グロットオニヒトデ捕獲レポート

2015年4月27日のダイビングで発覚した、グロットポイントの多数のオニヒトデ。アニラオエリアで最もサンゴの残るこのエリアのサンゴを守るため、第一回の捕獲ボランティアミッションを行いました。

実施日時 2015年5月11日 午前8時〜ブリーフィング
場所:バタンガス州ティンロイ周辺グロットポイント
目的:オニヒトデ捕獲

参加ダイバー:Dandy Sim, Ronald Dalawanpo, Rene Camacho, Gerry Cereno, Ernic Pusing, Yoshi Osawa, Yumi Osawa

参加ボートマン:Erwin N. Villanueva, Jimboy Mendizabal, Jokem Mendizabal,

参加スノーケラー:Marvin D. Reyes, Mark Reyes

合計:13名

参加ボート:EJ

スポンサー:アニラオヴィラマグダレナダイブリゾート

潜水開始:9時38分
潜水終了:11時13分
潜水時間:105分
最大水深:6.4メートル
平均水深:4メートル

器材:
・オニヒトデ引き上げ用クレート×4
・セメントサック49個(31個使用)
・クレート引き上げ用ロープ
・ステンレストング×5(水中4個、ボート上1個)
・ゴム付き手袋×人数分
・指示棒×7本
・スクーバ器材
・お湯
・洗面器
・カタンカタン(薬草)
・酢酸
・スコップ×2個

オニヒトデ捕獲数:推定543個(31サック、1サック平均17.5個)
残りオニヒトデ:推定600個〜

けが人:0人

スポンサー:アニラオヴィラマグダレナダイブリゾート

改善点
1)トングの有効性
 テーブルサンゴの下に張り付いているもの、枝サンゴの中に入り込んだオニヒトデは、指示棒だけではとりにくい。トングが大活躍した。トングで摘んでさらに指示棒で引き剥がす方法が有効であることがわかった。
 次回、廃材を利用した9ミリ鉄筋で作った長いトングをすべてのダイバーに支給する。

2)サックとクレート併用する
 先行テストダイブ(4月27日)の結果、サックもしくはクレートを持って水面まで浮上することがダイバーの負担になるために、錘のついたクレート(4個)と引き上げ用のロープ、ボートの上でクレートから入れかえるセメントサックを準備。
 拾う人、運ぶ人を1チームとし、2チームを想定して4個のクレートを準備したのだが、拾う→運ぶ→ボートに引き上げる→ボート上サックに詰め替える→クレート下ろす→拾う場所まで運ぶ のプロセスに時間がかかり、途中からセメントサックを直接水中に持って入ってオニヒトデを詰める方法も採用した。
 サック利用の利点は、引き上げが早いこと(何度も泳いで水面まで上がるのは骨が折れるが、フィリピン人プロダイバーはものともしない)。ボートの上で詰め替える必要がないこと。
 サック利用の不利点は、オニヒトデが手に刺さる可能性が比較的高いこと(なので今回は採用しなかったのだが、オニヒトデの個体数が多すぎてクレート方式では取りきれないので、途中から作戦変更した)。複数ダイバーが拾ってきたオニヒトデを、サックを持っているダイバーが刺さらないようにサックに入れることが困難なこと。
 クレート利用の利点は、間口が広いので、複数ダイバーが拾ってきたオニヒトデを刺される心配を最小限にして入れやすいこと。
 以上の結果をふまえて、次回のために出た結論は以下のとおり。
・50個程度のサックを持って入り、一人1サックにオニヒトデを詰め、水中の集積所にためたものを、ランナーダイバーがボート下に運び、フックの付いたロープでボートに引き上げる。参加ダイバーが全員フィリピン人職業ダイバーで、刺されることはないといっていたので、この方法を採用。
・補助として、クレートも複数個使う。
・残りのサックが18個しかないので、少なくともあと20サック追加で仕入れる。
・米サックは薄くてよくないので、セメントサックを探して購入。
・次回は2ダイブを予定しているので、1ダイブ目でとったオニヒトデは陸上に穴をほって埋め、サックは2ダイブ目にも利用する。

3)スノーケラーにはライフベスト
 サポートするスノーケラーで、泳ぎが得意でないものにはライフベストを支給する。

4)次回2015年5月18日(月)を予定
 次回2ダイブで終わらせたい。

協力してくれた、すべての方々に感謝です。

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