2023年サンゴの産卵

GWが終わってのんびりのアニラオです。スタッフたちは3日間の休暇。

頂いた、飲むおだしパックで優しく身体を起こして。

海を見ながらパソコン仕事。優雅です。

ガードマンが朝ごはん作ってくれました。この数日間で友情がすこし深まりそうです。

一日作業が進んで、夕方、8ヶ月ぶりぐらいにトランペット。本当はオーバーホールして磨いてと思っていたのですが、先日マニラに戻った際にポリッシャーをもって帰ってくるの忘れ。可哀想な外観です。

案の定、高いミからして怪しいアンブシュアになっていました。またコツコツロングトーンします。

本日、サンゴの産卵本命日です。昨日の産卵が8時30分だったので、20分ごろエントリー。参加者は、組長さん、ラガーさんと、サンゴの産卵を目撃するのが夢だったというガイドのレネ。ジュンジュンは急な腹痛で無念断念。去年参加したロナルドは、家で工事をしていて不参加。

エントリーした段階で、海中にかなりのバンドルが認められました。おそらく7時30分以降に生まれたもののよう。本命日ならば、7時20分ごろと8時20分ごろの2回エントリーを狙ってみても良いかもしれません(休みなしか?)。

キクメイシ系のサンゴを中心に複数の産卵行動が見られました。

このでこぼこタイプも。凹凸のあるサンゴの方がそれっぽい絵になりますね。

サンゴだけでなく、ウミシダの産卵も。ウミシダは確か雌雄異体だったので、この子はメス。どこかでオスの放精した精子と出会って受精するのでしょう。卵は白いんですね。この細い体のどこからひねり出してくるのか、不思議です。

バンドル(卵と精子の合わさったカプセル)と、精子で海中は高栄養のスープのよう。

9時代に入ると、クサビライシの放卵と放精も見られました。卵は、細かい白い粒。生み出されたときは短い帯状ですが、わりと簡単にバラけます。

クサビライシは、オスメスとも放精・放卵時間が短いので、放出の瞬間を狙うのはなかなか難しいのですが、動画を見る限り、オスは放精前は少し膨らんでいるみたいですね。

海水があるからなんとなく大丈夫そうですが、陸生生物でこの距離で放精されたら、結構大変かも。

エキジットする頃に最干潮でした。

ナイトダイブ後、本日誕生日だったガードマンとプチ誕生祝い。アニラオはフィリピンでも最も初期からダイビングが始まっている場所にも関わらず、現地人でサンゴの産卵行動の法則を探そうという人間はいなかったみたい。今日のイベントも、何人かには声を変えたのですが、それほど興味もないみたいでした。

レネはガイドとしては異色の経歴の持ち主で、リビアでカダフィ大佐の食事を作るコックのメンバーだった一人。生粋の海育ちではない一方で、視野が普通のアニラオのガイドより広いです。You Tubeで登録者が1,000人を超えて収益化できているのも、彼くらいじゃないでしょうか。

BBCのガイドもしているようで、今度BBCの取材の来るときには、ぜひマグダレナを使ってもらいたいものです。

調査を開始して、今年で6年(途中コロナで中断した年もありましたが)。全種サンゴの種類の産卵時間などの詳細まではつまりきっていませんが、観察することについては外さない法則は出揃ったので、近いうちにKindle本で形にしたいと思います。

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