月曜日のアニラオです。日本からのゲストさんの数はコロナ前の状況に戻りませんので、週末結構忙しく、平日はのんびり目です。水温29度。
午後ウキウキのお母さんと一緒に潜ってきました。私の母より少し下くらいの年齢の方ですが、私より細かいものが見えているような気がする、強靭な視力の持ち主です。ターゲットが2ミリくらいだったりします。
という方をガイドしているロナルド、指すものがますます小さいです。かつ、生えものが好きなダイバーさんも来られていたのに触発されてか、本日指したのは、ウミヒルモの花。
海で海草というと、ジュゴンの食べるアマモが有名ですが、ウミヒルモも海草の仲間です。と思っていたら、ウミヒルモもジュゴンの大切な食糧なのだそう。
「カイソウ」というと、日本語には海藻と海草があって、普段の食生活でお世話になるのは、ワカメやコンブなどの藻類の海藻。これは、胞子で増えます。
このウミヒルモは海草ということで、草。水中に生えるとはいえ、花粉で受粉して、種子で増えます。水中に適応しているって、不思議ですね。
顕微鏡モードで一生懸命撮っていて、この茎の長さ、1センチくらいです。チューリップのような花の中央部にモヤモヤと写っているのが、花粉。
日本だと6月から7月が開花時期だそうですが、アニラオは10月。いや、亜熱帯なので開花時期はもっと長いのかもしれません。これは気をつけて観察を続けていかなければなりませんね。潜る更なる理由が追加されました。
研究熱心な日本では、ウミヒルモ、ホソウミヒルモ、ヒメウミヒルモ、トゲウミヒルモ、ヤマトウミヒルモ、ノトウミヒルモ、タナベウミヒルモと、8種類にも分類されているのそう。アニラオのこれは、なんでしょうね。とりあえず、フィリピン人らしく、大雑把に「ウミヒルモ」で良いでしょう。
インストラクターのジュンジュンも知らなかったウミヒルモ、こういう生えものにまで目がいってしまうのは、花鳥風月を長いこと愛してきた日本人ならではだと思います。まだまだダイビングで日本人が先を行っているジャンルですね。
流石に俳句に詠まれることはないみたいで、季語として該当する季節はないみたいです。
ちなみにウミヒルモの花言葉は「心の平和」。
と聞くと、ジャイアンを彷彿とさせる「心の友」の花言葉を持つ花も気になりますね。
もー、「心の平和」が花言葉ってだけで、好感度爆上がりの、ウミヒルモでした。
コメント