アユダでおいしい3000ペソ

月曜日のアニラオです。水温上がってきて、27〜28度。良い海況が続いています。

一度保存し直すと読み込めるらしいTG7撮影の動画

最近水中動画撮影にはもっぱらGoProを使っていますが、今日は休みのクラリッサにかわって、ハウスリーフのニモの卵観察担当なので、TG7も持って入りました。

GoProのスマホ・タブレット用編集アプリである、Gopro Quickでは、いつぞやのアップデート後、なぜかTGで撮影した画像を入れ込むことがこれまでできてこなかったのですが、一旦アプリでTG動画を編集して保存し直すと、動画編集モードに配置できることが発覚。

これで、GoProのワイドと、TG7の主に顕微鏡モードを使ったマクロのシーン両方の入った動画が簡単に作れるようになりましたとさ。

ハウスリーフのカクレクマノミの産卵観察の方は、ニモ家#3に産み立てホヤホヤの卵発見。

ここの家のは、前回6日目まで育ったあと食べ尽くされて全滅してしまった過去があります。今回のは無事ハッチアウトまでこぎつけてもらいたいです。

ナイトロックス用の酸素、明日配達があるといわれて油断していたら、突然今日のデリバリー。男子スタッフが少ないタイミングだったのですが、マービン以下頑張って運んでくれました。結構重いのですよ、これ。

暑いシーズンになって、毛むくじゃらのベージュとしては、なるべく涼しい場所を探したいところ。PC仕事をダイニングエリアの片隅でするときには、壁掛けの扇風機をつけているのですが、それがちょうど当たる位置に原を出して寝るのが気持ちいいらしいです。

あまりに静かに寝ているので、足元にいることに気が付きませんでした。

アユダとはなんぞや?支援?それとも。。。

一昨日くらいから、「すみませんが、ちょっとだけ仕事抜けてもよいでしょうか?」というスタッフがちらほらいまして、理由を聞くと、「アユダがもらえるんです」とのこと。

Ayuda、もとはスペイン語らしいですが、私がこの言葉を知ったのは、コロナ禍の時。福祉局から現金だったり、パスタや缶詰などの食料品がもらえるときの「支援や援助」にあたるものがアユダでした。困った人が受け取れるのアユダだという認識だったのですが、今回のはどうやら違うみたい。

フィリピンでは今年5月に選挙があるのですが、どうやらその選挙の立候補者が「私に投票してね」という名目で配っているのだそう。その金額、3,000ペソ。アニラオのあるバタンガス界隈の1日8時間の労働の最低賃金が500ペソくらいなので、6日分の日当に該当する金額がもらえるということです。

これは、もらわねばなりますまい。今日はジェラルディンやロナルドの住んでいる地区の住民対象で配っているようで、「行っていいですか?」という控えめな彼らのお伺いには、「もちろん!いってしかりもらってきなさい」と答えるのでした。

流石にスタッフの中にはいないようですが、対抗馬の陣営からも同じようにお金をもらう猛者な住民もいるみたいです。あとが絶対怖そうですが。

選挙に関していうと、村ごとに、票をまとめるまとめ役も配置されるようで、その時の軍資金を持ち逃げしてトンズラした挙げ句、怒った候補者のやとったヒットマンに命を狙われるというケースも以前ありました。フィリピンの「民主」選挙、あー怖いです。

福祉的な「支援」も選挙の「買収賄賂」も同じアユダ。貰う側からして、ただで手に入る美味しいお金という意味なんでしょうかね。

金をばらまいてでも役職に当選したいのは、それだけ旨味があるからなのでしょう。国や地域を良くするよりは、利権を確保して自分のために地域のリソースを使いたいという、マネーゲームというかパワーゲームというか、人間の欲望に忠実な人にとっての暑い5月が近づいてきています。

フィリピンの政治には感心もないし(幸運なことに投票権がない)、万が一そういう人たちと付き合って命を危険にさらさないように気をつけたいと思います。

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