ニモの卵は朝には孵らない?早朝ダイブで検証
金曜日のアニラオです。ラグナデーだそうで、ラグナにある会社はお休みになるケースも。
昨日夜遅くにナイトダイブをする気力がなかった代わりに、朝いつも通り5時ごろに起きれば夜明け前エントリーができるでしょうということで、日没後2時間待っても孵化しないカクレクマノミの卵がワンチャン翌日早朝ハッチアウトなのではないかを検証する早朝ダイビングへ。
本日の日の出時刻は、5時25分。
以前観察をした、ミジンベニハゼのハッチアウトは日が昇った後だったので、それにならって、5時25分の日の出と共にエントリー。
すでに海の中は薄明るいです。魚も盛んに泳いでいます。ここで思いました。「こりゃ無理だ」と。

自分がクマノミだったら、こんなにあさイチで腹ペコご飯食べたいモードになっている大海原に我が子をハッチアウトさせたくないです。
ウミガメもあさイチでお腹が空いているらしく、ご飯探しモード。いつもより駆け足な感じがします。
ダメ元でしたが、昨日目をつけておいた8番のニモの家へ。卵まだありました。ということは、今朝孵化しなければ、今晩ですね。
もともと生存率の低い8番の家。ときには孵化前に全部他の魚に食べられてしまうことも多々ある中で、今回は残っています。
手前に6個、奥に複数個。奥の方はイソギンチャクに覆われがちなので、手前の塊を観察対象にしました。

やはり、日没後なのか、孵化せず。
イソギンチャクの粘着力も卵のリスクに?
時にイソギンチャクが大きくかぶさってくるのですが、イソギンチャクの裏面にも粘着力があって、そのくっつき力で岩に張り付くと、イソギンチャクが開いた状態になって、かつニモの卵もカバーして外敵から守ってくれます。
でも、粘着力があるということは、卵にも張り付くということで、それってイソギンチャクがめくれる際に卵も取れないのか?と疑問になりましたが、やっぱり卵がむしり取られてしまうこともあるみたい。
6個あったのが。
観察している50分の間に4個に。
外敵に加えて、守ってもらうはずのイソギンチャクにもリスクがあるなんて、自然は厳しいです。
帰りがけの情報には、グルクマの群れが食事中。やはり朝のハッチアウトはリスクが高いでしょう。
沖縄のインストラクターとの生態情報交換
昨日から潜られている、沖縄のモアナブルーさん。写真に真摯に取り組まれているショップさんなので、生態にも詳しいかなと思って沖縄のクマノミ類のハッチアウトについて聞いてみると、ネットで言う日没後30分で時間どおりとのこと。なぬー。
インストラクターの荒井さんの観察されたのは、クマノミとトウアカクマノミということで、クマノミ類では身体の大きな部類です。知り合いのショップさんに卵をよく産むカクレクマノミが近所にいるところがあるということなので、カクレクマノミのハッチアウトの知見があるようでしたら、後日教えていただけることに。協力のしあい、大切です。
クマノミ以外にサンゴの産卵の意見交換もできました。アニラオでは月齢で外すことはないのですが、沖縄の恩納村では今年例外が起こったそうで、全く困ってしまったということでした。アニラオにもそういった例外が起こる日が来るのでしょうかね。
色々教えてくださった、モアナブルーの荒井さん、ありがとうございました。
ボート出発前にウェットスーツも着ないで泳いでいる二人を見つけて、近づいてみるとガイドのダンディとボートマン。なんでもタコがいたそうで、なんとかして捕まえたいらしい。ボートマンが諦めても諦めないダンディ。フォトガイドには、こういったしつこさも必要です。

ボートは30度の温かな海へGo。

ボートが出た後のハウスリーフでは、オープンウォーターダイバートレーニング。

ランチはエストファード。フィリピン風甘酢煮ってところですかね。酢豚の親戚的な。

ダイニングの新人、ケネディとネリッサに食事サーブの練習。今はキッチンだけれど、以前はダイニングのチーフだったジェラルディンの厳しいツッコミが入っていました。

明日から週末。海況も良さそうですし、楽しんでいきましょー。
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