水曜日のアニラオです。水温26度台。

二匹揃ってのツースポットブレニー。色が微妙に違うので、オスメスのペアかもしれませんね。

ブレニー(Blenny)は英語でギンポの仲間(ギンポ亜目)のことです。よく見たら、英語のBlennyは、学名のBlennioideiからとったみたいですね。
ChatGPTに、ラテン語に詳しい魚類学者のふりをしてBlennioideiの意味について答えてもらうと、ラテン語の「blennos」(粘液)と「-oidei」(~のような)から来ているそうで。具体的に言うと、「blennos」は「粘液」や「粘液質」を意味し、これに「-oidei」がつくことで「粘液質のようなもの」という意味が生まるんだそう。しかし、ランテ語辞典がマジでいらない時代になってきましたね。
確かに、ギンポ、ちょっと粘っこいかも?
で、Blennyと名のつくもののなかで、異色なのが、このコンビクトブレニー(Convict blenny)。ギンポの多くがすでにできた穴に棲むのと違って、自分で穴をほります。

そして、身体が長い。ウナギみたいな長さです。ギンポの中には、それこそウナギギンポというのもいるのですが、まさにそんな感じ。ウナギギンポよりコンビクトブレニーのほうがずっと太いですけど。
さらに、成魚になると長くなるのですが、子どものときはゴンズイの子どものようなサイズ感で長さも長くない、そんな変わった子です。
それもそのはず、ブレニー(Blenny)といっていますが、分類学上はPholidichthys leucotaeniaといって、ポリディクテュス科に今は属しているものの、ギンポ亜科に属していた時期もあった、よくわかっていない子ちゃん。
ポリディクテュス科自体、このコンビクトブレニーと、1996年に発見された、Pholidichthys anguisという黒くて長い子だけが属す小さな科みたいです。
子どもはよく見かけますが、大人は珍しいので、チャンスがあったら見つけてみてくださいね。巣穴をさがして、しばらく張っていると出てきます。



水中写真提供、ちー様。ありがとうございます。
夕日時はちょい曇り。

明日も張り切っていきましょー。
コメント