雨の季節が始まると虹チャンスも到来
メーデーでお休みのフィリピン・アニラオ。日本は本日平日ですが、ゴールデンウィーク真っ只中ですね (^o^)
毎年、ゴールデンウィークが終わると雨季に入ってきますが、その兆候はすでに出始めています。太陽の熱で海水が蒸発し、雲ができる様子が、マグダレナ前の海でよく観察できます。

雨が降れば虹が出る、ということで、これからのシーズン、ボート出港前は「虹チャンス」が多くなります。乞うご期待!
アニラオのレアハゼ登場
ボートは水温28〜29度の海へGo。

マクロフォト派の皆さんは、小さくても色鮮やかで美しい魚たちとの出会いを楽しんでおられました。中でも、緑のベニサシコバンハゼはアニラオではレアですね。





写真提供:ジョージさん。ありがとうございます!
ボートが出たあとのハウスリーフでは、体験ダイビングも実施。

サンセット後の挑戦:ニモの卵ハッチアウト観察
和みの夕陽のあとは、本日孵化が予想されているカクレクマノミ(ニモ)の観察へ。

ニモ家#1と#4が同日ハッチアウトしそうでしたが、ここは浅め(4.5メートル)のニモ家#1に的を絞ることに。
しかし、激流! これが遠くて深いニモ家#9だったら、観察を諦めていたところです。
前回、赤ライトをつけっぱなしで2時間待っても孵化しなかった反省を踏まえ、今回は「ライトをつけずに観察してみる」作戦を実行。
……が、すぐに全く見えなくなってしまいました。年取って夜目が聞かないのです。月が大きければ月明かりで見えたのでしょうが、今夜はかなり細い三日月。
仕方なく青ライトを使用。すると、周囲のサンゴが蛍光色に光ってとてもきれいなのですが、ここで大きな発見が。
赤ライト点灯時はライトを気にしなかったニモの親が、青ライトだと嫌がって、光の届かない場所に隠れてしまい、卵のケアをやめてしまうことが判明。
「ニモは青ライトが嫌い」 という新事実。今回はUVライトを持っていかなかったのですが、次回は試してみようと思います。
ということで赤ライトに戻し、基本は照射せず、たまに確認する程度にして60分以上待機。
しかしハッチの気配なし。そこで、「強ライトで強制ハッチアウト」を狙ってみました。ハナイカの卵などでは、これで出てくることがあるのです。
……90分経過してもハッチせず。
そして、さらなる誤算が発覚。
「ライトのバッテリーが切れそう……」
激流の中、真っ暗闇で泳いで戻るのは避けたいので、ここで撤退。
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今回わかったこと
1. ニモの親は青ライトが嫌い、赤ライトはOK(UVライトは次回検証)。
2. 観察は日没後2時間以降が狙い目かもしれない。
※ワンチャン、夜明け前にハッチアウト…なんてことはある?
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翌日潜ったところ、ニモ家#1も#4も卵は消えていたので、ハッチアウト日の予測は的中していたようです。
あとは時間さえ特定できれば…!引き続き頑張ります。

あ、あとライトが切れそうで急いで戻らなければならないのに、珍しいウツボ?がいたので、ちょっと寄り道。シマアラシウツボさんかな? ゴマウツボの幼魚説もあり。むむ、難しいけれど、可愛いことには違いはなし!
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