2015年4月27日のダイビングで発覚した、グロットポイントの多数のオニヒトデ。アニラオエリアで最もサンゴの残るこのエリアのサンゴを守るため、第一回の捕獲ボランティアミッションを行いました。
- volunteers. thank you! 参加ボランティアの面々。
- 40 min travel by boat. ボートでポイントまで40分。遠いポイントなので、ガイドでも潜ったことのない人がいるポイントです。
- known to local guide as medicine for scorpion fish, katan katan. 朝顔に似た野草、カタンカタン。すりつぶして塗るとカサゴなどの毒に効くそうな。オニヒトデにも有効ということで、隣の空き地から採取して持っていきました。
- Before entry. エントリ前。
- picking up and carrying divers. 拾うダイバーと運ぶダイバーに役割分担。
- Front line of Crown of thorn has been coming up shallow area than last visit on 27 April. 4月27日よりオニヒトデ前線が浅場まで上がってきていました。
- they are close each other. かなり密集しています。
- on the corals, and they also hide inside of the corals. サンゴ表層だけでなく、奥の方にも潜り込んでいてたちが悪いです。
- many of them are under corals. need tong to take them. サンゴの下にくっつくのも多く、駆除にはトングが有効。
- Diver assigned to gather them, and put into sacks. オニヒトデを書き出して集めるダイバー、袋に詰めて運ぶダイバー。
- Each basket can carry 15 to 20 crown of thorn. クレート一つでオニヒトデ15から20匹。
- Additional ropes to hold is a good help. クレートにロープの持ち手をつけたのは正解でした。
- To use cement bags, watch your hands. セメント袋で運ぶ場合は刺されない注意がより必要です。
- Boat men transfers them from basket to cement sacks. クレートからセメント袋にオニヒトデを入れ替えるボートマン。
- Hard work until low on air. エアギリギリまで働きました。
- 31 sacks of crown of thorn. about 543 pics. 31袋で推定543個体のオニヒトデ捕獲。
- Tired but enjoyed. 疲れたけど有意義な時間でした。
- about 500 more crown of thorn is approaching these healthy beautiful corals. next work will be on 18 May 2015. 残りのオニヒトデ推定500個体。浅瀬の見事なサンゴにいたる前に駆除したいです。次回の実施予定日は2015年5月18日(月)。
- Free lunch and drinks after work. 作業の後の食事とビール。
実施日時 2015年5月11日 午前8時〜ブリーフィング
場所:バタンガス州ティンロイ周辺グロットポイント
目的:オニヒトデ捕獲
参加ダイバー:Dandy Sim, Ronald Dalawanpo, Rene Camacho, Gerry Cereno, Ernic Pusing, Yoshi Osawa, Yumi Osawa
参加ボートマン:Erwin N. Villanueva, Jimboy Mendizabal, Jokem Mendizabal,
参加スノーケラー:Marvin D. Reyes, Mark Reyes
合計:13名
参加ボート:EJ
スポンサー:アニラオヴィラマグダレナダイブリゾート
潜水開始:9時38分
潜水終了:11時13分
潜水時間:105分
最大水深:6.4メートル
平均水深:4メートル
器材:
・オニヒトデ引き上げ用クレート×4
・セメントサック49個(31個使用)
・クレート引き上げ用ロープ
・ステンレストング×5(水中4個、ボート上1個)
・ゴム付き手袋×人数分
・指示棒×7本
・スクーバ器材
・お湯
・洗面器
・カタンカタン(薬草)
・酢酸
・スコップ×2個
オニヒトデ捕獲数:推定543個(31サック、1サック平均17.5個)
残りオニヒトデ:推定600個〜
けが人:0人
スポンサー:アニラオヴィラマグダレナダイブリゾート
改善点
1)トングの有効性
テーブルサンゴの下に張り付いているもの、枝サンゴの中に入り込んだオニヒトデは、指示棒だけではとりにくい。トングが大活躍した。トングで摘んでさらに指示棒で引き剥がす方法が有効であることがわかった。
次回、廃材を利用した9ミリ鉄筋で作った長いトングをすべてのダイバーに支給する。
2)サックとクレート併用する
先行テストダイブ(4月27日)の結果、サックもしくはクレートを持って水面まで浮上することがダイバーの負担になるために、錘のついたクレート(4個)と引き上げ用のロープ、ボートの上でクレートから入れかえるセメントサックを準備。
拾う人、運ぶ人を1チームとし、2チームを想定して4個のクレートを準備したのだが、拾う→運ぶ→ボートに引き上げる→ボート上サックに詰め替える→クレート下ろす→拾う場所まで運ぶ のプロセスに時間がかかり、途中からセメントサックを直接水中に持って入ってオニヒトデを詰める方法も採用した。
サック利用の利点は、引き上げが早いこと(何度も泳いで水面まで上がるのは骨が折れるが、フィリピン人プロダイバーはものともしない)。ボートの上で詰め替える必要がないこと。
サック利用の不利点は、オニヒトデが手に刺さる可能性が比較的高いこと(なので今回は採用しなかったのだが、オニヒトデの個体数が多すぎてクレート方式では取りきれないので、途中から作戦変更した)。複数ダイバーが拾ってきたオニヒトデを、サックを持っているダイバーが刺さらないようにサックに入れることが困難なこと。
クレート利用の利点は、間口が広いので、複数ダイバーが拾ってきたオニヒトデを刺される心配を最小限にして入れやすいこと。
以上の結果をふまえて、次回のために出た結論は以下のとおり。
・50個程度のサックを持って入り、一人1サックにオニヒトデを詰め、水中の集積所にためたものを、ランナーダイバーがボート下に運び、フックの付いたロープでボートに引き上げる。参加ダイバーが全員フィリピン人職業ダイバーで、刺されることはないといっていたので、この方法を採用。
・補助として、クレートも複数個使う。
・残りのサックが18個しかないので、少なくともあと20サック追加で仕入れる。
・米サックは薄くてよくないので、セメントサックを探して購入。
・次回は2ダイブを予定しているので、1ダイブ目でとったオニヒトデは陸上に穴をほって埋め、サックは2ダイブ目にも利用する。
3)スノーケラーにはライフベスト
サポートするスノーケラーで、泳ぎが得意でないものにはライフベストを支給する。
4)次回2015年5月18日(月)を予定
次回2ダイブで終わらせたい。
協力してくれた、すべての方々に感謝です。
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