コンテンツおばけ

京都活動2日目。今日も日が上る前から始動です。桂駅でドロンジョさんと合流し。

桂駅

宇治の行列のできるパン屋のたま木亭へ。今回は平日だったので、7時開店の10分前の段階で、5人目でした。土曜日に来た先月は、同じ時間帯で30人以上並んでいたのをみると、やはり、平日の朝ねらいがベスト。

221201tamakitei

前回美味しかったパンシュー、丹丹フランスの他に、まだ食べたことのないパンもお試しに。クリスマスが近いためか、シュトーレンも売られていました。

221201tamakipan

もう、このパンを食べるためだけに宇治に引っ越してきたいかもと思わせるパン、今回も安定の感動美味さでした。早朝に来て全種類買って帰る、いかも他店のパン職人さんが何人かいらっしゃいましたね。

それほど固執していたわけではないのですが、ドロンジョさん推薦の、「響け! ユーフォニアム」の聖地の一つ、中路ベーカリー立ち寄り。たま木亭からすぐ近く、陸上自衛隊宇治駐屯地ゲート前です。前回は定休日でした。

221201nakaji

コロナ禍でトランペットの練習を再開したときに、「響け〜」は一通り見たはずなのですが、パン出てきたかなと記憶は曖昧。もう一度見直さなければですね。サイン入りのポスターにあった、劇場版をダウンロードしてみました。

221201chikai

登場したのは、このフランクデニッシュ(190円)。普通に美味しいパンですが、高校生などの若い人によりウケそうです。

221201frunkdenish

落とした映画版には中路パンは登場していなくて、調べてみると、第一シーズンの6話目と9話目で登場だったそう。全TVシリーズをもう一度見直すのは難しいかもですな。

ちなみに、「響け〜」を制作した、京都アニメーションの本社(痛ましい放火事件にあった場所でもあります)は、この近くなんだそうです。

前回今回と車で訪れたたま木亭、最寄り駅は京都宇治線の黄檗駅。読みづらい駅名ですが、「おうばく」。いんげん豆を持ち込んだことで有名な隠元和尚の黄檗宗のお寺萬福寺にちなんだ駅名のようです。お寺の存在には気づきませんでしたが、後でマップで確認したら、ちょうど自分たちが往来していた側の裏側だったみたいです。

平等院へ移動する前に、宇治川上流の天ヶ瀬ダム付近に立ち寄り。大正時代に建てられた、レンガ造りの旧発電所がまた良い雰囲気です。手前の天ヶ瀬橋は自殺の名所だそうで、お供えの生花が生々しすぎて、カメラは向けられませんでした。

221201dam

開門一番乗りの国宝平等院鳳凰堂、辻利さんの銅像がありました。マニラのグリーンベルトのお茶屋さんのイメージだけではなくて、ちゃんと歴史を学んでおかなければならないと思いました。

221201tsujiri

宇治川や鴨川には白や青などのサギが多数いますが、鳳凰堂にもいました。わざわざ作り物をおいてと初見で思いましたが、ちゃんと生。

221201sagi

お決まりのウィズ10円玉。

22120110en

お堂の屋根の上には国宝鳳凰像のレプリカが載っていて、これは1万円の裏のデザインに使用されています。10円と1万円双方に登場するなんて、かなりのVIP待遇です。

鳳凰像の本物は、敷地内に設置のミュージアム鳳翔館内で左右揃って見られます。館内写真撮影禁止でしたので、写真はなし。

極楽を模して作ったという、平等院鳳凰堂。SFXやCGのなかった時代の、精一杯の表現法による極楽だったのでしょう。最終的に極楽は個々人の脳内でイメージされるので、各自のその努力を喚起させるには、準備のできた人にとっては十分以上な佇まいだったと思います。

平等院鳳凰堂

剪定ではなくて自然に不思議な形になったっぽい樹木。知らない土地に行くと、いろいろなびっくりがあります。

221201tree

続いて、酒造所が密集する伏見へ。昔ながらの外観が保存されている、松本酒造さん。合理的経営だと、近代的な施設に建て替えるべきで、実際そうしている酒造さんのほうが多数です。

221201sakagura

酒好き以外にも、幕末好きにも見所ありの伏見。

221201fushimiguchi

乗客1人だけでしたが、コロナ前だったら満員だったはずの十石舟での運河巡り。できた酒は運河の船で出荷していた歴史上、ほとんどの酒蔵は運河沿いに建っています。

221201jukkokubune

『君の膵臓をたべたい』のロケ地も伏見にあって、最初ドロンジョさんの言う「キミスイ」が理解できませんでしたが、読んでも見てもいなくてすみませんがせっかくなので、立ち寄ることに。

