アニラオ・サンゴ産卵レポート:プエルトガレラとの時差は1時間

木曜日のアニラオの状況をお伝えします。

台風6号通過後の海況

台風6号は既に日本方面へ。東京をかすめて東北地方で温帯低気圧に変わったのですが、アニラオの海はまだ落ち着いていません。

フィリピンダイバー御用達の、風予報アプリ(Windy)で確認すると、アニラオの位置する内海は島が南風を遮ってくれているため風そのものの影響は限定的です。一方、南シナ海側の外海では南から北へ向かう風が吹き続けていて、そこから入ってくるうねりが半島西側に押し寄せている感じです。

さらに、雨季の午後の風が強くなる要素も相まって、午後は結構な波に。

加えて右隣の土地の工事で海の近くに積み上げられた泥が満潮時に海へ流入して、透明度も非常に悪い状態。フィリピンで、「周りの迷惑を考えろ!」という日本人の基準はほぼ通じません。みなさん、知ったことかの度合いが強い社会です。

そんな海を前に、今日はボートダイブお休みでした。

スタッフによる道路清掃

陸では、マービンとケネディとでリゾート上の道の泥掃除。先日からの雨で上流の建設途中の別荘から泥が道路に流れ出てきていて、車のタイヤが滑りがち。その泥の除去です。約1時間で泥をきれいに除去し、車の通行も改善されました。

こういう作業を嫌がらずに黙々とやってくれるスタッフがいるのは、本当にありがたいことです。

あと、今日から1人お試し期間スタッフがマグダレナに参加。スタッフ同士で顔合わせです。アイラ姉さん、よろしくです。

悪条件の夜、一人でエントリー

夜間は干潮と重なり、最もビーチエントリーが難しい時間帯になりました。視界も悪く、波も高い。でも、今日がサンゴの産卵2期目の本命日。私が確認せずに、誰がやる?

こんな海況でも、サンゴの産卵を楽しみに、マニラから来てくださったゲストさんがいらっしゃいました。今年1期目のサンゴの産卵直後に気になって、次の産卵でどうしても見たいと再訪してくださった方です。ただ、このコンディションでは一般のダイバーにエントリーさせることができません。私一人で潜ることにしました。

入り口の濁りはひどかったですが、水深を少し下げると、濁りはそれほどでもありませんでしたが、うねりが強く、体が左右に80センチから1メートルほど振られる状態です。それでも、月齢に基づいた予測通り、サンゴはきちんと産卵していました。

エキジット時はさらに波が高くなっていて、水深2メートルより浅い場所では視界がゼロ。足の感覚で海底を探りながら、トレーニングで使い慣れたハウスリーフの地形の記憶を頼りに上がりました。ダイブショップのスタッフはすでに帰宅していましたが、ガードマンが照明で照らしてくれたおかげで、けがなく無事にエキジットできました。ベージュも一応迎えにきてくれましたよ。賢いやつじゃ。

プエルトガレラチームの観察結果と、重要な発見

今年の第一期産卵から協力関係にあるプエルトガレラのオリエンタルパールリゾートさん。琴さんのチームも同夜に船を出して観察を行いました。前回もアニラオより早めの時間帯だったので、今回も1時間早めにエントリーした結果、最初から最後まで多くのサンゴの産卵を観察でき、ゲストにも大変喜んでもらえたとのことです。

プエルトガレラの海は東側。かつ内湾だったので、アニラオみたいに揉みくちゃにされる心配もなく、無事に観察できたそうです。

今回の観察で一つ確定気味なことが。それは、アニラオとプエルトガレラでは、産卵のタイミングが1時間ずれているということです。そしてこのずれが、潮汐の時間と連動しているみたい。これは今後の観察計画に活かせる貴重なデータですね。

今のところ、アニラオエリアでサンゴの産卵を外さないのは、弊社ヴィラマグダレナだけ。プエルトガレラエリアでは、オリエンタルパールリゾートだけです。来年の春、サンゴの産卵を見たい方は、ぜひどうぞ。

SNSを見ていたら奄美大島でも本日産卵をしていたみたいです。アニラオとプエルトガレラは年1回と言わず、近い時期に2期あるのも強みですね。サンゴの産卵好きダイバーの皆さん、来年の予定を開けておいてくださいね(^o^)

明日への期待と、ビーチエントリーの練習

撮ってきたビデオを編集してSNSにアップすると、良いおじさんは寝なければいけない時間です。それでも、命からがらエキジットしてきたせいかアドレナリンがおさまっていないみたいで、なかなか寝付けません。夜のしじまに響き渡る波の音もかなりの大きさ。ここでようやく気づきました。この波は台風6号の余波ではなくて、台湾付近で台風7号になりそうな低気圧の影響だったことに。

ただしこの低気圧は明日以降は沖縄方面へ移動していく見込みで、明日の夜には波が少しは収まることを期待しています。マニラからお越しのゲストにサンゴの産卵をお見せできれば、と思っています。

全く波がないわけではないので、明日は夜潜る前に、一度ビーチエントリーで、エントリーとエキジットを練習しておくことにしようと思います。普段はボートダイブばかりのアニラオダイバー。暗い中・波がある中での出入りは、経験のある方でも想定外のことが起きやすいですものね。

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