上皇様のありがたいハゼと蕁麻疹の謎?フィリピン・アニラオでの週末ダイビング

曇り空から始まる週末のアニラオ

週末を迎えたアニラオ。晴れたり曇ったりの繰り返しの一週間でしたが、今日は曇り空からスタート。全くもって、乾季らしくないです。水温26度。そろそろ上がりだしそうなので、今年の最低水温はほぼほぼ26度台で、25度になることはほとんどありませんでした。

ボートダイブでイトヒキインコハゼ(Exyrias akihito)と出会う

ボートダイブで目撃されたのは、イトヒキインコハゼ(学名:Exyrias akihito)。以前はフィラメンテッドサンドゴビーなどと呼ばれていたオバケインコハゼの仲間です。2005年に新種登録された、比較的新しいハゼ。

写真提供、あらださん。ありがとうございました。

これまでは、オバケインコハゼの海外バージョンなどと雑に説明してきましたが、今回学名を目にしたことで、もう一つウンチクを付け加えることができるようになりました。

学名の後ろ半分(種小名といいます)にある、akihitoは、日本の上皇明仁陛下(平成天皇)が魚類学者としても知られ、ハゼ研究に多大な貢献をしたことを称えて名付けられたものです。もう、この事実だけでこのハゼに親近感がましてきませんか? 学名なので、日本国内だけで流通している呼び名ではなくて、全世界共通で、日本の上皇さんの名前が使われているのは、誇らしい気持ちがします。

王室や皇室が博物学に興味を持つ歴史的背景

王族は博物学に興味を持つものだと、どこかで聞いたことがあります。調べてみると、以下のような理由があるようです。

1. 教養と権威の象徴

ルネサンス以降、博物学への精通は「教養ある統治者」の証とされ、権威の象徴でした。

2. 帝国主義と探検の時代

19世紀の帝国主義時代、新種発見や分類は国家的関心事となり、王室が探検を支援したり、時に自ら調査に参加しました。

3. 日本皇室と博物学

明治以降、日本皇室は学問を奨励。昭和天皇(裕仁天皇)は海洋生物学者として知られ、ハゼ分類の論文を多数発表しています。これがこのイトヒキインコハゼの学名への献名につながったのですね。

4. 教養と時間的余裕

王族は安定した地位と資源を持ち、博物学のような高度な趣味や研究を追求する環境があります。

5. 国際交流と文化外交

博物学への関心は国際的な学術交流を通じ、文化外交にもつながってる。これにより、王室は科学の発展や友好関係構築に貢献している。。。確かに。

アニラオでイトヒキインコハゼを見つけるポイント

イトヒキコバンハゼは、内湾の潮流の少ない、砂とサンゴの入り混じったような地形を好みます。アニラオだとダリラウトやその周辺、ダキエダなどです。

生息水深はそれほど深くなく、10メートル前後。大きさはハゼの中では大型で、15センチくらいまで大きくなります。エビとは共生しないで、単体で砂の中にある有機物を探すように海底を這い回って生活しています。ぜひ注目してみてくださいね。

アドバンスドオープンウォーター講習も順調

ボートが出た後のハウスリーフでは、アドバンスドオープンウォーターダイバートレーニング。今年に入って3人めと4人目でした。去年は40人のアドバンスダイバーがマグダレナから巣立っていきました。今年も同じくらい頑張りたいですね。

海の中で練習する前の、陸でのコンパスナビゲーションの練習風景。

キッチン頑張ったの鶏絲涼麺(チイスイリャンメン)

ランチの鶏絲涼麺(チイスイリャンメン)。いつもは奥さんが作り置きしていたタレを使っているのですが、今回は奥さん提供のレシピで、ジェラルディンが全部作ってみました。

お味の方は、辛いものが苦手な人にはちょっと辛いくらいの、辛いもの好きにはベストマッチなちょうどよい辛味と、コクのある美味しさでした。花椒もきいていて、うまくできたと思います。キッチンスタッフ、頑張ってやってくれていて、ありがたいことです。

謎の蕁麻疹再び…アレルゲンは唐辛子?

昨日の夜も蕁麻疹が出たのに続いて、今日のランチ後にも、昼に出るのははじめてです。これまで怪しかったのが、ナスとイカだったのですが、ここにきてはたと思い至りました。もしや、唐辛子では?

これまで2回蕁麻疹が出た夜には、青い唐辛子の斜切りが入っている料理がありました。そして、先程の鶏絲涼麺のタレに入っていた赤唐辛子。唐辛子もナス科なので、ナスが犯人の可能性はまだあるのですが(その割には、同じナス科の今朝のミニトマトでは平気だった)、いまのところ第一容疑者、唐辛子です。

辛いもの大好きだったのになー。困ったものですが、仕方ないです。蕁麻疹が出ると全身が炎症っぽくなるのか、どっと疲れることも判明。その分夜よく眠れて良さそうだと、ポジティブに捉えておきます。

◯□さんにいただいたアルミ缶潰し器、早速使わせていただいています。これまで足で踏んづけていたのが、随分楽になりましたし、足を怪我する心配もなくなりました。ありがとうございました。

トレーニングとガッツリの2つのナイトダイビング

水平線の近くだけ雲が薄くなって、滲んだ趣のある夕日。

のあとは、アドバンスドオープンウォーターダイバートレーニングのナイトダイブ。インストラクターのジュンジュン、マスクを忘れて、うっかり八兵衛。

はじめてのナイトダイブなので、薄暗いときにエントリーして、水中にいる間に暗くなるように時間を調整しています。はじめてのナイトダイブ。「自分の手も見えなくなるくらい真っ暗になる」と心配されていましたが、そんなことはないです。無事上がってこられました。

その後は、本気のナイトダイブ。浮遊系です。

マニラからも日帰り2名様参加。夕食後、ナイトダイブまでしてもまだその日のうちに家に帰れるマニラダイバーさんは、ダイビングをするにあたって恵まれています。

divingmechasukiさん、本日も美しい写真をありがとうございました。

本日お泊りは少ないですが、明日は日帰りの方々でまた忙しくなります。張り切っていきましょー。

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