221201deaibashi

ちょうど改修工事が始まるようで、ロケ地の姿のままでした。

221201deaibashihosyu

映画版はこういう感じ。

221201kimisui

基本恋愛小説は読まないのですが、「泣くから」とドロンジョさんがいうので、アニメ版でも見てみましょうかね。

わざわざ桜を咲かせて、送ってくれました。

221201kimisuiosawa

竜馬好きなら絶対行きそうな、寺田屋さん。

寺田屋

黄桜も月桂冠もこのエリアです。月桂冠は古い外観を保存する努力をしていて、町並み保全の中心的存在。

221201gekkeikanwall

600円で入れる、月桂冠大蔵記念館、入館料600円。試飲で3杯飲めるので、運転しない人でお酒の飲める人には絶対オススメです。

221201gekkeikankinenkan

10種類のうちから3種類。昼酒は効きますねー。

221201kikizake

昼食は、伏見神聖酒造直営の鳥せい。こういう、酒造直営のレストランの走りだそうです。

221201torisei

お酒は飲まずに、鶏めし定食のみ。粕汁がついてきて、体があたたまること。昨晩の「いち」でも粕汁のメニューがありましたが、酒蔵の多い京都では粕汁一般的なんでしょうかね。関東に人に粕汁というと、北海道のイメージです。

221201torilunch

昨日の大正パン、10月22日に行ったまるき製パン所と並ぶ、京都3代老舗パン屋のうちの一つ、ササキパン本店。

221201sasakipan

ジャムパンやクリームパンが、懐かしの味です。

221201oldpan

伏見を出る前に立ち寄った、「英勲」ブランドを取り扱っている斉藤酒造さん。京の料亭では、月桂冠の大吟醸か、ここの英勲がよく使われているのだそうです。全国展開している月桂冠とはちがい、英勲は、京の通のみぞ知るといった扱いのよう。

221201saitousyuzou

直売所もなくて、本社の事務所まで買いに来ました。とおもったら、昼休み。しばらく不審者のように玄関前でウロウロしていたら、優しい事務員のお姉さんが休憩中にも関わらず開けてくれました。

221201eikun

連日十分涼しいので、冷酒を買っても大丈夫。

続いて、西山浄土宗総本山の光明寺へ。以前臨時駐車場から寺にいたる細い道で事故があったそうで、基本車で来ることをオススメされない拒否っぷりですが、一応今でも自家用車で来寺対応していました。

221201koumyouji

昨日まで連続で紅葉を見てきたので、これはこれで良かったのかもしれませんが、目が肥えすぎていて、まぁ普通にきれいだったねの感想。

221201kouou

夜はこれまで避けてきた、ザ観光地の祇園へ。最高級の富菊さんの佇まい。座るだけでお一人30万円だとか。

221201ochaya

仕事上がりの芸子さんがよくカレーうどんを食べるという、おかる。お座敷遊びそすることは今後もなさそうですが、カレーうどんはいつか食べてみたいです。

221201okaru

本日の夕食というか呑みは、滋賀県日本酒造『岡本本家』の直営店です。

221201yukame

直営店だけあって、各精米具合の生原酒と火入れ酒が味わえます。全部飲もうと思ったら、18杯。これ以外に、濁りや原酒などもありますから、泥酔したい人パラダイスです。

221201sake

磨きゼロといったら、玄米?の生原酒は黄色。

221201genmaisyu

関東ではあまり食べた記憶のない、もろこしの天ぷら。美味しいです。これはマグダレナでもありかも。ちょっとカレー風味を聞かせてもオーケー。

221201cornkaraage

酒盗やホヤのこのわたなどの、いわゆるおつまみネタ、美味しいです。そういえば、「このわた」って海鼠腸ですから、本来はなまこの内蔵を指すんですよね。

221201shutonado

隣のテーブルには外国の方6人が呑みというよりは、食事のために来られていて、ご飯にソースをかけたり、自由に召し上がっていました。英語のできる若い定員さんが、うまくオーダーはとっていたのですけど、オススメの食べ方とか、日本人だったらこれが嬉しいなどのうんちくをもっと教えてあげても良いのになぁと思って見ていました。

221201eigomenue

奈良に宿をとっているようで、泥酔する前に退散されたあとの卓上に残っていた英語のメニューをみると、ホヤや酒盗など、説明の難しそうなものは予め掲載されていないバージョンでした。本来ディープ目な店なので、すっかりドディープまで日本や京の食文化をもっと紹介できたらいいのになと思いつつ盛り上がる3人。

奥さんとドロンジョさんは実は同学年だったことが発覚し、特に二人は大盛りあがりでした。

221201futari

二人になった後、珍しく奥さんが「ラーメン」といい、かつ一昨日の晩前を通ったときには誰も客のいなかったあの店がいいというので、わざわざ行ってみましたが、翌日聞くと、あまり記憶がなかったみたいです。

221201chukasoba

スープは並、麺は改善の余地ありで、店を出る前の入口内部に祝開店の花束を見つけましたが、頑張らないと早晩潰れそうな、双鳩さんでした。

221201ramen

寺社、紅葉、仏像、幕末、アニメ、ドラマ、食通、酒など、多様な切り口が可能な京都のコンテンツの奥深さをまざまざと見せつけられた一日でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました