2015年4月27日のダイビングで発覚した、グロットポイントの多数のオニヒトデ。アニラオエリアで最もサンゴの残るこのエリアのサンゴを守るため、5月11日におこなった第一回の捕獲ボランティアミッションに続き、2回めを実施しました。
実施日時 2015年5月18日 午前8時~ブリーフィング
場所:バタンガス州ティンロイ周辺グロットポイント
目的:オニヒトデ捕獲
参加ダイバー:Dandy Sim, Ronald Dalawanpo, Rene Camacho, Romel Mendoaza, Romeo Corups Jr.Yoshi Osawa
参加ボートマン:Erwin N. Villanueva, Jimboy Mendizabal, Jokem Mendizabal,
参加スノーケラー:Mark Reyes
合計:10名
参加ボート:EJ
スポンサー:アニラオヴィラマグダレナダイブリゾート
1本目
潜水開始:9時15分
潜水終了:10時59分
潜水時間:104分
最大水深:5メートル
平均水深:4メートル
2本目
潜水開始:12時15分
潜水終了:13時55分
潜水時間:90分
最大水深:5メートル
平均水深:4メートル
使用器材:
・オニヒトデ引き上げ用クレート×1
・セメントサック40袋
・クレート引き上げ用ロープ フック付き
・ステンレストング×9(水中8個、ボート上1個)
・鉄トング3個
・鉄棒
・ゴム付き手袋×人数分
・スクーバ器材
・お湯
・洗面器
・カタンカタン(薬草)
・酢酸
・スコップ×1個
・ツルハシ×1個
オニヒトデ捕獲数:推定1400個(80サック、1サック15個)
けが人:1人
スポンサー:アニラオヴィラマグダレナダイブリゾート
●振り返り
・1ダイブあたり600個捕獲。2ダイブで約1200個捕獲。
・1ダイブ目は70分ほどで40個のサックが底をついた。残った時間は、次のダイビングで詰めるだけできるようにサンゴからオニヒトデを剥がして一箇所にまとめておく作業に費やした。オニヒトデが密集している場所で捕獲する場合は、もっと多くのサックを持ってけば、100分ダイブでとれるだけ取りきれる。
・サンゴの奥にいるなど、取り残した個体はあるが、集団で取りついているオニヒトデについては駆除できた。
・オニヒトデ前回より大きくなっていた。1袋に15個入れると決めたが、オニヒトデの成長に伴い15個入れると運搬が危険になるほど袋いっぱいになるケースもあった。
・ダンディー作の鉄のスティック有効だった。大きなテーブルサンゴの下のオニヒトデも捕獲できる。
・サックとフックの有効性
セメントサックに詰めて、フックで引き上げるのがスピードが早くて良い。
米サックを一つ使ったが、事前の予測通り、もろくて危ない。
・潮止まりの重要性。潮止まりの時間から開始したが、2本目には流れが出始めていた。作業をするときには潮止まりの時間にするのが効率が良い。
・プロダイバーに限定した方がいい。今回1人のダイバーがオニヒトデに刺された。左手の3箇所。お湯とカタンカタンで処理し、痛みはそれほどでもなかった。
レスキューダイバーではあるが、プロガイドではないダイバーが刺された。普段からの水中の注意のレベルがガイドの方が上なので、刺されるリスクを減らすためにはアマチュアのダイバーの参加は控えさせたほうが良いだろう。
参加してくれた皆さん、支援物資を送ってくださった方、ありがとうございました。
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