台風一過とならなかったアニラオ
月曜日のアニラオです。台風13号が中国本土で消えて(結構被害があったみたいですね)、海況好転すると思ったのですが、意外にも結構な風と波。。。意外としつこいです。

というわけで、車で半島東側に移動してダイビング開始。水温29度〜30度。
ボートが出た後のリゾート内では、メンテナンス
器材洗い場の蛇口は、日本で買ってきたものを採用しています。なぜかというと、最初につけていたイタリア製の蛇口が1年程度で駄目になってしまっていたから。
日本にいた頃は、蛇口なんて一生物と思っていましたが、フィリピンの海辺ではそうでもない。というか、粗悪品が多いのです。というわけで、日本のLIXIL製を使うようになっていて、長持ちするなぁと思っていたら、蛇口のハンドルが割れたと。


流石に1年で駄目になることはなかったですが、「一生物」としては使えなかったですね。多分ハンドルと軸の隙間に徐々に溜まってきた塩分の結晶が内部から膨張する形で割った北斗神拳的な損壊ですかね?
ダイニングの雨漏りも、出どころを確定すべく、技術を持った人に屋根裏に入ってもらいました。とある場所に追加で防水処理が必要みたいです。
ムカデミノウミウシ
本日ご紹介のアニラオの生き物は、ムカデミノウミウシです。もう、ムカデってついているだけで、嫌われそうですが、何気にスゴイ子なんですよ。
まずは、名前からして風の神様由来。
学名 Pteraeolidia semperi
属名 Pteraeolidia は Bergh が1875年に設立した属で、本種 P. semperi をタイプ種とする。ギリシャ語で「翼・羽」を意味する pteron(翼竜プテラノドンのあれですね) と、多くのミノウミウシ類(裸鰓目)の属名の語幹となっている Aeolidia(ギリシャ神話の風神アイオロス Aeolus に由来するとされる語)を組み合わせた合成語。
ミノウミウシの属名「Aeolidia」と風神アイオロスの関係
ギリシャ神話の風神「アイオロス(Aeolus)」がミノウミウシ類の属名(Aeolidia)やグループの総称(Aeolid)の語源に採用されているのは、彼らの背中を覆う「突起(セラタ:cerata)」が海流の中で揺らめく様子が、まるで風になびく吹き流しやリボンのように見えるためです。
命名の背景と語源のニュアンス
– 風になびくような突起の動き ミノウミウシの最大の特徴は、背中から側面にかけて密生している細長い突起(セラタ)です。水中で彼らが這って移動したり、海流を受けたりすると、これらの突起は柔らかくヒラヒラと波打ちます。このダイナミックで優雅な動きを「風になびく姿」に見立て、風を司る神アイオロスの名が冠されました。
– 「アイオロス(Aiolos)」という言葉の原義 ギリシャ語の aiolos には、風神の名であると同時に「素早く動く」「絶えず変化する」「きらめく」といった意味が含まれています。風の気まぐれで変化に富む性質を表す言葉ですが、ミノウミウシの突起が水中で絶えず形を変えながら揺れ動く姿も、この言葉の持つ「変わりやすい(changeable)」というニュアンスに完璧に合致します。
– 風のエオリアは? 昭和な読者の皆さんは、風神でアイオロスと聞くと、徳永英明の「風のエオリア?」と脳内変換しませんか? しませんね? 私はしました。(爆
その直感は見当違いではなくて、風の神様アイオロスが神話上住んでいたとされるアイオロス諸島ってのが、イタリアにはあります。その英名がエオリア。
で、その風の神様から商品名をもらったのが、Panasonicのエアコン、エオリアシリーズ。なんと発売40年も経っているみたいです。「風のエオリア」はそのCMソングとして作られたものです。
と、ここまで書いてきて思いました。マグダレナのエアコンはほぼ全部Panasonic製じゃないですか! つまり、エオリア=アイオロス→ミノウミウシ的ひんやりだったことがここで発覚。
というわけで、エアコンで心地よい睡眠を取る皆さんは、ミノウミウシさんにもちょっとだけ感謝してくださいね。
ちなみに、Panasonicのエアコンでエオリアを名乗っているのは、日本国内販売のシリーズだけだそうです。。
毒のミノ装備中
食性は、刺胞動物のヒドロ虫類(Ralpharia属など)が中心。捕食したヒドロ虫が持つ未発射の刺胞(キニドサック)を消化せずに鰓状突起の先端へ移送・蓄積し、外敵への防御手段として利用する「盗刺胞」の性質を持ちます。盗んだ〇〇で刺ーしまーすよー🎤
ちなみに、このミノ、自切機能もついていて、刺激を与えすぎるととれます。そしてその後復活する再生機能つき。
ソーラーパワーも有り
擬態・共生については、本種最大の特徴として、体内(鰓状突起の先端部)に褐虫藻(Symbiodiniaceae科の渦鞭毛藻)を細胞内共生させ、その光合成産物を栄養源とする点が挙げられる。共生藻の種類は確認されていないが、本種が捕食するヒドロ虫にもともと共生していた渦鞭毛藻を、ヒドロ虫ごと体内に取り込んで維持していると考えられている。共生藻による光合成エネルギーを積極的に利用するため、光を求めて明るい場所に移動する行動が見られるとされ、浅場に群れる姿は「日光浴」に例えられることもある。「ムカデ」だから湿った暗がりが好きそうなイメージですが、わりと日の当たる場所が好きな子です。
「ムカデ」の名前で損をしている感のあるムカデミノウミウシ。毒の防御ミノ、SDGsを体現した光合成機能、テーマソングは徳永英明、とポジティブポイントがずいぶん見つかった調査報告でした。
コメント