックなど、今から思えば本書で言う支援の必要な子どもの成長した大人だったのかもしれません。本書の主張では、支援の必要な人にこそ支援が届いていないので、改善すべきということでしたが、福祉を追求する社会にとってはうなずける意見でも、一企業で従業員のために当てはめるには、フィリピンの状況はそぐわないなぁと。まぁ、優しさは失わず、できる範囲でやっていきましょう。
恵比寿駅からも広尾駅からも徒歩8分だというので、恵比寿から歩いてアプローチのジャスミン途中、奥さんが小学生の頃に住んでいたマンションの前を偶然通過。築50年近いと思うのですが、まだ現役だとは。
周りの建物はビルが増えましたが、奥さんが子どもの頃毎日遊んでいたという橋も健在。
ジャスミン到着。広尾本店と中目黒店のランチは11時30分から。オフィス街の日本橋店は11時から。
いろいろ少しずつ食べたいので、ライトランチコースにしました。名物よだれ鶏の入った前菜。コース2,800円なのですが、前菜三種、点心2種、メイン料理、ご飯か麺、デザート、アルコールドリンク1杯の内容として、お値打ちだと思います。ドリンクはスパークリングワインを選択。
名物よだれ鶏、タレが秀逸です。シナモンというか、五香粉というかを、嫌味なく使っていて、ネット検索で出てくるよだれ鶏のレシピより工夫あり。さすが名店。本日本来はクラゲの前菜も出てくるはずだったのですが、ほぼ忘れかけていたクラゲアレルギーの条件を思い出して伝えた結果、ピータンの白和えに交換してくれました。これもおいしい。
一品目のよだれ鶏のタレは次に出てくる焼き餃子にも使うので、残しておくようにとのこと。
中年にはちょうどよい量です。
メインの1品の黒酢豚の酢豚。山芋やじゃがいもの甘みが酢の酸味を中和してくれます。
もう一つのメイン、エビとアボカドのフリッター。
ご飯枠は、鶏パイタン麺か麻婆豆腐から選択。
麻婆豆腐はふつうに美味しいです。個人的にはもっと麻薬よりの味付けが好みです。
麻婆豆腐についてきたスープはコンソメベースで、中華の口のリセットにふさわしいものでした。いわゆる、「美味しい中華」枠として、満足でした。またいつか行きたいとの奥さんの言。同意です。
デザートのアールグレー紅茶ゼリー。これも中華にとらわれないチョイスで、美味しく紅茶を入れてゼリーにするアイディア、いただきたいです。
築地の場外に行くついでの、ジャスミン訪問だったので、築地にも。古い人間としては、築地といえば、井上ラーメンだったのですが、火事して廃業した後の跡地は、大規模に建て替え工事中でした。
カーネルサンダースになりたいのか、寿司ざんまいの社長さん。
場外中程に昔からある、海の乾物屋さん。今になって気づきましたが、2階からキリン。
1階に山猫の剥製があったのは以前から知っていましたが、シロクマまでいたとは知りませんでした。ヒョウとか、ウミガメとか、新規購入は無理そうな剥製満載の乾物屋さんでした。
土曜日でかつ午後だったので、どこも店じまいの時間を迎えていて、ほとんど何も買えずに退散。来る前から薄々わかっていましたが、ここでしか買えないものもほとんどないし、価格も安いわけではない。わけのわからない観光客だらけと化した築地場外には、もう来ないかもしれません。
閉店した鰹節屋の向かいの波除神社。これまでお参りしたことはなかったですが、マグダレナも海っぷちですから、1年(できればずっと)大波から守られますようにと祈願してきました。
しかし巫女、目に見える位置でやる気なさすぎ。
右回り、左回り、直進。すべて左足から。信じるものには効き目あり。
最後の3人での夕食。母と妻には従えの図。
今朝の出発前に良いことが一つあって、日本にいる間にブラッシュアップしたいと思っていたPhotoshopを使ったWebデザインスキル。得意を売り買いCoconalaで初めて1件売れました。
50歳にもなろうという中年が、たった1,500円に一喜一憂すべきではないかもしれませんが、千里の道も一歩から。コロナ禍が始まったときにはKindle電子書籍を出してみましたし、今回の2ヶ月におよぶ日本滞在時でも、できることが増えたらいいなと思って初めたことへの一つの反応が得られて、良かったです。
しばらく放っておいた電子出版の方にも、良いアイディアが降ってきましたので、これも忘れないうちに形にしたいと思います。
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