アニラオのスタッフ最終試験前の自動車運転練習|コダマタツも紹介

金曜日のアニラオは朝から気持ちのいい天気でした。この調子なら週末まで続いてくれそうです。水温は29度から30度ほど。潜っていて快適そのものです。

ゲストさんを乗せたボートが出た後、リゾート内ではペンキの塗り直し作業。クラリッサがブーツ干し場、ケネディがゴミ箱のフレームを担当。どちらも金属製なので、ペンキで保護してあるとはいえ、海辺ではよく錆びます。まず錆をしっかり落としてから、白いペンキを塗っていきます。本当は錆止めも塗ったほうが良いのですが、そこは手抜き(汗。

海のすぐそばで金属を使う以上、錆との付き合いは終わりません。定期的にペンキは塗るものです。重要な箇所は、錆止めもしていますよ。

先日バイクの教習を終えたクラリッサとケネディが、来週あたり自動車運転免許の最終テストを受けて免許証の交付を受けたい。ちょうど午後のダイビングが終わった後、しばらく空いている時間があったので、練習をやろうという話になりました。マービンと一緒に、マニュアル車であるマグダレナのトラックを使います。

場所は一般道ではなく、マグダレナの上にある州知事の持っている私道を勝手に拝借。バイクがたまに通る程度(犬の通行量の方が圧倒的に多い)なので、練習にはうってつけです。そこに駐車場に見立てたマーカーとして、水のガロンボトルを置いて、実際に動かしてみました。マービンが思いの他しっかり教えてくれていたのが印象的でした。

写真ではにこやかなケネディ。実際に運転させると、高いギアに入れるのに手間取ったり、車線を守れなかったり。一つのことをやると他のことがおろそかになるところがあります。もっと練習が必要ですし、このままテストが通るのか、ちょっと怪しい。。

仮に通ったとしても、しばらくは安全なところで管理下で運転させないと、刻々と変化する道路状況には対応できないのではないか。そんな懸念も見せてくれました。もともとストレスに弱いところがあって、前回の筆記試験のときには手が震えていたので、そこもちょっと心配です。

クラリッサは非常に頑張ってくれています。ただ、これまで練習していた車両と違って、後ろの長いトラック。お約束なのか、ネタ提供なのか、何度かマーカーにコツンと接触していました。本試験でこれをやると、一発不合格です。ちなみに、エンストは3回までは許してくれるらしい。彼女もやはり、まだ練習が必要という感じですね。

偉そうに書いていますが、私も失態を犯しています。私も大学生の頃、自動車教習の合宿で山形県まで行きました。合宿期間中、すべての科目を優秀な成績で終えていたのですが、最終試験で赤信号の交差点に侵入して、一回延期を食らったことがあります。爆

試験の前はいろいろありますが、最終的に大事なのは、実際の路上で事故をしないこと。人を殺さない、怪我をさせない。これに尽きます。来週になると思いますが、まずは試験を頑張ってほしい。そしてその先のドライビングライフで、事故を起こさないでいてくれたらと思っています。

今日のアニラオの海の仲間:コダマタツ(ピグミーシーホース)

今日ご紹介するアニラオの楽しい海の仲間は、ピグミーシーホースです。2025年にコダマタツという正式和名がついたようですが、現場ではまだピグミーの方が通りが良い気がします。今日の午後のダイビングで、サンビューのポイント、水深18mぐらいにいてくれました。

【日本語名】コダマタツ

意味・由来: 2025年8月4日、鹿児島大学総合研究博物館・高知大学・神奈川県立生命の星・地球博物館の研究チーム(幸・津野・遠藤・瀬能・本村)が新標準和名として提唱した、ごく新しい和名です。団扇状に広がるサンゴの枝の間に生息する姿が、樹木に宿る精霊「木霊(こだま)」を連想させることに因みます。日本での発見から20年以上が経ち、ダイバーや魚類学者にはよく知られていましたが、標準和名が付いていませんでした。「~タツ」はタツノオトシゴ属魚類の和名に用いられる接尾語です。

【学名】*Hippocampus bargibanti* Whitley, 1970(ヨウジウオ科 Syngnathidae)

語源・意味: 属名 Hippocampus はギリシャ語の hippos(馬)と kampe(曲がり)に由来し、丸まった尾と馬に似た頭部を表します。種小名 bargibanti はニューカレドニア・ヌメアの研究所に所属する生物学者兼ダイバー、ジョルジュ・バルギバン氏への献名。1969年、ヌメア水族館用にバルギバン氏が採集したウミウチワ類(Muricella属)を実験室で調べた際、偶然発見されました。つまり、棚ぼた的発見。

【英名】Bargibant’s Pygmy Seahorse

意味・由来: 「バルギバンのピグミーシーホース」の意で、種小名と同じ由来。世界で最初に記載されたピグミーシーホースであるため、単に “Pygmy Seahorse” と呼ばれることも多くあります。

【生物解説】
■特徴体はずんぐりと肉質で、他のタツノオトシゴ類のような体輪の凹凸がほとんど目立ちません。体表には不規則な球根状のこぶ(tubercle)が散在し、吻が極端に短いことが最大の識別点です。色彩には2型が知られ、淡灰色~紫色に桃~赤色のこぶをもつ型(宿主 Muricella plectana)と、黄色にオレンジ色のこぶをもつ型(同 M. paraplectana)があります。

大きさは成魚の体高2.0 cm未満、最大でも約2.4 cmとされますが、尻尾まで伸ばせば4センチ位になる個体はいると思います。

ピグミーシーホース類共通の特徴として、鰓孔が左右一対ではなく頭部後方に単一であること(これ、はじめて知りました)、育児嚢が尾部ではなく躯幹部にあることが挙げられます。行動面では泳ぎ回らず、巻き付く尾でヤギの枝を掴んでほぼ静止しています。

■生態
食性: 待ち伏せ型の捕食者で、流れてくる小型甲殻類(カイアシ類など)を短い吻で吸い込みます。

繁殖: 通常ペアで見られ、一夫一妻の可能性が指摘されています。産卵は周年行われ、メスがオスの躯幹部の育児嚢に産卵し、オスが約2週間抱卵。水中で観察された例では34尾の稚魚が放出されました。

生活史: 浮遊期の稚魚がさまざまな基質に着底した後、繁殖にはヤギ類を選ぶと考えられています。

天敵・防御: 具体的な捕食者はほとんど分かっていません。防御は擬態に全面的に依存し、危険を感じると宿主に体を押し付けて完全に静止します。

特殊な生態: Muricella属のヤギ類にのみ生息する絶対的な宿主特異性をもち、1群体に最大28ペアが確認された記録があります。こぶの形と色が宿主のポリプに酷似する擬態(ミメシス)は、海洋生物のなかでも際立った完成度です。

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